中学生時代のいじめ
いじめられる方にも問題がある
とよく耳にする。
論争にもなっていたりして、少し触れるのはセンシティブだ。
なるほど、今となっては、そういう意見があることもわかる。
なぜわかるか?
こんな自分にも経験があるからだ。
僕は中学三年生の夏に岩手県から転校して、生まれ故郷である山梨に引っ越してきた。
何故そんなタイミングなのか?
あまり人に話していない。
家庭環境がなかなかファンキーだったというのもあり
本当は、高校でボクシングを始める予定をしていた&空手でも念願だった全国大会に行く予定であったのもすべて捨て、ほぼ着の身着のまま、急遽転校した。
【そのせいでお世話になっていた先輩にも不義理をしてしまい、後に詰められたりもしたがw】
さておき、
中学時代は、慣れない中、残り数ヶ月で交友関係を作ろうと当時は必死だった。
その姿を気に入らない人たちもいたはずだと今では思う。
だって、生意気だったし。
幼心にその必死さがうざく感じただろうなと。
今なら、申し訳なかったと言える。もう遅いけど。
それでも、ライバルであり、付き合って行きたいと思える友人も出来たので、強ち間違いでもないなとも思うわけで。
そんな中でも、Y君は僕のことを特に忌み嫌っていた。
いや、僕と彼の問題なら良かった。
が僕にはない交友関係を駆使して、あること無いこと流されたり
時に陰湿ないじめを受けていた。
だから一方向の話を聞いていた人たちからするとズレはあるだろう。
しかしながら、今までの育ってきた所で経験したことが強烈すぎて
陰湿ないじめ(笑)は、嫌だなぁ位にしか正直思っていなかった。
それと、当時はMMA&ブラジリアン柔術の道場が出来て、そこに通い、お兄さんたちのお世話になっていたこともあり、正直気が紛れていた。
当時は同い年の子は一切いなかったから、末っ子のようにかわいがってもらっていたからだ。
けれどY君から毎日のように陰湿ないじめを受けると気も滅入っていたのも事実だった。
ポリシーとしては、今も昔も、自分からは仕掛けないという決めごとはしていた。
しかしある日、消えないペンで机に、”岩手に帰れ”
と書かれていたことがあった。
自分は故郷をなくなく捨てて来て、この仕打ちにさすがにこころにきた。
もう、ここでやろう!と
Y君を問い詰めたが、彼は野球仕込みの俊足(笑)でその場から逃げてしまった。
あぁこんなもんだよな。
と不毛さだけが感情として残った。
砂ほこりが舞う校庭に取り残された僕はただただ立っていた。
以来、彼はあまり僕に関わってこなくなった。
時が流れ、数年後。
彼の就職先で僕は学生のバイトとして働いていたことがあった。
そのバイト先での僕の直属の先輩は、兄貴分を煮詰めたような、これまた気持ちが良い格好いい先輩だった。
そんなことを知らず、Y君は僕の先輩に馴れ馴れしく近づいていった・・・。
無知は本当に怖い。と思った。
彼がどうしているのかは今となっては興味が無い。
ただ、今でも思い出す。
因果応報っていうのはあるのだな。
そして、当時僕も悪かったかもしれないが、彼も彼でやはり悪かったんだなと。
だって、失礼がなければ、その先輩は絶対に怒らないから。
ということは、先輩以外にもそういった態度で人と普段から接しているという証拠でもあるからだ。
彼の無知故の行動をたまたま聞いて、僕は救われた気がした。
良かったね。中学時代の僕!
僕は、その先輩とは今でも付き合いがあり、仕事で悩んだりしたときはいつもその姿勢を思い出したり、人生の節目には報告するようにしている。
中学生の頃の話を今更、気にしてはいないが、忘れることは出来ない。
でも、僕は、それを含めて原動力になっているのも事実だ。
だから、いつか彼にもお礼を言う日が来たら良いなと思っている。
『ファックユー』と。