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Musicエンジン Hollow Knight公演感想
MUSICエンジンのHollow Knight オーケストラコンサート聴いてきました。今回の演目は以下の通りでDLC関連の曲は演奏されませんでした(ハイブの騎士とか、ゾートとか、グリムの曲とかですね)。
▼前半
Dirtmouth
Crossroads - False Knight
Greenpath - Hornet
Reflection - Decisive Battle
Fungal Wastes - Mantis Lords
City of Tears - Soul Sanctum
▼後半
Crystal Peak - Dung Defender
Resting Grounds - Broken Vessel
Dream - Dream Battle
Queen’s Gardens - Nosk
Kingdom’s Edge - The White Lady
Sealed Vessel - White Palace
Radiance
▼アンコール
Hollow Knight
Enter Hallownest
Strive(シルクソングPV2のアレ)
全般にアレンジをギンギンに利かせたりはしておらずオリジナルを尊重した演奏だったように聞こえました。というか何しろ楽器の生演奏を真面目に聞いたのが15年ぶりくらいなのと音楽知識ゼロなので大部分の意味がわかってない気がするものの「あ、この音ってバイオリンのだったんだ」という気付きが一番驚きとして大きかったです。Noskの不安になる不協和音とかアレ楽器で鳴らせる音だと思っていなかったのでビックリしました。
今回のイチオシポイントだったのはレゾナンツ・カペレによるコーラス参加がある曲目。私には特にCity of Tears - Soul Sanctum、Radianceが刺さった。
City of Tears
流れた瞬間から「歌姫マリッサが・・・おる・・・っ!!」「わたしには幻視(み)える…幻聴(き)こえる……っ!!!」みたいになって情緒が狂ってました。大好きなんですよあの曲。
ゲーム開始時から交叉路→緑の道と案内板で誘導されてきた先でヘゲモル像が守る巨大な扉を通り抜けた先、重い扉が閉じて戻れないという不安感。それでもエイヘイムシたちをかわして進み、エレベーターを降下した先で一気に音が広がっていくなかで表示される涙の都のエリアロゴ
![](https://assets.st-note.com/img/1657417081894-cuzXbjywRF.png?width=1200)
ガラス窓?や昇降機など文明度が一気に高くなってメタ的にも重要スポットにしか見えない「都」という呼称の土地なのに、視覚的にも聴覚的にも情景として伝わってくるのは廃都と化した悲しみであることが印象的な曲です。
緑の道や交叉路は敵と遭遇したり雑魚戦になるとピンチや危機をストリングスが主張しプレイヤーの没入感を強めてきますが(interactive music?というらしい)一方で、プレイヤーが操作にも慣れてきた時期で訪れる涙の都では他のエリアと違って曲調が変化せずに常に同じ。
ここではエリアへの没入感を強調されている設計なのかもしれません。
Sealed Vessel
ドラムから盛り上がっていき30秒くらいの印象的なシンバルで始まる曲
戦うなかで見る間に弱っていくホロウナイトのように物悲しく変化し、空虚な騎士の運命がプレイヤーの心をえぐってきます。コンサートではここからWhite Palaceへと移り、かつての美しい宮殿(そして、深奥に封じられた記憶)をホロウナイトとともに見ている気持ちでした。
もはや走馬灯みたいになってましたねアレは。
Radiance
何度聞いても宗教画みたいな曲だなという印象。
曇天を貫く光とともに神々しく降臨するラディアンスが想起されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1657409653771-5EXb0nk1aq.jpg)
夢見の守護者を倒すたびに夜明けへと向かって変化していく背景の夜空。
封印の器たるホロウナイトの中で遂に迎える夜明けの太陽は、太陽ではなく怒れる神そのものであったという衝撃。
神の降臨を称えるかのごとく始まるも戦闘を経て徐々に追い詰められていくラディアンスの状況にあっており真EDボス戦にふさわしい荘厳な曲調です。
神の家=絶ラ戦だと更に最終フェーズ限定のTuningを聞くところまで組まれており「調律」を重ねて神を求む者たちも追えない高みへと絶ラと放浪者くんが昇って行ったことをシンプルなBGMが表現していると思います。
みなさんも言っていましたが自分での攻略時は数ループする曲が1周で進むのでテンポ良く撃破されていくラディアンスちょっとかわいそうでしたw
他の曲もですが特に後半2曲では音の迫力がCDやゲーム音源とは段違いに感じられるという新鮮な驚きを得ました。4年前の日本フィルハーモニーのゼルダの伝説コンサートとか不参加だったんですが行っておけばよかった。
今後も機会があればゲーム音楽のオーケーストラコンサートは積極的に参加していきたいな、という新たな扉の広がりを感じられる良い場でした。
DLCコンテンツ曲とかSilksongのコンサートも開いてもらえるようにCD出たら即買って、お布施を重ねていきたいと思います。