あずLOVEのマンガ感想『ヤマト神想怪異譚 1』
今回ご紹介するのは、ガンガンコミックスUPの『ヤマト神想怪異譚』第1巻です。脚本 黒瀬浩介&枢木ユウ、漫画 黒瀬浩介 原作カバー株式会社で、発行はスクエアエニックスです。
主人公はVTuberが多く所属するカバー株式会社の「ホロライブ」、その中のユニット「ホロライブゲーマーズ」に所属する「白上フブキ」と「大神ミオ」の2人です。このマンガはこの2人を中心として物語が展開していく、異世界ファンタジーマンガです。
舞台は大陸極東にあるヒトとカミとアヤカシがともに生きる大きな島国。そこで起きる様々な事件を、シラカミ神社の白上フブキとオオカミ神社の大神ミオが一緒に解決していく、というストーリーです。
ホロライブ公式でもゲームが得意だというフブキさんですが、作中でも無類のゲーム好きとして登場します。それ以外のキャラ要素はいたずら好きという事以外はちょっと違うような気がしますが、物語的には必要な要素でもあるので良しとします。
大神ミオさんは時に危なっかしいフブさんを支えつつ重要な場面では自分が前面に出てくるという立ち位置。ホロメンでのゲームでも似たような役割を担っていることから、マンガにもしっかりとキャラが落とし込まれていますね。
ストーリー的にはよくあるファンタジーものですが、設定がかなりしっかりしております。バトルアクションもあり、ストーリーもまとまっていて、読んでいて面白いマンガだと思います。よくあるアンソロジーとは一線を画しているので、単体作品としても十分楽しめます。
第一巻では、フブさんが食べたかったカップきつねうどんを買い占められたうらみをはらすケガレに侵されたヒトを救うことからはじまり、次に「ヤマト」で発生した次々と子供が行方不明となる事件にフブさんとミオさんとが解決に向かう、というお話が中心となっております。
本当によく出来たストーリーで、小説版があったらいいのになあ、と思う作品です。第2巻も出ているので、早く続きを読みたいですね。