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ライゾマティクス展/マーク・マンダース展備忘メモ

ライゾマティクス_マルティプレックス展

ヘトヘトになるくらい大規模なものだったらどうしようかと思って臨みましたが、思っていたよりずっとこじんまりしていて個人的には安心した(反対に、人によっては物足りないかも)。


エントランス入ってすぐの、映像と照明と音楽とが激しい空間に入って、私を襲ったのは「懐かしい」という感覚でした。
嵐コンの体験と近くて、絶対そんな視点で見ている人なんていないけど、勝手に泣きそうになった。
(一方で私は、もし嵐が復活する機会があるなら、先へ!先へ!みたいな強迫観念に潤や嵐が囚われなくなって欲しいと強く願ってもいるので、もうそういう体験はできない方が幸せなのかも知れないです。逆説的ですが。)

下図のレールを動く球体をレーザーで追って、光が動いているように見せる技術なんて、まさに5×20の大野コーナーのようです。(ジャニオタ視点でスイマセン、でも凄く格好いいです)


2番目くらいの空間にある、リアルの観客・セットの動きに、収録済のダンサーの動き、またそれらに連動する映像を重ねる技術が面白かった。(観客+セットのみの空間とシークエンスが続いてるのがミソですね)

2016年の夏の終わり、リオ五輪の閉会式を見て、初めて東京五輪が楽しみになったこととか、その映像を秋口リスボン初期のルームメイト(ブラジル出身)に、凄いでしょ?なんて偉そうに見せたこととか思い出して、当時から見た未来を生きる私は、とても情けない、やり切れない気持ちにもなりましたが、、、

それから、Perfumeちゃんのリアルのライブと映像とを掛け合わせ、最後は実体の3人が踊って会場がバカ沸きする……という演出の取組を眺めながら、やっぱりなんていうか、技術が発達することも凄いんだけど、技術が人間に合わせられる様になること以上に、人間側を極めて完璧に近い状態に持っていけないと、そういう技術の「真の凄さ」が伝わらないのではないかという気持ちにもなりました。
要は、Perfumeちゃんレベルの演者あっての取組だよなと思ったという話ですね。


マーク・マンダースの不在展

展示説明に書かれていた、「言葉ではなく物によって本を書き、その自画像を想像の建物として現実の中にはめ込む」ことそのものを表す展示で、わけわかんないんだけど、展示空間を含めたプロポーションが美しくて、危うく作品集を買うところでした。

このピンと伸びたロープのテンション、たまらないですね。


こんなに1つの空間に伸び伸びと展示されている美術展が久しぶりだったので(東京だとほぼ不可能なんじゃないでしょうか?)、海外旅行欲が少しだけ満たされた気にもなりました。


恥ずかしながら東京現美を訪れるのは初めてだったのですが、気持ちのいい空間ですね。


写真撮られてないですけど、最初企画展に向かうエスカレーターからガラスを挟んで水面が見えるところとか、リヨンの現美みたいで懐かしい気持ちになりました。(下図はリヨン)


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ライゾマティクス_マルティプレックス展
マーク・マンダースの不在展

チケットはこちら→東京都現代美術館
会期は2021年6月20日まで。


ところで、帰り道に寄ったコーヒーショップがナイスでした。


予約が入っていたようで、45分で出ましたが、丁寧にコーヒーの好みを聞いた上で淹れてくださり、スペシャルな体験になりました。


ちょうどいつもの豆が切れそうだったので、今日案内してもらったコーヒー豆を150g購入、これまた凄く丁寧に淹れ方をレクチャーくださり、明日からの一週間が楽しみになりました。(ありがとうございます!)
コーヒーは季節ごとに無くなり次第入れ替えているとのこと。週末訪れる場合は予約した方が良さそうです。


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KOFFEE MAMEYA Kakeru
予約はこちら→トレタ


最後に、清澄白河も今日は桜が綺麗でした。


看板建築のリノベっぽい通り、ファサードが揃っていて良きですね。


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