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ユージーン・スタジオ 新しい海展備忘メモ

ノーマークだったのですが、勝田さんが行っていた+現美が好きなので、馳せ参じました。
コンテンポラリーアートって、わからないものをわかろうとすることに意味がある(よくわからないけど綺麗だなーで終わってもオーケー)と自分の中で整理しているのですが、比較的わかりやすかったし、新しい海と副題が設定されているように、自然風景を見ているような安らかな気持ちで鑑賞することができました。


海底(Critical)

海を眺める時のように、合わせ鏡の奥まで永遠に空間が広がっているように見せていて面白い作品でした。


レインボーペインティング

斜めから見ると極めてフラットに見えるのが、正面から見ると確かに点描が見えて楽しかった。
一つ一つの点描は人を表しているとのことでしたが、ステージから見たペンライトの光ってこんな感じかなと思ったり。

ところで、椅子も可愛い。


物語の整地(Regrading of stories)

写真にうまく映せていませんが、キラキラとザラザラが混ざった触感(※もちろん触ってませんが)がすごーく面白いなと思いました。
キリストを模写したステンドグラスを風化させて粉砕して整地したこの作品、説明書きにも、「歴史や常識と言われている事象も、実は幾度もの時代を経て再構成させていることや、私たちの現在の認識は何によって照射されているのかを再考する機会の必要性を想起させる」とあり、一次情報を批判的に聞いたり読んだりすることが苦手だなと新部署に来て毎日思っている私は(一応修士号頂いてるのにね…)、改めて多面的に物事を観察しようと思ったのでした。


Our dreams | 夢

凄く綺麗な作品でした。頭の中で空想してドビュッシーの『夢想』を弾いてもらった映像を、我々は『夢想』をヘッドホンで聴きながら見る。
コロナ禍で思いついたとのことで、一つの音楽を通じて二人の登場人物や我々鑑賞者が一つの空間を共有しているような気持ちになった。
最愛の自担がよくコンサートの最後の挨拶で「皆さんと一緒のこの空間」と言ってくれたことを思い出し、Music Never Endsで歌われたことって、音楽の中に我々が共有した空間を閉じ込める、好きだった曲を聴くことでいつでもあの場所に帰ることができるみたいな、そういうことだったのかなと勝手に解釈を深めたりもしました。


鑑賞後は、前から気になっていた地下のレストランでうっかりランチコースを食べてしまいました。
しっかりお値段するけど、美味しかった。最近かはわかりませんが美術館併設レストランって、しっかりお金をとってしっかりかわいいor美味しいみたいなの増えてきましたよね。京セラ美はしゃれたカップルや若い女の子が多い印象でしたが、現美は家族連れ(そして赤ちゃん連れ)が殆どで、そうなんだ〜と思いました。
コース、鴨のコンフィはほろっほろだったし、前菜についていたソースも中々だった。あと、プリンはかため♡生クリームもかために立ててありました。


ユージーン・スタジオ 新しい海EUGENE STUDIO After the rainbow

会期は2月23日(水)まで。


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