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ダ・ヴィンチ流、健康法
1515年、亡くなる4年前のこと。
ローマで病床にあったダ・ヴィンチは
次のような詩を書いたとされている。
健康でありたいならつぎの養生法を守ること。
食欲がなければ何も食べず、
食べるときは少なめを
よく噛むように心がけ、
口にするものは何であれ
淡白な素材を選び、よくよく
火を通すこと。
薬を飲むのは無分別。
腹を立てぬよう気をつけて、
よどんだ空気を避けること。
食事を終えて席を立ったなら、
しばらくそのままで。
昼寝はゆめゆめせぬように。
ワインを飲むなら水で薄めて
少しずつ
食間、空腹時は避けること。
トイレは我慢せずに長すぎず。
運動するならほどほどに。
寝るときは、腹を天井に向けず、
頭は下げない。
夜は体をしっかり覆い
頭を休め、陽気な気分でいるように。
勝手気ままを慎んで、
これらの習慣を守ること。
『ルネサンス 料理の饗宴
ダ・ヴィンチの厨房から』2009年
デイヴ・デ・ウィット(作家、編集者、プロデューサー。料理に関する多数の著書があり、特にトウガラシほかスパイスの研究を専門とする)