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鉄道から見えた世界

電車がぶらりぶらり
とホームで並んでいる

交通手段でもあり
便利な道具でもある

そしてもう一つ大事なこと

新しい世界を発見するものでもある

そんな鉄道の世界が大好き

人気のない電車に足を運び

なにも考えずに目の前の席に座る

飛行機よりも広い席幅
車よりも柔らかい座り心地

絶妙なバランスを持つ電車
ずっと座ってられる

安定感を持ちつつ奇跡も起こる


小さいのもあれば人生を変える大きいのもね

私はただ少しの青みを外の世界に
与える電車の窓から

新鮮な景色を発見し
それが一瞬して自分が景色の真ん前に立ってる

たくさんの緑の木達の中に
道に迷子になって

ただただ瞑想しながら歩いてる
帰り道に諦め始めたその人は

見つけるのだ


子猫ちゃんが

『おいでおいで』

まるで同じ人間かのように

ひっそりと声をかけてるようだ

なにも考えずについていく

帰り道の光も見えず
目の前の猫が少しだけの希望を与えてる
そんな気分でいる

共に歩いてるうちに見えてくる


木達の中に本当に潜んでた
木に支えられてる世界

上を見上げると大きな家、小さな家
全部木達の中にぎっしりと詰まってる


そして猫の他にも
リスや猿など
たくさんの動物たちが
共に暮らしていて

まるで日常祭かのようにその場は
賑わっていた。

子猫ちゃんからにじみ出てるほんの希望
を信じその場を楽しむことにする

木の果物のジュースで
皆乾杯!もしくはそれぞれの音で
喜びを一体化する!


あっ動物でも飲みで一体化するのか
人間とそう変わらないかもね

とホッとする迷子が
陽気な動物たちと

踊り出しその夜を楽しむ

それが数日間と続き
数ヶ月に変わり

気づいたら迷子ちゃんは
リスもさるも子猫ちゃんも
皆の言語を理解し始め

共通言語というものが見えてくる

月日とともにふっとした時
帰り道を思い出す子は

子猫ちゃんの一言で
我に帰る。

もう迷子なんかじゃないよ。
ここで一緒に過ごした日々で
皆家族だよ!

それでいいのかなと悩む迷子ちゃん

その時動物友達が来て言うんだ

なんで帰り道見えないかわかったよ!
ここじゃないか!あなたの帰る場所。
いるべき場所。ずっと目の前にあったんだよ

そうか私は迷子なんかじゃなくて帰子だ。
ここが私の居場所だったんだと泣き出す。


我に帰れたその時目をつぶって開けたら
また電車から同じ景色を見ていた。

外を再び見ると謎の子猫ちゃんが一瞬して
外の森へ入ってく。

夢かどうか問いかける暇もなく
猫ちゃんの姿は消えていった

それを目にし、答えわからなくても
不思議な満足感で心が満たされていた


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