子どもが生まれる前に読んで、今、読み返している本
こんばんは、あずき(夫)です。
きなこ(妻)が妊娠してしばらくは、つわりもあったり「とにかく妊娠期間を無事に乗り切る」ことに意識が向いていましたが、安定期を過ぎ、そろそろ正産期となってくると「子どもが生まれる」ということをよりリアルに意識しはじめました。
すべてが初めてのことで、どちらの両親とも一緒に住んでいるわけでもないので、基本的には夫婦で解決していかないと…と思って、多少なりとも調べ物をしたり、勉強したりしました。(といっても、ものすごーくたくさん勉強したわけではないです・・・)
その中で読んだ本のひとつを、少し振り返りながらシェアしようと思います。図書館で借りて読んだのですが、そのときは時間がなく、生後半年くらいまでの内容しかちゃんと読んでいなくて、また借りてきて読んでいるところです。
本の紹介:「子どもへのまなざし」
その本というのがこちら。「子どもへのまなざし」。
たくさん本を比較したりしたわけではないのですが、この本は評価が高く、実際に読んでみて、How toというより基本的な心構えを説明してくれていて、その点ですごく共感を覚えました。↓の引用の3つ目にもある通り、内容は主に心の発達、人間関係の発達についてです。
心構えや基本スタンスの部分の抜粋をご紹介
当時、僕がメモしていたところから少し抜粋してみます。(太字は僕がつけています)
子供を育てるということは、まず、子供の望んでいるような愛し方をしてあげることです。とくに、赤ちゃんは自分では何もできませんから、むずかったり泣いたりして、おっぱいがほしい、おむつがぬれて気持ちが悪い、おんぶしてほしい、抱っこしてほしい、あやしてほしい、遊んでほしいなどと、たくさんの要求をします。そのとき、親は子どもが望んだことに合わせて、自分の生活を変えていかなければならないのです。
アタッチメント(愛着)というのは、乳児期、遅くとも早期幼児期までに、特定の人に対して抱くとても重要な感情です。複数の人に対して愛着を形成するわけではなく、そのうちの一人、一部の例外を除けば、お母さんに対していだく感情で、それを基盤にしていろいろな人との関係をつくっていくのです。自分は、この人から無条件に十分愛されるであろう、この人から半永久的に愛されるであろう、こういう確信に満ちた感情です。
エリクソンは、「人間というものは、それぞれの時期に、体験して解決していかなければならない大切な課題がある」といいました。
(中略)
人間の成長、発達には、知能の発達とか運動能力の発達とか、いろいろな側面がありますが、いま、私がお話している発達というのは、あくまでも社会的な人間関係の発達のことです。
これからも少しずつ、継続して夫婦で話そうと思う
今読んでもちょっと気が引き締まる感じがします。
当時妊娠中のきなこは、当然ながら自分の体調管理等で精一杯で、ゆっくり本を読む時間がとれなかったので、僕が上記のような抜粋とともに、話を要約して伝えながら子育てについてざっくばらんに話していました。
そのとき、親は子どもが望んだことに合わせて、自分の生活を変えていかなければならないのです。
この一節を読んで、改めてふたりとも復職したらどう分担するか、をシミュレーションしたり、話し合ったりできたことはとてもよかったなと思っています。
コロナの影響で遅れていたきなこの復職もようやく本番になってくるので、また改めてしっかり読んで、夫婦で話したいなと思っています。