【ライブ配信】はじめてのKindle出版
今回の記事は、2022年9月6日に行った、standfmのライブの要約記事になります。
ライブの様子はアーカイブで聞けるので、よろしければそちらもどうぞ。
https://stand.fm/episodes/63173ae412ffbaaddcf79722
それでは、さっそく始めていきます。
この記事は約8000文字、だいたい16分で読めます。
1)なぜ、Kindle出版をしようと思ったのか
まず、わたしがKindle出版をしようと思った「きっかけ」についてお話します。
オンラインで知り合ったお友達が、立て続けにkindle出版をし、
それをきっかけに自分の道を歩き出し、たくさんの人に応援されるようになったのです。
「いいなあ…うらやましい…」
「わたしも、書いたらなんか変わるかも…」
そう思ったのがきっかけです。
こういうきっかけでkindle出版を始める人はあまりいないのかもしれませんね。
2)Kindleとはなにか
Kindleとは、Amazonが提供する電子書籍のこと。現在、日本国内最大の電子書籍プラットフォームです。
普通に本屋さんで売られている「商業出版本」だけでなく、個人が書いた「個人出版本」も販売しています。
今回は、この「個人出版本」の出し方についてのお話です。
3)まず、Kindle本を読んでみる
「出版社を通さず、個人でも本を出せるの?」
「わたしも書いてみた~い!」
少しでもKindle出版に興味を持ったら、最初にしてもらいたいことがあります。
① Amazon kindleストアにいって、気になった本を読んでみる。
Kindle本出したい~と言っている人のなかには、一度も電子書籍を読んだことがない人もいました。そういう人は、まず電子の本を読んでみることから始めてください。
「商業出版本」のほかにkindle作家さんが出版した「個人出版本」もふくめて、なるべくたくさんのKindle本を読んでみてください。
ページ数。レイアウト。縦書き横書き。1ページあたりの文字の量。
だんだんと「あ、これ、個人出版本だな」「こんな感じで書けばいいんだな」と、わかってきます。
「表紙がカッコいいな」「タイトルがわかりやすい」「文章が読みやすい」
お手本にしたいと思える本にであえたら、書きたい本のイメージがわきやすいです。
② Kindle作家さんがよく書いているテーマやジャンルを知る
どのテーマに個人出版本が多いか、とか。
このジャンルはkindle作家さんがランキング上位を独占してるな、とか。
逆にこのカテゴリーは、商業出版の本しかないな、とか。
個人出版本特有の「本の書き方」「テーマの選び方」もわかってきます。
本屋さんに並んでいる本と、個人が出すkindle本は、同じでなくていいのです。
わたしたちが普段読んでいる本のようなものを書かなければいけないと思って、難しく考える必要はないのです。
4)最初に考えてもらいたい、2つのこと
くわしい出版の仕方の説明の前に、どうしても押さえておきたいことが2点だけあります。
それは、「出版の目的はなにか」と「どのような本にしたいか」
このことは、Kindle出版に関しての書籍やネット記事では、ほとんど語られていません。
ここを語っている人がいない理由は明白。
そもそも、「目的が何か」なんて語る必要がないからです。
ほとんどのkindle作家さんがkindle本に参入する目的は、「副業、収益」だからです。
ここをしっかりしていないと後々ブレることになるのではないか、と思ったので、最初に考えてもらいたいと思います。
目的はなにかをハッキリさせよう!
最初に考えてもらいたいこと、ひとつめは、目的をハッキリさせようということです。
個人がkindle本を出す目的として、次の4つが考えられます。
①副業、収益
②集客、ブランディング
③自己表現
④作家デビュー
ひとつひとつ、見ていきましょう。
① 副業、収益
Kindle出版で圧倒的に多いのが「副業」「収益」目的です。
Kindleは、出版するのに手数料とか登録料とかは、一切かかりません。
それなのに、本が売れれば「印税」が入ります。
また、kindleアンリミテッドという「読み放題」で読まれれば、そのページ数に応じて「印税」が入ります。
金銭的なリスクがほとんどないので、副業初心者さんも始めやすいのです。
月の収益が「数百円レベル」から、
なかには「○○万円稼いだ!」なんて人まで、いろいろいます。
② 集客、ブランディング
これは主に個人事業主やフリーランスで活動している人などが、「個人ブランディング」のためにkindle本を出版するケースです。
「なぜこの活動を始めたのか」
「これからどうしていきたいのか」など、
自分の自己紹介を兼ねた、いわば「名刺代わりの書籍」を書いています。
Amazonで本を出したというブランド力で同業者との差別化をはかり、書籍に貼ったサイトのURLをクリックしてもらうことで集客につなげます。
③ 自己表現
これは、小説やエッセイ、写真集などを出版されている方に多いです。
「自分の想いを届けたい…」
ブログやSNSに投稿するように、自己表現の場としてKindleを出版しています。
出版した書籍は「商品」」というより「作品」という感じです。
④作家デビュー
③自己表現に近いのですが、将来的に商業出版を見据えた活動を考えています。
ここで目立てば、出版社から声がかかるかもしれませんね。
※※※※※
Kindle出版をやってみたい!と思ったら、自分の「目的」を考えてみましょう。
目的が違えば、とるべき戦略が違ってきます。
書籍を通して自分の想いを伝えたいと思っている人が、
「文章は自分で書かずに外注するべき!」って言われちゃったら?
副業として収益をあげたいと思ってる人が、
「売れる本、読まれる本より「自分が生きた証」を書いてほしい」って言われちゃったら?
どうしたらいいか、わからなくなりますよね。
「どうしてわたしは、Kindle出版をしたいのだろう…」
「本を出すことで、わたしはどうなりたいと思っているのだろう…」
「目的」をハッキリさせて、「目的」に合った戦略を考えてくださいね。
最初の目的が違ったとしても。
以上、おおまかに4つの目的を話しましたが、このうち、どれかひとつだけが100%!という人はほとんどいません。
4つの要素が少しずつまじりあうことで、それぞれの「カラー」が出るのです。
Kindle出版をしたいと思ったきっかけは違っても、書いているうちにだんだんといろんな気持ちがまじりあってきます。
最初は「副業」目的で収益をあげたくて書いていたとしても、書いているうちにもっと読者に喜んでもらうにはどうすればいいかを考えるようになります。
きっかけが、「自分の想い」を届けることだったとしても、どうすれば自分のメッセージが、もっとたくさんの人に読まれるかを考えるようになります。
実際、読まれている書籍、人気のkindle作家さんは、「4つのバランス」が非常にいいです。
「自分の想いを届け、読者に喜ばれ、収益も上げる」
「kindle出版をきっかけに、新たな可能性が広がっている」
そんな、kindle作家さんがたくさんいます。
目的は、人それぞれでいいのです。
「誰かの悩みを解決してあげたい…」
「自分の知識や経験を活用してもらいたい…」
そのためには、どうしたらいいのか。
どうすれば、届けたい人に届けられるのか。
みなさん試行錯誤しながら、脳みそがカラッカラになるまでアイディアを絞り出して本を書いているのです。
最初の目的がなんであったかは、たんなる「きっかけ」にすぎません。
高い山に登るときを想像してみてください。
いろんな登山ルートがありますよね。
違う場所から登ったとしても、目指す場所が山頂というのはどのルートから登っても一緒です。
「どのルートで山頂を目指すのか」
それにいいとか悪いとか、ないですよね。
まず、自分の登山口をハッキリさせて、そのために必要な装備品を準備しましょう。
ベストセラーかロングセラーか
最初に考えてもらいたいこと、もうひとつは、
「ベストセラーかロングセラーか」ということです。
あなたは、ご自分の書籍がたくさん売れてほしいですか。
長く愛されたいですか。
もちろんみなさん「両方!」ですよね。
両方を狙えれば、それに越したことはありません。
でも、ベストセラーを狙う戦略と、ロングセラーを狙う戦略は微妙に違うのです。
前の項で話をした「登山」でたとえると、
ルートと装備品の両方に違いが出てくるのです。
ここはだいたいでいいので、「ベストセラー」希望なのか「ロングセラー」を望むのか、少し考えてみてくださいね。
5)Kindle出版でできること
〇 本が売れたり、読まれたりすると「印税」が入ります。
〇 本の内容は、あとから何度でも変えられます。(誤字脱字、文章の追加や削除など)
〇電子データで出版するだけでなく、「紙の本」としても出版できるようになりました。
〇 電子版を出版せずに「紙の本」だけ出版することも可能です。
6)出版に必要なもの
これがないと出版できないという「最低限」必要なものだけピックアップしました。
あらかじめ登録しておくこと
①Amazonアカウント
②KDPアカウント
出版のために必要なもの
①タイトル、②(サブタイトル)、③著者名
④原稿
⑤表紙
⑥内容紹介文
(ライブでは7つと言っていますが、キーワードはなくても出版できるので、「その他」に入れておきました)
出版までに決めておくこと
①カテゴリー
②KDPセレクトに登録するかどうか
③本の価格
あらかじめ登録しておくこと
① Amazonアカウント
お買い物などで使っているAmazonのアカウントがあれば、それを使います。
Amazonを使っていない人はAmazonのアカウントをつくるところから始めます。
② KDPアカウント
Kindleで出版するには、Amazonアカウントに加えて、Kindle出版用のアカウント、KDP(Kindle direct publishing)アカウントをつくります。
KDPのサイトから、名前や住所などを入力します。
(ペンネームで本を出版しても、ここでは本名を入力します)
サイトはこちら
↑こちらのサイトに行くと、Amazonアカウントがある人は、
「○○さん(本名)さんではありませんか」と聞かれます。
偶然の出会い感、満載です(笑)
Kindle出版では、書籍が売れたり読まれると、印税が発生するので、
ここで、印税を振り込んでもらう「銀行口座」を入力します。
詳しい登録方法は、こちらの本がわかりやすいです。
実際の画面を使ってていねいに解説してくれています。
kindle出版戦略レシピ 40・50代のあなたもカンタン初出版: 初心者 KDP登録から出版申請/弓弦(ゆづる)
出版のために必要なもの
いよいよ出版する!となったときに必要になるものです。
あらかじめ用意しておくもの6つと、出版申請で入力するときに必要なことが3つあります。
① タイトル、②(サブタイトル)、③著者名
あらかじめ作っておいた表紙に基づいて、タイトル、サブタイトル、著者名を入力します。サブタイトルはなくても出版できますが、この3つはあとから変えることができません。よく考えて慎重に入力します。
④ 原稿
原稿の作成に使えるソフトは、たくさんあります。
一番簡単で楽なのは、マイクロソフト社のWordです。
Wordなら変換なしでそのままの原稿をアップロードできるので、失敗が少ないです。
また、ほとんどの人はパソコンを使って文章書いていますが、スマホだけでも書けるのです。
スマホで書く人は、グーグルドキュメントを使うようです。
スマホだけで出版したい人はこちらの本がわかりやすくておススメです。
スマホでKindle出版: Kindle電子書籍を全てスマホでやる5ステップ /カーボ
⑤ 表紙
表紙がないと出版できません。なので、表紙は必須です。
既定のサイズでつくる必要があり、
自分でつくるか、誰かに頼むか。どちらにもメリットデメリットがあります。
自分でつくる
おススメアプリ Canva(無料)
メリット
→コストがかからない。
デメリット
→センス、デザイン力がないと素人感がでてしまう。
誰かに頼む人
おススメサイト ココナラ
メリット
→プロの手による、圧倒的なクオリティ
デメリット
→2000円から5000円くらいかかる(デザイナーさんによる)
「電子書籍 表紙」「kindle 表紙」などで検索。
デザイナーさんを探し、作品例などを見て、自分のイメージに合う人を選ぶ。
※表紙は出版した後から、何度でも変えられます。
一度出版した本の表紙も、再アップロードできます。
⑥ 内容紹介文
Kindleの販売ページにある、著作の内容紹介の文章。
一番簡単でラクなのは、本文中の「はじめに」「まえがき」の文章を、そのまま「コピペ」で貼り付けて使うことです。
それでも出版はできますが、個人的にこの方法はおススメしません。
これからこの本を買おうかどうか迷っている人の背中を押すための文章と、
購入してくれたお客様が、読み進めていきたくなるような文章が
同じということはあり得ないからです。
少しでもアレンジを加えた文章のほうがいいです。
あらかじめ決めておくこと
KDPサイトで出版手続きをするときに入力します。
①カテゴリー
最初の出版登録時は2つのカテゴリーを設定します。
自分の本の内容から、あてはまりそうなものを選びます。
②KDPセレクトに登録するかどうか
Kindleアンリミテッドで読まれるためには、ここに登録します
③本の価格
出版する本の価格を決めて、入力します。
印税率を30%か70%か選びます。
印税率を35% (※9月20日訂正)
KDPセレクトに登録すると印税率70%が選べます。
※このへんのことも、詳しく書かれています。
kindle出版戦略レシピ 40・50代のあなたもカンタン初出版: 初心者 KDP登録から出版申請/弓弦(ゆづる)
その他
なくても出版できるけど、あると販売促進につながるもの
キーワード
A+コンテンツ
著者セントラル
7)注意したいこと
本の内容は何度でも変えることができますが、一度出版すると変えられないものがあります。
本のタイトル。サブタイトル。著者名。
この3つは、後から変えることができません。
(厳密にいうと、本のタイトル、サブタイトル、著者名を変えるには、
一旦出版停止にして、新しく新作として出版します)
タイトル、サブタイトル、著者名はしっかり考えてから出版しましょう。
8)最後に、すこしだけ…
「kindle出版は誰にでもできます」「簡単にできます」
「ブログやTwitterに投稿できるなら、kindleだって書けるはず!」
「kindle出版はまだまだブルーオーシャン。今からでも稼げます!」
確かにその通り。
でも、ただ出版するだけ、
Amazonで本を出しているという「自己満足」だけではうまくいかないです。
Kindle出版して「どうなりたいのか」
目的をしっかり持ってとりくんでくださいね。
「やり方」よりも「在り方」が問われています!
一年前、半年前に出回ったKindle出版攻略法が、もう通用しなくなっています。
大事なことは「どうやるか」ではなく「どう在りたいか」です。
最新情報を参考にしよう!
ネットで検索する場合は、記事の更新日を確認。
上位に表示された記事は3~4年前の情報で、役に立たなかったどころか、かえって混乱したこともありました。
※※※※※
まだ出版していない人にはちょっと早すぎる話かもしれませんが、
個人的にkindle出版に対して思うところがあります。
個人出版の良さってなんだろう
専門家が書く本でもなく、有名な作家先生が書く本でもなく、
人気の有名人が書く本でもなく。
ただの一般人がkindle本を出版する、その意義ってなんだろう。
わたしは、専門家でない、有名でもない、人気者でもない一般人だからこそ書ける本があると思っています。
あなたはどんな時に、普通の人が書いた本を読みたいと思いますか。
わたしには、生まれつき重い障害を持っている次男がいます。
障害があると分かったとき、
片っ端から専門家の本やネットの記事を読み漁りました。
でも、実際参考になり、励まされたのは
同じ障害を持って生まれたお子さんのお母さんが書いた「ブログ記事」でした。
同時わたしが一番知りたかったことは、
同じ病名のお子さんがどのように育っていくか、ということだったのです。
人が不安になるときに必要な情報って、専門家の発信だけじゃないんです。
同じような思いをして、
いま何とか克服して前を向くことができている
「ちょっと先を行く先輩」の経験談。
本当はそっちの方がありがたかったりするのです。
これから先Kindle出版は、商業出版からの流入、プロの作家さんの参戦が予想されます。
「AI作家」だって誕生するかもしれません。
そんなとき、わたしたち個人出版のkindle作家は指をくわえて見ているしかないのでしょうか。
プロが書かない、AIが書けない。
でも必要としている人がいる…、そんな本を書けばいいのです。
それはなにか。
わたしは「自分の人生を書く」ことだと思っています。
自分の「経験」からの、気づきや学びを発信するのです。
誰の人生にも価値はあります。
誰の人生からも、学べることはたくさんあります。
どうか、安易に小手先のテクニックに走らず、
王道ど真ん中を、さっそうと駆け抜けてください。
そんなあなたを、応援しています。
生きづらさを解消し、
本来の自分を取り戻すためには、
1)なによりもまず自分を深く理解すること。
2)自分を理解するために、他人の人生を知ること。
この両方が必要不可欠なのではないのでしょうか。
生きづらさを解消するために、
もっと他人の人生を知ってください。
「経験」「気づき」「考え」「学び」「生き方」
ほかの人の人生から学べることは、
思った以上にたくさんあります。
「コンプレックス」「黒歴史」「恥ずかしいこと」「失敗談」
みんな抱えて生きています。
そんな素振りを見せないで、平気な顔をしているから
わからないだけ。知らないだけ。
傷つくことが怖くて、人と深く関わってこなかった人こそ、
他人の人生を知ってもらいたい。
そのために個人出版のkindle本がおすすめ。
現状の個人出版の活用法としては、
一番有効なんじゃないかなと思います。
わたしの人生にも同じようなことあったかも。
似たような境遇なのに、どうやって乗り越えたんだろう。
対話するように本を読む。
自分事として本を読む。
わたしたちは、もっと人生を楽しんでいいんです!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
スキ、フォロー、コメントなどを いただけるとたいへん励みになります。
ひとりでも多くの人が「 生きづらさ 」の原因に気づき、
自分の人生を歩き出すきっかけになってくれれば いいなぁと思い、
「 感謝 」と「 応援 」の循環を目指して 発信活動をしています。
応援していただけると、とっても うれしいです。
あずききなこのリンクまとめ
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