#14「私にとってのアナザースカイ」
3年前、大学を休んで
カンボジアに半年間住んでたときのこと。
1ヶ月くらい経った頃、職場のカンボジア人の女の子が声をかけてきた。
「今度の休み、私の友達とシアヌークビル行かない?」
行く、と即答した。
シアヌークビルは首都プノンペンから車で5、6時間の海沿いの小さな観光都市。
その子の友達は初対面だけど、
3人で旅行楽しそう、くらいに考えていた。
当日バンで迎えにきてくれた「友達」。
そして道中ピックアップしてどんどん乗り込んでくる「友達」、「友達」…
6人くらい乗り込んだところで私は誘ってくれた彼女に、いったい今日は何人くるのか尋ねた。
答えは「私も知らない、」と。笑
結局13人くらいいたように思う。
圧倒的定員オーバー。
しかも英語がわかるのは2、3人。
私も現地の言葉はほんの少しの単語しかわかんない。
それでも意味がわからないくらい楽しかった。
彼らはずっと長い付き合いで、
その中に自分が受け入れてもらえていること、
言葉はほとんどわからないのにずっと気にかけてくれて、
全部を一緒に楽しんでくれて、
いろいろ教えてくれて。
初対面の私になんで?
その優しさはどこからくるんだろう?
って思ったけど、
友達だからだよ!って軽く言われて
そっかあ、って素直に思った。
帰ってから、
誘ってくれた彼女はこう言った。
あなただから誘ったんだよ。みんな私の大切な友達だから、受け入れてくれてよかった。
こんなことできる日本人、私は知らないからあなたはとってもラッキーだね。
これは嬉しかったなあ。
その後結婚式にも呼んでもらった。
あの、いっぱい遊んだシアヌークビル。
ここがわたしのアナザースカイ。
と、いかにもアナザースカイ感を出してみたわけですが、
アナザースカイなんてわざわざいわなくても
私にとって今まで出会ってきたどの場所も、どの場面も、
すごく大事なものだと思う。
金曜ロードショーは欠かさずに見ていたから、
その後勝手に始まるアナザースカイは結構な頻度で観ていた。
まさかアナザースカイについて書く日が来るとはなあ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?