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遠距離介護は突然に。 その6 今後どうする?

次の日の午前中に、退院した病院の先生からのお手紙を持参して、自宅近くのクリニックを訪問した。車は今日の朝返す予定だったが、1日延長した。3泊4日で約三万円。今回は便利さを優先。便利さを考えると高くないような気もする。
クリニックの先生は、退院を喜んでくれ、お元気そうでよかったと言ってくださる。治療をしない方針を告げると、「わかりました、それがいいかもしれません。ただ、今後お一人暮らしは無理なのでは?誰か家族の方が付いていたほうがいいと思いますが。」と言われる。それは百も承知なのだけど、先生のご意見はごもっともではある。私が埼玉県に住んでいるのもご存知なので、「娘さんの近くに行かれるとか。あくまでも一つの方法ですが。」とも提案される。ここでごちゃごちゃ言ってもしょうがないので、「それも考えてみます。とりあえずは、痛みもなくまだ普通に生活出来そうなので、ケアマネさんに相談してみます。」と答える。
「そうですか、じゃあ二週間おきに診察しましょうね。」と病院を後にした。
また、もう一度見に来るつもりではいたけど、今後二週間ごとに一緒に通院の為に帰ってくるのは大変そう。まあ、これも後で考えよう。

その後、車もあるので、町内というか島内にある介護施設を2軒、外観だけ見にドライブした。ふんふん、ここにあるんじゃね。と駐車場まで車で入って、建物を眺め、そのままUターンする。帰りに、最近できた美味しいアイスクリーム屋さんへ寄った。ああ、車借りといて良かった。

埼玉のうちの近くの病院か施設に来る?と父に聞くと、「いや、行かん。」との事。私も、そう思った。
ここに私が通い、弟達もここに訪ねるのが良いだろう。
今回実家近くの病院に入院したり、ケアマネジャーさんにお世話になって、つくづく思ったが、やはり周りが広島弁だと落ち着く。多分、父はずっとここなので気づいていないと思うけど、関東に行ったら、みんなの喋り方が怖いと思うと思う。私はもう関東在住30年越えなので、最早なんとも思わないが、上京したての頃は、みんなの喋り方が怖かった。笑
タクシーの運転手さんも、病院の人も、周囲の人みんなの喋り方が優しくて聞こえる。ここで過ごした方が良い。甘え過ぎる訳には行かないが、こちらにはまだ親戚もいる。やはり、最期まで住み慣れたここが良いだろう。

家に帰り、お昼ご飯。私が居るからといって全部やってあげたのでは、その後父自身が困る。なので、はい、お父さん、お昼ご飯の支度の練習するよ。今日は、冷凍のラーメンをチンするから、一緒にやるよ。と、父にやらせる。
父は、今まで自炊をしてきたのでラーメンくらいは作れたのだが、今の感じだとそれも怪しいので、ちゃんと出来るのか鬼軍曹がチェック。使った事ない冷凍食品だと、ちょっと難しそう。しかも、足が悪くなってしまって、袋を破ったり、食器を出したり、立ったまま出来るのか。なんとか出来そうだが、なるべく調理が簡単なように考えなくては。
実は、朝薬を飲む時にも自分でなんの薬を飲めば良いのか困っていた。ちょっと前まではそんな心配した事もなかったのに。服薬管理が出来ないという現象。

分かりやすく大きく紙に書いて説明する。
でも、説明がいっぱいになって、また混乱。
漢方が食前で、朝だけ飲む錠剤と1日二回の便秘薬は食後。

ややこしくて、私でもわからんわっ!!
お父さん、難しいよね、これ!
大丈夫、わからんでも。

薬局の紙袋からだし、薬をバラバラにして、種類別に小さいタッパーに入れて並べた。そして、カレンダーの裏紙に、朝、昼、夜と大きく描き、そこに薬をサンプルとしてセロテープで貼り付けた。
それを見ながら、毎食、薬を自分で選んでセットしてもらう。帰るまでこれを繰り返してみよう。薬局に分包してもらっても、この調子だと同じ事だと思う。

その後も、何度か間違えていたので、😱どうしようと思ったが、よく考えたら、便秘薬と食欲増進の漢方の薬、あとは血圧の薬なので、間違えても大した事はなさそうだった。
もう間違えてもいい事にした。

続く