ABEMAの投資回収期に入った感一方ゲームは・・・【サイバーエージェント2024通期決算を読んだ散文】
どうも、あずきです。
いつもは任天堂の株式を買って決算報告を読んで散文を書いていますが、実は・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1730457060-WA5Il3LRmzuws2bivYK8HMr9.jpg?width=1200)
サイバーエージェントの株価も保有しています。(500株なのはABEMAの1年クーポン目当て)
ABEMAのクーポンだけではなく、自分のアイコンにもしているこのキャラクターは何を隠そうShadowverseのキャラクターアリサちゃんになります。
サイバーエージェントのグループ企業であるCygamesはずっと定点観測してきたゲーム会社でもあるので応援の意味も込めて購入をし始めています。
というわけで前段はこれぐらいにして
https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/n85z/umVK/Iatb.pdf
サイバーエージェントの2024年度決算を読んで色々書いていきたいと思います。
ゲーム部門「自社IPは無理に新作を出さず育てる方向に舵を取った感」
去年の傾向から見えていたのですが、他社IPのゲームの開発本数はそれほど変わらない中で自社IPに関しては新作の展開が明らかに遅いです。
現在運営中だけでも
ウマ娘プリティダービー
グランブルーファンタジー
ワールドフリッパー
プリンセスコネクト Re:Dive
進撃のバハムート
Shadowverse
と、スマホゲームの定番タイトルが並ぶ中新規IPをスマホで作るよりかは既存IPのコンシューマ展開を優先している感がすごく見えました。
その中でも予告されていて、今注目浴びてるのは私のこの活動のルーツでもあるShadowverse World Beyondです。
このタイトルサイゲームスの中核事業の一つであるe-sports事業の要になるタイトルでもあるので絶対にコケるわけにはいきません。
ただ、2024年夏から6月に来年春へと延期になりそこから半年なんの音沙汰もありません。
ウマ娘はリリースを長期間延期してアニメやゴールドシップ役の上田瞳さんがパカチューブ(YouTube)だけをやって繋いでいたいた時期もあります。
他社だと数年単位の延期で残念ながら盛り上がりを作れずにサービス終了してしまったゲーム等(私やってたのもあるんですよね・・・)もありますが、サイゲームスはやはりウマ娘の大成功例があるのでクオリティアップでも多少のことはファンも待ってくれるとは思います。
シャドウバースのIP自体は紙のカードであるShadowverse EVOLVE(ブシロードとの協業)が継続的に新弾を出し続けていますので別にコンテンツとして停滞している間はないのですが、やはりアプリ版の再始動は待ち望んでいる人も多いと思います。(私もその一人。というか再開するタイミングを完全に失った)
かといって新規IPが全く動いていないわけではなくティザーが公開されているタイトルも数本あるので昔のスマホ業界みたいに「思いついたらどんどん出す」というわけではなく「精選していく段階」に入っているのかなと思います。元々サイゲはそういうところありますしね。
エイプリールフールネタでクオリティの高いMOBAライクなゲームを出したりとかもしてますし、作れるのと継続的に運営できるのは違うということを1番よくわかって研究している会社だと思います。
メディア「ネットだけどネットになりすぎない立ち位置の純国産映像コンテンツ工場」を作り上げたABEMAが利益回収期に入った
ABEMAを一言で言うなら上記の通りです。ネットなんだけどネットになりすぎない立ち位置をテレビ朝日と共同でよく作り上げていると思います。
ABEMAを最初始めた頃はマジで「金食い虫始めやがって」とか「結局テレビに出られなくなった人たちを抱え込むだけの逃げ先」とか「某アイドルたちを抱えたいが故に始めた」とか散々な言われようで実際にABEMAを初めてからの数年はABEMAへの投資で全ての利益を吹き飛ばすぐらいの勢いでした。
ただ、その投資が実るようになったのが記憶にも新しい2年前のワールドカップ中継でした。今まで継続的に応援してきていたテレビ朝日を中心とする民放が放映権の高騰に耐えきれなくなり手放そうとしていたところを「待った」をかけ、ABEMAが出資する形で乗り切りました。
ちなみにその時の技術資料とかを読みましたが・・・いや、すっごい変態的なことをやってると思いました。閑話休題。
それで増えたユーザーが予想以上に留まり慎重に育ててきたテレビ朝日の若手(を中心に)が作った優秀な番組に流れていくことによって、ABEMAはいよいよ利益の回収期に転換したなと思いました。
これまで日本のテレビマンがテレビの枠組みに萎えた際の行き先は「①個人でYouTubeを初めて、予算不足にヒーヒー言いながらテレビの悪口を垂れ流したり、動画制作会社等を作りどこか大手の有名YouTuberなどの下請けをこなす。」「②超優秀な人であれば、海外資本のサブスク映像配信プラットフォームへの移籍をし、潤沢な予算でやりたいことをやる。若手はそれを目指して引き抜かれたいなどの世迷言を抜かす。」の2択でした。
ABEMAはここに第三の選択肢である。「国内産のプロが活躍できる映像プラットフォームで作りたい映像を作る環境」を作りあげたとも言えます。
現在の国産の映像プラットフォームで真っ先に思い浮かぶのは「ニコニコ(動画)」ですが、あそこのサイトは「とあるユーザーの狂気から特定の思想まみれの映像も全て受け入れる」という今の世の中で忘れ去られた「多様性の権化」みたいな場所です。わかりやすく言うと「いつまでもだだっ広い空き地を続けている」んですよね。そのうち地面師に目をつけられそう。
そのため企業が事業を展開するには相性が非常に悪いです。人によってイメージが異なるサイトで特定の企業が宣伝するのは結構難しいと思います。
なので、ABEMAは「一応テレビの文脈が生きている場所」と言う圧倒的強みを持ってテレビマンたちが国内資本で頑張って映像を作り続けられる環境を整えたと言う意味では非常に評価できる点だと思います。あとはこれをどこまで続けられるかといったところでしょうか。
まとめ「それが全て広告につながる」
サイバーエージェントの祖業である広告代理店業も順調に推移していると書かれています。特にメディアに関しては自社で営業した広告を自社のメディアで放送し続けると言う好循環を生み出しています。
これよく考えるとGoogleとかとやってることは一緒なんですよね。
やはり潤沢な予算を企業から直接もらうと言う形でグループを運営しているところは底が硬い強さがあるなと思いました。
毎四半期ごとの散文は控えますが、来年また描ければなと思います。
それでは