任天堂自身が1番出す時期を迷っている感【任天堂第85期(2025年)第2四半期決算】
どうも、あずきです。本日もシリーズ記事として時期が来ましたのでやっていきましょう。
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2024/241106.pdf
第二四半期の決算を読み解く散文です。ただ、今回は前菜で言いたいことを1つ言ったあとタイトルにある通りのことを語っていきたいと思います。
第1四半期は以下からどうぞ。
前菜「マリオカート次回作出せる?」
まずは、ソフトの売り上げのところから見ていくと任天堂発売ソフトのミリオンセラータイトルは以下の通りです。
いや、うん。。。
知恵かり、ペパマリ、ルイマン2HDはいいんだ。今期発売タイトルだし、Switch Sportsも新たな定番になりつつある感じだし、あつ森は今期初セールあったし・・・
マリカ8DXくん・・・というかマリオカートくん・・・これ次回作出せる?
なんでサラッと今期ダブルミリオンしとるねん。前期もミリオン目前だったし、あれか?バンドル販売でもされとるんか?じゃないと説明つかんレベルやぞこれ・・・
さらに予想通りですが、Switchの後継機と言われるハードでもSwitchのソフトが遊べると言うことが発表されましたので、おそらく「マリオカートの次回作が出るまでは、マリオカート8DXが売れ続ける」と言う奇妙な現象が起こり続けると予言します。
いや、スマブラもそうなんですが「Nintendo Switchが1983年にファミコンが登場してからの日本ゲーム業界全ての集大成すぎて次が予測つかなさすぎる。」と言うのがあるんですよね。これは詳しくは事項で触れます。
さて、ダウンロード販売等の推移とか細かいデータは抜きにして今回はタイトルにある通り、「任天堂が1番次世代機を出すタイミングを迷ってるのではないか」と言う話です。
いろんなところからひしひしと伝わる「別にSwitchでよくね」感
これが1番任天堂を悩ませている問題だと思います。
これは大きく分けて2つ要因があると思っていて
①世界的な先行き不透明感による欧米・日本地域での娯楽の縮小
②ゲーム自体の進化が袋小路に入った感
だと思っています。この2つの課題、特に①は任天堂だけでどうこうすることは不可能に近いですので今回は省略します。②に関してゲーマー視点と一般人視点から少し見ていきたいと思います。
②が一般ユーザーに広く受け入れられないと「別にそれSwitchでよくね」になってしまい次世代機の大失敗につながってしまいます。それをどうするかが見どころになるぞという視点を与えればと思います。
ユーザーの肌感覚による進化をどう達成するか
ゲームの歴史というのは今までは「やれる遊びがハードと共に進化していく」歴史でもありました。
1983年のファミコン登場からスーパーファミコン、Nintendo64とできることは格段に増えユーザーもその進化とともに成長を果たしてきました。
とにかくボタンを増やしてできることを増やす!そして画質を上げて美麗にしていく!というのが90年代のゲームでは当たり前に行われていました。
しかし、分水嶺になったのが2006年Wiiの登場です。
任天堂は初めてここで「ボタンの数を減らした」のと「画質競争から降りる」という選択をしました。そしてDSと合わせて「ユーザーの直感で遊べる」ということを重視してソフトを展開するという路線に転換をしました。
しかし、その「直感レベルで遊べる気軽なゲームを提供するプラットフォーム」という立ち位置は2007年に登場したiPhoneに「生活必需品と合わせることによりユーザーの可処分時間を根こそぎ持って行く」という手法でその地位を占められてしまいました。
さらに任天堂の誤算はもう一つあり、2006年当時はまだSD画質と呼ばれるアナログテレビの画質のテレビが大多数だったのが2012年にあった地デジ化(テレビ放送のデジタル化)に伴い急速にHD画質のテレビが家庭に普及してしまいWiiの画質では物足りないものになってしまったという誤算がありました。
スマホに奪われた可処分時間を奪い返すため自宅ならどこでも気軽にゲームができるコンソールとしてゲームパッドが作られ、画質は家庭のテレビで耐えられるようにHD対応を果たすという、外部要因を受けた急速な立て直しが必要だったため作られたのがWiiUでした。
しかし、「急速にやることを増やしたためもっさり感が拭えないハード」として不遇の生涯を送ることになってしまったわけです。
この失敗を受けて作られたのがNintendo Switchだったというわけですが・・・
そこから7年経っても一般ユーザーにとっては「これ以上の進化」が必要とされなくなってしまった感が強いのです。
そら、一部のゲーマーなどは「4Kに対応しろ!とか、もっと重厚長大なものを作れ!」というかもしれませんが、地デジ化に完全移行を果たしたオリンピックから3度のオリンピック(ロンドン→リオ→東京)を経た2023年の調査でも4K対応テレビの普及率は10%を超えていません。
シンプルに言えば一般人は「もうこれ以上の画質をテレビや映像作品に求めなくなっている」という詐称でもあります。どんなり高精細なものであってもスマホ等の画面で見てしまう以上「大きいテレビで感動する画質」というのは時代遅れの商売になってしまったというわけです。
あとはそらYouTubeで4Kの画質にすればiPhoneのような小さい画面でも「やっぱ綺麗だな」ぐらいに思いますが、iPhoneとかの小さな画面でこれ以上画質を上げることのコスパもそんなに良くないだろうなと思ってしまいます。
あと、重厚長大なものこそゲームだろ!という層に関して言えば「今は、いかにテンポ良くユーザーの可処分時間を奪うかの勝負になってきている。映像という点で言えば美麗にしてもそれを長時間見せられて少しだけ操作するゲームなのであれば、そういった操作がない映画やサブスク映像作品見た方が他のことできるしタイパが良い。」という形になってきていると思います。
だから、ユーザーが思いついた遊びが無限に実現できるような形を任天堂が模索していった結果のブレワイ等の名作ゲームになっていると思います。
ただ、それらに関しても「内部のチップ性能がかなり前のもの」になってきているので動きがもっさりする場面があるので、中身の刷新は開発者やゲーマーにとってはかなり急務なように思えるんですが・・・
ユーザーは「ある程度の革新的な面白さを持っていないと新規の娯楽製品は買わない」と思います。つまり「それだったらSwitchでよくね?になってしまったらアウト」ということです。
「あ、だったら毎年新モデルがiPhoneとかはどうなるんだ?」って話になると思いますが声を大にして言いますね。
「毎年のiPhoneの発表を心待ちにしているのなんか一部のガジェヲタだけやて!MNOの2年縛り(とかプラン)で変えた方が得だって言われて、変えてる層を除けば格安SIMとかを使っている人の中にはいまだにiPhone8とか初代SEとかで粘ってる人なんていくらでもいる!!!」ゼエゼエ・・・
ちなみに初代SEで粘っているのは私のかのzy・・(殴
それぐらいハードの進化って袋小路に入っているし、一般人にとっては「どうでもいい」出来事なんですよ。画質だってゲーマーが思ってるほど「4KとHDの違い」にこだわってる人なんて居ないのが現実です。
HDがこれだけ普及したのはデジタル化が国策でテレビを急速に買い換える必要があったからであって、それがなくなったらみんな4Kなんて買いません。だって別に「HDで良くね?」だから。それで需要を急速に先食いした結果日本のテレビメーカーはボロボロになってしまいました。おそらく今後似た様なことが行われる可能性はほぼゼロでしょう。
これらの理由があり、新ハードの投入時期を任天堂自身が1番迷っているところだと思います。結局2025年3月期は業績を下方修正し新ハードの売り上げを計上しないという形になったため、おそらく近々の発表はないと思います。
ただ、我らが任天堂が「革新的な遊びの進化なし」で新ハードを投入するなんてことはないでしょうから、それを予測とかするのではなく普通に待って「驚き」を持って迎えたいと思います。
それでは・・・