QA技術向上プロジェクト〜JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board) Foundation Levelの取得〜
こんにちは2回目の投稿になります。
UNIBA Azukaritaiの白井です。
今回は、駆け出しQAエンジニア(歴9カ月)の私がJSTQB Foudation Levelを取得して、業務への考え方や取り組み方がいかに変化したかをご紹介させていただきます。
JSTQB Foundation Level受験に至る経緯
UNIBA AzukaritaiではメンバーのQAレベル向上のためJSTQB認定資格の取得を推奨しており、その取り組みの一環でFoudation Levelを受験することになりました。
受験に向けたアプローチ
公式参考書中心に勉強
1ヶ月ほど読み込み、受験しました。
勉強開始:2023年1月中旬
受験:2023年2月19日
合格後の業務の変化
1. 専門用語
学んだこと
エラー(誤り):間違った結果を生み出す人間の行為
欠陥:作業成果物に存在する、要件または仕様を満たさない不備または欠点
バグ:「欠陥」と同義
故障:コンポーネントやシステムが定義された範囲内で要求する機能を実行しないこと
業務への貢献
専門用語の定義をしっかり理解したことでプロジェクトメンバー間での認識を統一を図りやすくなりました。
今まではメンバー間で用語の使い方や認識のズレが少しずつあり、打ち合わせ中に、各課題に対して重要度や緊急度に齟齬がある感じでモヤモヤしていました。
それらがJSTQBの勉強を通して、
私自身以前は、曖昧に使用していたエラーやバグ、故障の違いなどの使い分けができるようになり、
E2Eテストを実行した際には、「エラーを発見しました。」ではなく、「故障を発見しました。」と伝えるようになりました。
2. テストの計画から実行までの流れに関して
学んだこと
1. テスト計画とコントロール
2. 分析と設計
3. 実装と実行
4. 終了基準の評価とレポート
5. 終了作業
各フェーズの順番と成果物の内容
業務への貢献
各フェーズので達成目標が明確になり、今やっているタスクのアウトプットを見据えて業務にあたれるようになりました。
Azukaritai QAでは主にアジャイル開発のQAを行っているため、テストの各フェーズの境が合間になりがちで、今自分がどのフェーズをやっていて、成果物として何をアウトプットしなければならないか分かりにくくなっていました。
今回のJSTQBを通して、テストのフェーズが5種類に分類されること、各フェーズで求められるアウトプットを理解した事で、
アジャイル開発のQAにおいても、自分が今すべきことを理解した状態で業務にあたれるようになりました。
3. テストの種類による守備範囲と得意不得
学んだこと
静的テスト
動的テスト
業務への貢献
静的テストをいかに充実させていくかが、今後の課題として浮き彫りになりました。
Azukaritai QAでは基本的に動的テストのみを行っておりますが、
動的テストは環境構築などのコストが大きいことに加え、故障を発見するため、その欠陥を探して修正するまで時間がかかるというデメリットがあることを知りました。一方、静的テストの欠陥を直接発見するため、修正までの時間が短くて済むなど、その重要性を学びました。
そこで、プロジェクト内でいかにして静的テストを充実させていくか、今後のAzukaritai QAの課題だと思いました。
これらを通して、チームの更なる成長を進めていきたいです。
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