随想好日 もみじを溜める『無山不帯雲』
随想好日 もみじを溜める『無山不帯雲』
今年の春からはじめた薔薇の育苗だが、新苗、大苗で8鉢となっていたものの、その内、大苗2鉢が枯れ込み駄目にしてしまったので6鉢となった。
少し前、アマゾンで「ピエールドロンサール」が在庫一斉セール2620円(送料込み)で売りに出ていたのでポチッたのだが、この株が良かった。薔薇が好きな人にはお薦めだ。商品はまだあるようだ。
ピエールドロンサールは人気種であるからしてこの値段では中々手にすることはできない。新苗なのだが葉つきも良く、健康に育てられたことがわかる。ただ、ピエールドロンサールはシュラブ系、ツル性の薔薇なので大きく伸びる性質を持っているから、マンションなどで育てる場合は、添え木を使い高さを抑え、シュート(新枝)を横に広げるなどの工夫がいるかもしれぬ。
バラの家 ロサオリエンテスの苗もふた鉢ほど手にしたが、欲しい薔薇は既に売り切れだった。来年はダフネとシャルールを育てたい。
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わたしのところに来て3年目を迎えたもみじ。ついに手を入れ始めた。
多くの枝が出ていたものを少し整枝。
その後、溜めるために針金を巻き、形を整えた。体用留の軸、体添え、用添え~は、それなりに効かせることができたが、もう少し整枝したいところだ。
が、一度切ってしまうと元に戻すことはできないからして、針金を外すタイミング……10月の時点で仕上げの整枝をしたいと思っている。
なるべく表裏が感じられないように…… どこからの景色も効くように溜めたつもりだが、深淵なる宇宙を観た思いが深まった。まさに無山不帯雲の境地を実感できた次第。
来年の葉つきが楽しみだ。
ここには出ていないが、椿も一鉢やり始めている。
これが殊の外、可愛い。
花がついたときに写真で紹介したい。種類は「松波」というものなのだが、可憐だ。しっかりと針金で溜めておいた。
台風が来ているようだ。
大過なくお過ごしいただけることをお祈り申し上げます。
世一 拝
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