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短編私小説「手稲山」あとがき

短編私小説「手稲山」あとがき

有難いことにコメントを頂けている。面白く読んでもらえれば良いのだ。「へぇーッ!!」「ふぇーっ」と読んでもらえれば成功なのだ。ツアーに参加しておられたお客様同様、喜んでもらい読後にチョットだけ口元を緩めてもらうことが出来ればわたしも嬉しい。

いただいたコメントにチョットだけシャラクサイことを書かせてもらっているのだが…… ここあとがきにチョット寄せておきたい。
「お詫びの仕方は教えることが出来る。しかし、人を喜ばせる方法は教えることが出来ない。有体に申し上げて、自ら気付いて、お客様と繋がることでしか身に付けることが出来ないのものなのだ」
これがサービス業という世界における数十年来の私の哲学である。

「ごめんなさい」「恐れ入ります、大変申し訳ありません」生きすがら人間はお詫びの言葉を覚えるのである。
では、人を喜ばせることはどうやって学ぶのだろうか。
では、誰にどの様に教えてもらうのだろうか。
喜ばせることとは笑わせることなのだろうか。
嗤ってもらうことなのだろうか。

どの様なサービス業の場においても云えることだが、お客様の喜びと繋がることが出来る急所が存在することを見落とすことはもったいないと気付けたら、仕事を通じて得られる幸せは必ず大きくなる。

喜びが小さくなれば不満が大きくなるだけの話しなのである。
喜びを大きく育てる手伝いをして差し上げれば、不満は小さくなる。
これがサービス業の持つ本質である。
 喜びは一人では大きく育てることはできないのである。
 しかし、不満は一人でも大きく育つことを忘れるべきではない。


これ以上書くと、あの頃はね~となりそうなのでここで終わろう。

世一


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