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【けいおん!】唯梓の尊さが10年経っても色褪せない理由について考察してみた

こんにちは、あずねこ@です。

久々のnote投稿になってしまいましたが、Twitterには私が愛して止まない「けいおん!」について考察するコミュニティ「ひたすらけいおんについて語る会ONLINE」というYouTubeライブがあります。

私もSkypeを通してけいおん!界隈の皆さんと、様々な考察や作品の尊さを昨年から語らせて頂いているのですが、先日はちょうど11月ということもあり、今月が誕生日のキャラクター、平沢唯ちゃんと中野梓ちゃん(以下、唯梓)について語ろうという企画が設けられました。


唯推しの私としては「これはしっかり語らなければ!!」と当日に向けて原稿を用意していたのですが、いざ用意してみると結構なボリュームになり、YouTubeライブだけのモノにしておくにはもったいない。ということで、作成した生原稿を編集、noteで公開させていただきます。

是非お楽しみいただければ幸いです。

序論

まず、唯及び梓、唯梓が尊いと感じる理由について私は四つのポイントがあると考えています。一つ目は「完成されたキャラクター」二つ目は「唯梓のどこまでも純粋な関係」、三つ目は「りっちゃんの存在」、四つ目は「唯の隠れたお姉ちゃんキャラ」です。ではそれぞれを見ていくことにしましょう。

完成されたキャラクター

一つ目の「完成されたキャラクター」については、語る会ONLINEで何度か言及していますが、私は一期一話を見ただけで、唯ちゃんの虜になりました。その理由については、唯ちゃんの可愛い容姿も勿論ですが、どこか放っておけない性格と相まって、そのキャラクター性を決定づける声優さんの演技があると考察しています。


ニコニコ動画などでは豊崎愛生さんの演じるキャラクターにハマることを「豊崎病」と表現するそうですが、勿論これは唯に限ったことではなく、放課後ティータイムの各キャラクターにも共通する事柄です。つまり、キャラクターの容姿・性格・それをイメージ化する「声」の三位一体が揃っているからこそ、けいおん!というアニメと、キャラクターたちがブームになったと私は考えています。

唯梓のどこまでも純粋な関係

二つ目は「唯梓のどこまでも純粋な関係」についてです。これは唯とあずにゃんの関係性を見てみると分かることですが、一見イチャイチャしているように見えて、適度な距離感が存在することです。それは主に梓の側から唯に対して、過剰に親密になることをさせない描写に現れています。

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こうした適度な距離感が女子高校生同士の友情を絶妙に描写することにもつながっています。さらに、オタク界隈を広く見てみると、近年の二次創作で見られるような「成人向けのカップリングが比較的少ない」ことにも現れており、京都アニメーションがどこまでも純粋なキャラクター感の友情を描くことに成功した好例とも言えるのではないでしょうか。

りっちゃんの存在

では三つ目の「りっちゃんの存在」について見ていくことにしましょう。これは唯とりっちゃん、あずにゃんとりっちゃんの関係性を観察してみると見えてくる事柄です。皆さんもご存知の通り、けいおん!にはキャラクター同士が互いの身体的特徴や性格で相手をイジる描写が複数存在します。特にこの描写は「修学旅行!回」や「主役!回」での喫茶店でのアルバイトのシーン、また原作漫画など、唯梓からりっちゃんに対してのシーンが顕著です。

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現実社会での友人関係を振り返ってみると分かることですが、互いの身体的特徴や性格をイジることは一般的にタブーとされており、余程親密な関係にのみ許される行為だったりします。つまり、唯・梓にとってりっちゃんは最も心を許せる存在であるということです。りっちゃんの存在があるからこそ、唯梓の関係性も安定が保たれているのです。

さらに言うなら、いつもの律澪はもちろんのこと、「夏期講習!回」の律ムギなど「りっちゃんと放課後ティータイムの各メンバー」という視点で描かれた回が随所に存在することも、りっちゃんが各キャラクターとの相関関係において重要なハブ的役割を果たしていると言えるでしょう。

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唯の隠れたお姉ちゃんキャラ

最後に、「唯の隠れたお姉ちゃんキャラ」についてですが、私はこれが最も唯梓が尊いとされる理由だと考えています。結論から述べると唯から見た梓という存在は、唯と憂との関係性に重ねることができます。

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なぜなら、過去の語る会ONLINEで「卒業式!回」について語る回において述べさせていただきましたが、作品終盤のあずにゃんが泣き出してしまうシーンの直後、梓が涙を堪えきれなくなった理由を説明している時、唯がそれをうなずきを交えながら聴くシーンがあります。私は当初このシーンについて「唯はやっぱり普段、憂のお姉ちゃんしてるんだな」と考察しましたが、今振り返ってみると、この唯の所作は「実の妹にそうするように」梓にその優しさを投げかけています。

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つまり唯にとってあずにゃんは、実の妹ほどに愛すべき存在であるのです。これは「けいおん!」随一の名曲「天使にふれたよ!」の制作秘話が描かれた劇場版の台詞にも通ずる側面があります。ですが、先ほども述べたように、梓から唯に対しては適度な距離感が保たれ、互いの親密感が過剰な描写になることもなく、絶妙な親友として彼女たちを描いている。ここに唯梓の尊さの真髄があると私は考えます。

以上、考察を終わります。

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