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絶食系男子よ、オタクになれ!

こんにちは、あずねこ@社労士受験生です。

【以下の記事は以前Facebookに投稿したものを、加筆修正したものです】

先日、NHKの「所さん!大変ですよ」で、初音ミクと結婚した地方公務員の男性が取り上げられていました。以前から友人を通じて「ミクさんと結婚式を挙げた人がいるらしい」と噂には聞いていたものの、その結婚生活に至るまでのきっかけを放送で知り、共感したので記事にしてみたいと思います。

初音ミクと結婚した男性

番組で取り上げられた「初音ミクと結婚」した男性とは学校事務員として働く近藤顕彦さんという方です。私も正直なところを言うと、初めてその存在を友人から聞いた時は、悪い意味でオタクを極めてしまった方かな・・と思っていました。

しかし、よくよく番組を見てみるとその事情は全く異なるものでした。

というのも、近藤さんは19歳で学校事務の仕事に就いたところ、職場の女性から執拗ないじめを受け適応障害を発症、休職を余儀なくされた過去を持っていました。そんな時、初音ミクの歌う「ボカロ曲」と出会い、心が癒されていき職場復帰を果たすまでに病状が回復したのだそうです。

放送後、SNS界隈をチェックしてみるとやはりというべきか賛否両論の声が挙がっていましたが、近藤さんはTwitterでも有名な方なので、赤の他人のツイートだけでなく、ご本人も早速フォローしツイートを読んでみることにしました。

そこには所謂オタクな方々が、推しのキャラクターをジョークも交えて「俺の嫁」と呼ぶのとは違い、リアルの恋人と結婚を決意する男性と同じような決意を感じることができました。

私も幼少期に女性からいじめられていた

実は、私も幼少期から20歳前半まで、女性から執拗ないじめに遭っていた過去があります。

小学校低学年の頃は「からかい」程度で済んでいた女子からのいじめも、歳を重ねるごとにエスカレートし、小学校中学年の頃には「バイキン扱い」や「無視」といったいじめが始まるようになりなりました。

具体的には、隣や班で着席した際に机をわざと離される、私の触ったものに直接触れることを避けられ、物を渡すとハンカチやティッシュで受け取られる、給食当番で配膳係をすると、私の配膳したものをクラス総出でわざと残すなど、それはそれは陰湿ないじめばかり受けた覚えがあります。

中でもショックだったのは、小学校の卒業間際に卒業式練習に向かおうと家を出ると、偶然道端で出会ったクラスの女子に「なんで学校に来るんだ、早く首吊って死ね」と暴言を吐かれたり、二十歳前にやっと異性の友達ができたと思ったら縁を切る際に金銭を要求されたりしたことです。これは今でも脳裏に焼き付いています。

さらに成人してからも、バイト先で女性からパワハラに遭ったこともあり、ここ10年ほどは「女性は友達としては良いけれど、人生の伴侶としてはないな・・。」等、所謂結婚に対する思いも消え失せていきました。

「けいおん!」との出会い

そんな私でしたが、1年半ほど前にアコースティックギターを弾き始め「楽器のモチベーションアップのために、音楽系のアニメでも観てみるか」と動画配信サイトを探したのをきっかけに「けいおん!」と出会います。

画面の向こうに登場する「けいおん!」のキャラクターたちは、まさしく「理想の青春」そのものを過ごしており、それらを作品として観ることで自分もその青春を追体験するような感覚を覚えました。理想的な学校生活とはほど遠かった自分にもそうしたシーンを描いたものに心を揺さぶられる感覚があったことは驚きでした。

ちょっと大袈裟ですが、「自分にも、”憧れ”や”好き”といった肯定的な感情があっていいのだ」という、自己肯定感を再び芽生えさせてくれたように思います。

まさに、初音ミクと結婚を決意した近藤さんと同じ経験を私も味わっていたのです。

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ところで、推しキャラとは結婚したいの?

私の推しキャラは主人公の平沢唯ちゃんですが、今のところ推しキャラとの結婚願望はありません。(純粋にキャラクターとして可愛いので、グッズ等は積極的に集めていますが・・)

追記:その後、唯ちゃんへの思いがさらに強くなり、「キャラクター婚」を検討し始めました。

それよりも私が「けいおん!」から受けたのは先述の憧れの要素でした。

よくオタクな人たちを軽蔑するワードとして「願っても叶わないから、アニメに現実逃避しているんでしょ?」ということが言われがちですが、むしろ私はそれもありだと思うのです。下手に自分のマイナスの部分に目を向け続け、心を病むよりよっぽどマシなんじゃないでしょうか。

近藤さんのように、結果的にそれが結婚という愛の形で表出されたのであるなら、それもまた自己実現として素晴らしいことです。

絶食系男子こそオタクになろう!

「女性に何らかのトラウマがあり恋愛に消極的どころか、一切の恋に関するイベントを拒絶する男子」そんな存在が”絶食系男子”(または”拒食系男子”)と呼ばれるようになってしばらく経ちますが、私は今でこそ、こうした男子こそ「オタク」に目覚めてほしいとすら思っています。

ひとえにオタクといってもアニメオタクに限ったことではありません。ゲームだろうがPCだろうが鉄道だろうが、はたまたアイドルだろうが、どんなオタクでも構いません。身の破滅にならない程度であれば、徹底的に染まることをお勧めします。

ところで、私が最も絶食系男子に足りないのは「自己肯定感」だと思っています。しかし残念ながら、子どもの頃とは違い大人にとって、自己肯定感を学び直す場所は非常に少ないのが現状です。

ことに「異性との交際経験」という土俵は年齢が上がれば上がるほど求められるスキルも上がっていくため、青年期からこれを学び直すのはよほどパートナーに恵まれる必要があります。また、異性との交際経験においても自己肯定感は重要であり、そもそもこれが欠如している人は、恋愛を継続させることすら難しいと言われています。

わかりやすく言うなら「自分を好きになれない奴は、他人を愛することなんてできない」ってやつです。

しかし、オタク趣味ならばいつでも参入が可能で、アニメ等コンテンツによっては、自分が体験することができなかった過去ですら追体験することができ、ヲタ活の人脈を広げればコミュニケーション能力もアップ。コミュニティへの貢献度や知識を深めれば他者からの承認要求さえ得ることができます。

要するに、ヲタ活を叶わなかった人生の練習台にすることができるのです。

終わりに

ヲタ活で自己肯定感を取り戻せた後は、一般人が集まる恋愛市場に戻るのもよし、さらにオタクを極めてみるのもよし、これもまたその人の自由です。「ヲタ活を極めた結果、人生を捧げてしまった」・・こういう生き方だって悪くありません。

何よりも一番もったいないのは、人から傷つけられた過去に拘るあまり、自分の人生をも台無しにしてしまうことです。さらに悔しいことですが、貴方を傷つけた相手はまずもってそのことなんか覚えちゃいません。

・・だったら楽しんだ方が勝ちじゃないですか!








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