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柔道整復師(AT)を目指して歩んだ道と今。

こんにちは。2023年4月に入り、新年度となりました。
今年度の新しい目標を立てる前に少し過去の自分を振り返っていくことも大事かと思い記事を書こうと思います。

高校生時代まで振り返ります。私は当時サッカーをしていました。
県内(長野県)では割と進学校の方の高校にいたので、周りの流れに乗って自然と進学することを選んでいましたが、高校サッカーの花形である『選手権』(お正月とかに大会をしているあれです。)まではサッカーを続けようと思い、11月までサッカーをしていました。
しかしながら、勉強もそこまでできる口ではなかったため、本来の志望校(最初は法政大学や、順天堂大学のスポーツ健康や、科学部を考えていました。)の合格ラインにはなかなか届かず、勉強や試験を受けていく中でもかなり進路に悩んでいました。
そこで改めて自分が興味のあることはなんだろう、どうゆう大人になりたいんだろうと考え、『スポーツ』に関われる仕事と、父が会社員で大型の連休などには仕事に駆り出される業種をしていたため、家族との時間が自由に作れそうな『自営業』(ここは今思えば甘い考えですね笑)ができる様な職種にしようと、調べていたら、『トレーナーか、柔道整復師』という仕事が良さそう!!と思いました。
最初は、トレーナーって響きがかっこいいなと思い、トレーナーだけの学校に絞っていましたが、調べていく中でトレーナーのみではなかなか稼げないということがわかり、国家資格である柔道整復師も取れるところはないかと探し、『帝京平成大学』という大学をセンター試験利用で受けて、入学しました。

大学在学中は、正直勉強は頑張りました、学科でも常にトップ10の成績を維持するほど勉学に励みましたが、今思えば勉強ばかりではなく、もっと広い社会経験をしておけばよかったなと少し後悔をしています。
しかし、一生懸命勉強をしておいたおかげで、在学中の2年間くらいは『特待生』として授業料免除などもしてもらえました。(この辺学生さんは調べておいてもいいかなって思いました、意外と知らない制度って多いんですよね)
あとやっておいてよかったことの中に、『ストレッチ屋でのバイト』をしていた経験が非常に社会に出てから役に立ったと思いました。
柔道整復師を目指す学生さんの中にも、接骨院でバイトをする方も多いと思いますが柔道整復師は、もちろん国家資格なのでバイトではなかなか患者さんに直接触る機会が少ないです。
しかしながら、社会に出れば、慢性疾患(頚部痛、腰痛、膝痛など)の治療をすぐに行わなければいけません。
私は在学中に、何かすぐに活かせるスキルを身につけたいなと思い、友人と一緒にストレッチ屋のバイトを始めました。
今思えば、無資格者が施術をできるという点では、かなりグレーだったのではないかと思いますが、そこで得た経験はかなり大きかったです。
自分でクラインとに営業をかけたり、トレーナーの資格を勉強していることもあり、ストレッチ以外にトレーニング指導もお願いされたりしたので、学校で学んだことを、実技としてアウトプットできる場というのは、当時学生という立場からは非常にありがたい場所だったかと思います。

4年生になり、就活を行うタイミングで、どのような職場に入職したいかを考えたところ以下の二つが上がってきました。
①卒業時に柔道整復師とAT(日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナ
 ー)の資格を取得する予定だったので、スポーツの術後の患者さんのリハ
 ビリを経験したかった。

②大学生のゼミの研究テーマが超音波診断装置(エコー)を使った内容だっ
 たのでエコーがおいてある現場で勉強をしたかった。

上記の二つを卒後自分が勉強・経験していきたいことだったので、
大学卒業後は、都内と長野県にクリニックを複数経営している法人にの入職しました。

幸いにも、自分の所属施設が法人の中でも手術室を有しているクリニックだったため、前十字靭帯の術後などスポーツではメインどころの疾患のリハビリに携わることができました。
また、エコーに関しても、外部からくるエコーの凄腕のPTの先生に習うことができ、基本的な操作やリハビリへの応用も学ぶことができました。

当時働きながら意識していたことは、中期的な目標を立てて勤務できていたことかなと思いました。
・1−3年目:クラーク(診療補助)と運動療法を担当して、医師やPTの診断学やリハビリ(評価や治療)を勉強する。(徒手療法もちょっと勉強)
3年目〜:一般的な疾患の保存療法を経験する。+ちょっと術後と患者を見
     れるようにする。
4年目〜:術後患者を一人で術前から術後終了まで見れるようにする。
5年目〜:エコーを活用してリハビリの精度を上げる。

入職した段階でこのような目標を立てて勤務をしていました。
その中でも、途中で部署の中間管理職を務めさせてもらったりもしたので、ちょっとしたマネジメント業務や、他部署との連携する機会を経験できたのも非常によかったと思っています。

ここまでを振り返った時に、長期的な目標弱くない?って自分でも感じています。
この業界に入った時は、当初の目的で一人で仕事をする(開業)というところがありましたが、整形外科内で他職種と一緒に働くことの面白さも経験したので、今でもまだ開業に悩んでいる自分がいます。

よく長期的な目標や、ゴールを決めて逆算して行動しろ!と言われます。
ただ、自分が社会人になり仕事やプライベートを通して、夢だったり、目標だったりって変わってくるものなんだなと私は強く感じています。

今は、家庭の事情もあり、地元に戻って整形外科に勤務しています。
(その時、その時で自分の周りの環境も変わります。自分だけのことを思い行動するのも正解だと思いますし、周りのために自分を犠牲にすることも時には必要なことなんだと最近感じています。)
ただ、田舎って、なかなか柔道整復師やトレーナーを雇ってくれる整形外科は少ないんです、だから転職活動に苦労しました。
自分がしたいことをできているだけでも幸せなんだと思わなければいけないなと思っています。

そのため、本当の意味で一番したいことは、『整形外科内で、柔道整復師や、トレーナーが、キャリアアップをできる方法や、ポジションを作ること。』

これが自分のやりがいになっています。(なかなか茨の道な気もしていますが、、、笑)

ただし、大人になってくると、給与の面など気にすることも多くなってきます。

私のいる甲信越・北陸地方の平均年収は、『338万円』だそうです。

日本人の今の平均年収は、『443万円』です。
平均だけ見たら我々の業界って年収は低いです。その割に医療は大変なことは多いです、でも本当にやりがいはあります。
愚直に諦めず、努力することができる人が、業界に入ってきてくれるとありがたいなと思っています。

本年度の目標は、
もっと外傷処置や対応に力を入れて勤務や活動をすること。
院外へ目を向けて、地域に貢献する活動をすること。

一緒に勉強してくれる仲間や、いろいろな考え方を持っている方達と今後も交流をしていけたらと思います。
本年度もよろしくお願いいたします。

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