柔道整復師に必要な臨床推論・評価③
おはようございます。
本日は、柔道整復師において問診(医療面接)から疾患を予想するために必要なスキルについて記載をしていこうと思います。
こちらの書籍を参考にして記載をしていこうと思います。
柔道整復師(トレーナーも然り)は、診断はできません。しかしながら
『病態の把握と判断』
は医師同様に行わなければ、患者が不利益を被る危険性が大いに出てきます。
医師においては、診断の誤りは、『誤診』=『診断エラー』と呼ばれますが、柔道整復師では、『判断エラー』と捉えて、治療の前提である『病態把握と判断』(=判断エラーをせずに)を間違えずに行うことで、患者に適切な治療を提供することが重要と考えます。
では、一体どのように臨床推論を進めていくのか記載していこうと思います。
こちらの書籍ではデュアルプロセスセオリーというものが記載されています。
ディアルプロセスセオリーの分類
Type1プロセス:直感的アプローチ
Type2プロセス:分析的アプローチ
この二つに分かれます。
それぞれの特徴を簡単な図にまとめましたのでご参照ください。
こう見ると、Type1プロセスの方が、あまりいい印象が出てきませんね。しかしながら、実務の経験を重ねていくと、それまでに蓄積された臨床推論経験から、『あ、この人はこの疾患かもしれない』と少ない情報からでも『病態の判断』をすることが可能となってきます。
実際の現場では、1〜2時間もじっくり時間をかけて患者からお話を聞ける機会はそうそうありません。
痛い中、待たされて話だけずっと聞かれても患者からしたら困ってしまいますもんね。
以前、書いた記事の中に、臨床推論の方法の中に、『トップダウン方式』と『ボトムアップ方式』があると記載しました。考え方は非常に似ているので興味があればこちらの記事も見てみてください!
https://note.com/azuazu0508/n/nc76bb4abfb81
《OPQRST》について
病態把握のために、私たちは患者の情報を網羅的に収集しなければいけいません。
そして収集した情報を分析して、『病態把握』をおこなっていきます。
書籍の中では、情報を網羅的に把握、分析するために次の3つを行うことを推奨しています。
【病歴構成】
《OPQRST》
<解釈モデル>
を行うこと。
この中でも特にポイントだと思うのは、2の《OPQRST》を用いた医療面接の仕方だと私は感じています。
《OPQRST》の内容を以下のスライドにまとめました。
これが《OPQRST》の内容です。
次の記事では、私なりの解釈も含めながらこちらの《OPQRST》を深掘りしていこうと思います。