【悲嘆禁止】モダン:リビングエンド
'24/8/26の禁止改定でナドゥと悲嘆が禁止になりました。リビングエンドはどうなったのかというと、まだMOのModern Challengeに入賞していたりとメタゲームには残ることができているようです。
私はというと暴力的突発禁止前からリビングエンドをテーブルトップとMOで使用し続けております。
これまでの立ち位置から現在の立ち位置の変化を含めて、現在のリビングエンドのデッキ紹介をさせていただこうと思います。
後半の個別アーキタイプ所感は有料記事にさせていただいておりますが、XでRTすれば無料で読めます!
今回の記事はリビングエンドの基本の動きを知っている方向けになっています。基本の動きについては悲嘆禁止前のものですが以下の記事をご覧ください。
結局どうなん?
デッキの選択肢としては"アリ"だと思います。
まず言いたいことをまとめておきます。
・死せる生解決後に悲嘆でハンデスができなくなり死せる生の威力が低下。それでもゲームを決めるには十分な威力がありアーキタイプとしては生存。
・なんでも対処できる悲嘆が抜けたため個別対処に枠を割く必要がでてきた。苦手なデッキにゴリ押しするのが難しくなったため環境変化によっては生存が難しくなるかも。
・リビングエンドは生半可な対策で対処できるデッキではないことはそのまま。メタゲーム的に墓地対策が緩んだ時に活躍できるデッキになったか。
現環境での立ち位置
悲嘆が禁止になったことで「悲嘆➡死せる生➡勝ち!」の最強ムーブを失いました。
死せる生解決後に悲嘆で対応札を抜けないので、死せる生が決まったあとも相手の手札の対応札と戦わなければいけません。
ただ、たった1枚の3マナの続唱カードで相手のクリーチャーを全滅させ、自分の場には巨大生物が複数体という盤面を作る動きは依然強力です。
※'24/11/11追記
後述の通り青単ベルチャーの流行によって立ち位置が非常に悪くなっております。
対アグロ
最速死せる生で相手の展開をリセットしつつこちらのクリーチャーを復活させて、その後何ターンかかけてリソース勝負で殴り勝つプランを取ります。
死せる生解決後に悲嘆で相手の手札の生物を抜けないので、蘇ったクリーチャーでこれらと戦う必要があります。
現環境ではとにかくアグロが多いです。リビングエンドはトップメタのボロスエネルギーやマルドゥエネルギーに有利をとることができます。なのでメタゲームには残り続けているようです。
対コントロール
忍耐と緻密の瞬速生物でビートダウンしつつ、隙を見て死せる生を撃ち込み大量復活で勝つデッキになりました。悲嘆で手札の打ち消しを抜けないので、構えている相手には瞬速生物でライフを詰めて、対処のためにマナと手札を使わせてから死せる生に繋ぎます。現環境コントロール寄りのデッキとしてはディミーアマークタイド、黒単ネクロ、ジェスカイコントロールが現存していると思います。これらのデッキは除去を多めにとっていますが、リビングエンドは除去に強い構造のため相手の除去を腐らせることができ、十分戦えるレベルと言えるでしょう。
対コンボ
相手のコンボを妨害しつつ、死せる生で生物展開してからビートダウンで勝ちます。
これが最も厳しいマッチで、悲嘆でコンボの対処が可能だったこれまでから相性は一転。リビングエンド自体が勝つまでに時間のかかるコンボなので、より速いコンボには妨害しながら戦う必要があります。しかしリビングエンドは2マナ以下の呪文をデッキに入れられないため限られた手段で妨害しなければなりません。通常のデッキであればコンボ対策にはよく記憶への放逐が使われていますが、リビングエンドはこういった優秀な低マナ域のカードを使わずに高速コンボと戦わなければならないのです。
現環境コンボデッキは。裂け目エルドラージ、ルビーストーム、トロン、アミュレットタイタンが主に存在していると思います。それぞれスピードで勝てないため個別の対策が必要です。
裂け目エルドラージはサイドボードの避け難い裏切りプランが刺さりやすいため戦えます。
ルビーストームはサイドボードの真昼の決闘が刺さりやすいため、戦えています。
トロンやアミュレットタイタンといった土地コンボについては、リビングエンドは土地に干渉することが難しいデッキのため対処が課題となっています。サイドに海の先駆けを入れてがんばることはできますが、そこまで有効ではなさそうな感触です。
ヨーグモスや鱗親和は現環境であまり見られませんが、こういったクリーチャーコンボはもともとリビングエンドの苦手とするアーキタイプです。悲嘆の禁止によってさらに厳しくなりました。今後こういったクリーチャーコンボが台頭してくると、リビングエンドが活躍するのは難しいかもしれません。
※'24/11/11追記
現在は青単ベルチャーが流行してきました。スピードが早い上に妨害も強く。リビングエンドはこれに対して非常に不利なデッキです。そのため現環境でリビングエンドを使うことは良い選択肢とは言えないでしょう。
デッキリスト
現在使用しているリストです。
メインボードはMOの強豪プレイヤーMeninooNey氏のリストをそのまま使用しています。悲嘆が入っていた枠に敵の徴用、拒絶の閃光、タイタノスレックス、巨大な空亀が各1枚入っています。タイタノスレックスと巨大な空亀で2マナアクションがふくらんだため、波起こしを1枚減らして縞カワヘビが代わりに入っています。
敵の徴用は打ち消しを越えて死せる生を通すために。拒絶の閃光は死せる生の返しのターンの指輪などの動きを妨害するために。タイタノスレックスはオセロットの群れやオークの弓使いのチャンプブロックを防ぐために。巨大な空亀はアトラクサやウラモグの踏み倒しのバウンス、超能力蛙などの放置すると負けの生物のバウンス、ハンデスされた続唱呪文の回収などに使えます。
というように、もともと悲嘆だった枠はメタゲームに合わせた調整枠になっています。
サイドボードは環境に多いデッキをメタる形で組んでいます。置物を使うデッキが少ないと見て活性の力を切っていましたが、アミュレットタイタンがここ最近流行し始めたので入れる必要がありそうです。
※'24/11/3 Update
・置物コンボが目立ってきたのでサイドに活性の力を2枚取りました。
・拒絶の閃光が使いづらいので抜きました。
・ベルチャー対策で徴用4枚にしました。
おわりに
デッキの概要は以上になります。
有料部分に個人的に注目しているアーキタイプ、カードの所感メモ、キープ基準を書きました。
XでRTいただければ無料で読めますのでぜひRTお願いします!
改廃履歴
※'24/11/3 Update:
・更新版デッキリストを追加
・個別アーキ考察にサイドボーディングを追記
・個別アーキ考察の内容加筆修正
・個別アーキ考察に4項目追加
※'24/11/11 Update:
・現環境での立ち位置の文言を修正
・現環境での立ち位置に最新状況を加筆
・読みやすいよう随所に画像を入れました
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