好きになるかもしれない人に会いました
彼に初めて会ったのは、わたしが住む街の小さな喫茶店です。
その日はとても寒い日で、コートのボタンを1番上まで閉めて、その上からさらにマフラーをぐるぐるに巻いても尚寒い程、風が冷たい日でした。
その日は家族にとって大切な日で、私は行かなければならない場所がありました。
でも、わたしの体調は絶不調でした。
時々、心が疲れすぎるとそうなります。原因はわからなくはないけど、自分でも気づかないくらいにじわじわと少しずつ、嫌な感情が影を落としていって、気づいたときにはもう涙が止まらなく