双極性障害の彼女とバセドウ病の僕 Vol.7 ~断薬による離脱症状かあるいは...
Vol.7は彼女が行方不明になったときの話です。
前回の記事は↓こちら
11月、僕の病気も少し良くなってきたので一緒に出掛けることにした。
薬で下げているとはいえ脈拍は安静にしていても100を超えていたのであまり動くことはできなかったが、一緒にドライブができて楽しかった。
時間は22時。
そろそろ解散しようと公園の駐車場で話していたときだった。
彼女は「おこ君が離れていかないか不安」と言っていた。
僕は安心させるために「そんなことないよ。この前元カノから復縁してほしいってLINEがきたけどいい人ができたからって断ってブロックもした。」
そう話したあと、彼女は車から飛び出していなくなった。
気温も一桁なのに、彼女はスマホも上着も荷物も置いて行方不明になってしまったんだ。
30分くらいだろうか。
車での移動はできないので僕も徒歩で探し回った。
そうして道端で倒れている彼女を見つけた。
彼女の体は冷たくなっていて、呂律も回らないくらい衰弱していた。
低体温症かもしれないと、彼女は言った。
看護師である彼女の言葉には説得力があり、すぐに病院に行こうと話したが、病院に行けば彼女の病気のことやリスカのことを家族に知られてしまう。
それは絶対に嫌だ。
というのでブランケットを2重にし彼女に巻いて、暖かい飲み物を買い、すぐにホテルに向かった。
そうして彼女をお風呂に沈めた。
どれだけお湯に浸かっても彼女の体は冷たいままだった。
お風呂から出た後は布団でくるみ暖房と加湿器を付けて暖かくした状態で寝かせた。
その甲斐あってか翌日には元気になっていた。
こうなった原因は元カノの話を出したからだ。
次からは話す内容をよく考えてから口にしよう。
そして、彼女は衝動的な行動をとることがわかった。
上着を着ずに冬空の下にいれば低体温症になることはわかっているはずなのに、そこまで考えることもなく突発的に飛び出ていってしまった。
これは予防することはできないので、対策としてGPSアプリをスマホに入れ、常にスマホをもって行動するように意識させるほかない。
そしてもう一つ、彼女も言っていたのだが薬の離脱症状も考えられるとのこと。
彼女は毎日6錠の薬を頓服している。
毎日22時~睡眠するので22時前後には薬を飲むことになるが、その日は行方不明になってしまったので最後に薬を飲んでから24時間が経っていた。
6錠もの薬を一気に飲まなくなれば離脱症状が出るのも納得だ。
薬も飲めるようにしておく必要がある。
改善点はいくつもある。
これらを一括で管理できるように、早く同棲するべきだと考える。