心の余裕はお金から生まれる byにゃんたこす
彼女は今、死にたがっている。
なにが原因で死にたがっているのかというと
疲れたから。
では何に疲れたのかというと
生きることに。
先週遊んだときはすこぶる元気だった。
それがやはり仕事を始めると自暴自棄になってしまうんだ。
生きることに疲れた
生きることに疲れたとはたくさんの意味が含まれている。
大きな要因は、お金だ。
彼女は事故を起こして借金を抱えている。
双極性障害になったからなのか、あるいは内服薬が原因かはわからないが、彼女は計算がうまくできなくなった。
なので月々いくら返済してボーナスでいくら返済すればいつまでに完済できるか予定を立てられない。
そこで一緒に返済予定表を作ることにした。
予定では今年の7月には完済できることになっている。
だとしても借金がある、という事実が彼女を不安にさせ精神をむしばんでいるようだ。
借金を完済することで一つ、不安を取り除けると思われる。
貯蓄預金
僕らは同棲や結婚を考えている。
そのための資金は必要だ。
彼女は借金の返済と同時に、貯金も並行している。
借金と貯金は3:1
この貯金を借金返済に充てれば早くに完済できることは彼女もわかっている。
しかし、彼女は貯金が0になることに恐怖を感じているようだ。
同棲や結婚を立て続けに行おうとは思っていない。
それでも結婚式に数百万かかることはわかっているので”貯めなければいけない”という義務感を覚えているように見受けられる。
借金の完済が早くに済めばその分精神的な負担が減ると思ったが、貯蓄というもう一つの不安要素があらわになった。
ココナラを始める
彼女は副業を行っている。
自分の得意やスキルを販売するココナラだ。
彼女は現役看護師なので今話題のウイルス関係の話や、健康、恋愛相談も受け付けている。
看護師だけあって傾聴のスキルや医療知識は一般人のそれをはるかに超えている。
折り紙付きなのでよければ利用していただけるとありがたい。
問題はそれほど稼げないことだ。
仕事が終わって帰宅後に彼女はココナラの営業を開始する。
まずは周知させる必要があるので地道に営業を行っている。
その甲斐もあって多少利用してくれる人も増えてきているがやはり営業を行わないと利用してもらえない。
家にいても休む暇がないんだ。
ならいっそ辞めたほうがいいのではないか。
まず体と心を休めたほうがいいのではないか。
そう提案するも、お金があれば休めると言って受け入れてもらえなかった。
要はお金なんだ。
polcaを始める
polcaをご存じだろうか。
個人を支援するアプリとでもいうのだろうか。
支援者の目に留まれば問答無用でお金を支援してもらえるアプリだ。
polcaを始めようと思ったきっかけはいろいろある。
彼女は病気になって4年経つが自立支援医療制度を知ったのは最近だ。
去年の12月頃に一緒に申請に行ってきた。
自立支援医療制度を使うと指定の精神科の受診料が無料になり、指定の薬局の処方箋が1割負担になる。
精神疾患の薬物療法で使われる薬は保険適用外のものもある。
一回の処方で¥6,000ほどの出費になっていたそうだ。
僕は料金の詳細はわからないが、診察と処方箋合わせて月に¥20,000ほどかかっていた出費が自立支援医療制度の申請後は¥1,500ほどに下がったという話だ。
そんな制度をなぜ4年間も主治医は教えてくれなかったのだろうか。
また、彼女が病気になったきっかけは彼女の職場にある。
パワハラや過重労働、患者の死亡後の処理を1人で行うなど精神的にも肉体的にも負荷がかかり精神科に通うようになった。
自立支援医療制度のことを調べているときに労災の記事を見かけた。
うつ病で労災申請をして150万円ほど下りたという記事だ。
精神疾患の労災認定のパンフレットによると双極性障害も認定基準の対象となることがわかった。
そこで、まずは労災を申請できるのかどうかを確認するため、労働基準監督署に足を運んだ。
ところが担当のおじさんはやる気がなく、遠回しにダメだと言っていた。
労働者の味方だと思っていたがただの窓際だったことがわかった。
さらに言えば障害年金も申請できなかった。
これは主治医が了承してくれなかったからだ。
要するに、味方だと思っていた精神科の主治医も労基も味方ではなかったということだ。
主治医は「彼に養ってもらうように」と言っていたが、僕は僕でバセドウ病だ。
普通に働いても疲れてしまって家に帰ったら寝てしまう。
まだ、ばりばり働くことはできないんだ。
なので自分たちで支援者を探すしかないと思った。
そうして彼女はpolcaを始めた。
polcaに嫌われた?
彼女はTwitterでpolcaのツイートばかりしている。
polcaが10月にサービスを終了するからか、やっきになっているようだ。
彼女のツイートは100以上のいいねとリツイートを記録したがpolcaへの反響はなかった。
Twitterでバズっているのにpolcaで支援されないのはなぜ?
polcaの運営に嫌われた?
なにかのブラックリストに登録されたのかな?
と、彼女はpolcaに悩まされている。
僕が思うに
Twitterのフォロワーが100人程度ではあまり反響はない。
フォロワーも彼女と同様、人生に苦しんでいる人たちだ。
自分を生かすことで精いっぱい。
誰かを支援しようという余裕は生まれないだろう。
支援してくれそうな人たちに向けて発信する必要がある。
結局のところ
詰まる話、お金がすべてだ。
●お金があれば精神を壊してまで働く必要はない。
●お金があれば不安に駆られることもない。
●お金があれば夢をあきらめなくて済む。
●お金があれば人にやさしくできる。
●お金があれば死にたいなんて思わない。
●お金があれば悩まされて疲れることもない。
彼女の目指す本当のゴールに行きつくためには直近の小さなゴールにたどり着く必要がある。
小さなゴールとはお金だ。
労働は僕がやるとして、彼女には労働以外を任せよう。
僕がやらなければならない。
彼女の休まる場所はない。
寝ているときが唯一の休息だ。
それ以外は思考がぐるぐる回っている。
脳を休めなければいいアイデアはうまれない。
僕が変わりにやろう。
できることからやっていくんだ。