5分でわかる!PlayStation 4ワイヤレスコントローラーの修理
PlayStationのスティックは壊れやすい
PlayStation 5が発売されてから一年以上が経過していますが、なかなかPlayStation 5を入手できないので、渋々ながらPlayStation 4で遊んでいます。しかしここにきて、コントローラーの調子が悪くなってしまいました。どうもスティックの反応がよくありません。これはPlayStationを使っていた頃にもPlayStation 2の頃にも、そしてPlayStation 3の頃にも経験したことのある症状でした。これは寿命かな、と思ってAmazonなどを検索してみたところ、なんと7千円を超える価格で販売されていました。
PlayStation 4購入当時、追加でコントローラーを購入したのですが、その際「思ったより高かった」という印象があり、できる限り壊れないように丁寧に扱うことを心に誓ったのをすっかり忘れていました。働き盛りの大人なので、ためらうことなく買うこともできるのですが、もしかしたらそろそろPlayStation 5を購入できるかも、と思うと、購入の踏ん切りがつきません。そこで、自分で修理できるのでは、と頭を切り替え、修理の方法などを調べることにしました。
前提として、筆者は電子工作などはほとんど経験がありません。なお、コントローラーのバージョンによって多少の差異はあるかもしれませんが、だいたい同じ手順で修理できると推量します。
修理に必要なもの
修理に必要な道具は以下のとおりです。
ドライバー:精密ドライバーのプラス
ピンセット:ケーブルなどを丁寧に引き抜くために
はんだ:通常のはんだ
はんだごて:40Wのものを使いました
はんだ吸取線:古いはんだを除去するための
ニッパー:はんだ吸取線の切断、古い部品の切断などに
交換部品
使用した交換部品
修理手順
手順1:分解
精密ドライバーを使って背面のねじを4箇所外す
外せる部品を外す
バッテリーの裏にあるねじを1箇所外す
ケーブル類を丁寧に外し、基盤を露出させる
手順2:部品の取り外し
はんだごて、はんだ吸取線を使いながら、古い部品を取り外す
おそらくもともとついているはんだはなかなか溶けないので、その場合は手持ちのはんだを追加する「追いハンダ」をして融解を促進する
作業がしづらい場合は古い部品をニッパーなどで破壊するのもあり
手順3:部品の取り付け
部品は取り付けが完了するまで操作しない(取り付け前にスティックを傾ける、押し込むなどは破損の原因になります)
はんだを使って丁寧に取り付ける
手順4:組み立て
部品を仮組みし、動作確認を行う
問題なく動作したら、分解したときと逆の手順で組み立てる
うまく修理できたことに対してほくそ笑む
修理を終えての感想
過去にPlayStationのコントローラーを分解したことは何度かありましたが、ほとんどは簡易掃除と接点復活剤の塗布くらいだったので、部品を外して修理したのは初めてでした。PlayStationはコントローラーがどんどん多機能になっており、修理も難しくなっているように思いますが、PlayStation 4のコントローラーはPlayStation 3のコントローラーよりも分解/組み立てがしやすい構造になっているように思います。特にR1/R2/L1/L2をうまくはめ込むのに苦労した経験がある方は、ちょっと感動を覚えるくらいかもしれません。
修理には実質90分程度の時間がかかりました。自分のお給料を時給に換算したり、部品の費用を加算したりして比較してしまうと「買ったほうが早いのでは」とか「損しているのでは」というネガティブな感想も生まれてきますが、「モノを無駄にしなかった」とか「修理を成し遂げた達成感」というポジティブな感想もそれなりにありましたので、お時間に余裕のある方は是非挑戦してみてください。