お疲れ自分、とルイボスティーをあおる夜
気付けば前回のnoteから3週間が経過していた。
noteという場を得てアウトプットの楽しさを思い出して以降、それなりの頻度でこの場に文章を残していこうとは思っていた。
が、この3週間はどうにもこうにも時間が取れず、勝手にもどかしい思いをしていた。
だが、それもようやく一段落。
理由は至極分かりやすいもので、今私は心置きなく久しぶりの文章を書いている。
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本日(と言っても日付が変わったので昨日)、私は社会人となって2度目の産休に入った。
出産予定日から逆算すると、産休が取得できると定められているきっかり6週間前。もっとギリギリまで働く人も沢山いるのだろうが、個人的にはここまで働くことを許してくれた職場の皆さまに頭が上がらない。
現場業がメインである職場であるにも関わらず、ここ2ヶ月ほど週1回程度のテレワークをお許しいただいて、デスクワークをメインに行ってきた。
加えてこのご時世の煽りを受け、子供がちょこちょこ保育園で濃厚接触者認定を受けて自宅待機を命ぜられた期間もあった。
テレワークはするわ、子供対応で突発的に有休を取ったりするわ。
思い返してみても、これらの所業(?)をお許しくださったチーム員の皆さまには、土下座もかくやというレベルで感謝の念を申し上げたい。
自分のお恥ずかしい調整力のせいで、やり残したと思っている仕事の数は片手の指を優に超えている。
大方は「どうにかなる」と思っているのだが、あまりにも投げっぱなしになってしまった部分については、もう少しだけこれからの空き時間に対応していきたいと思う。
とは言え、一旦は一段落。
仕事納めの日は高級アイスでも買って、お気に入りのノンアルコールチューハイでも買ってささやかにお祝いをしよう。
などとここ数日は思っていたのだが、noteを書く余裕もないようなここ数週間の怒涛の忙しさを考えればそんなことができる訳もなく。
職場に残す訳にいかない大量の荷物と、金曜日特有の保育園の山のような持ち帰り品を抱え、結局何も買えないまま今日も子供とヘロヘロと帰宅。
そしてここ数週間の御多分に洩れず、子供の寝かしつけと一緒に寝落ちして気付けば時計の針は0時を指していた。
こんな時間になってしまっては、今からコンビニに買いに行くというのもちょっとできるものではない。
思い描いていたものが何も入っていない冷蔵庫と冷凍庫。
せめて大好きな牛乳でも飲もうかと思ったら、生憎ストックがなく紙パックは最後の1本。
明日が休日であることを考えると、子供も大好きなこれに手を付けるのは少々心もとない。
……ということで、私は最終出勤日の夜に、結局水出しのルイボスティーをあおっている。
こんなささやかなことで言うのも何だが、人生というものは結局そういうものなのかもしれない。
せめて何か甘いものでもつまんでしまおうか、と思ったものの、家には深夜に食べるには罪悪感ばかり湧くチョコレート菓子やスナック菓子ばかり(なお、これは完全に主人の嗜好である)。
ふむ、と考えたところで、帰社前にチーム員の男性からいただいた餞別品のことを思い出した。
「お世話になりました」とお渡しくださった箱は、明らかにお菓子のそれで。
早速いただいてしまおうか、などと。箱のシールを少し性急にはがして蓋を開けたのは良いものの。
可愛い。あまりにも可愛い。
これを普段朴訥とした(大変失礼)男性が買ってくださったのかと思うと、有難いやら申し訳ないやらで深夜にほっこりした気持ちになった。
結局、こんな可愛いものを深夜に食べるのは別の意味で罪悪感が勝るということで、私の「祝杯」は水出しルイボスティーだけとなった。
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明日は土曜日。近所に「はたらくくるま」が来るイベントがあるそうなので、朝から子供と一緒にそちらに出掛けることになっている。
元々土日は子供と共に怒涛の日々を過ごすことが多かったため、「休職した」という事実をじわじわと感じられるのは、少なくとも月曜日以降になりそうだ。
とは言え、何を思ったのか来週土曜日に資格試験をぶち込んでしまったので、来週の平日はその勉強に費やそうと思っている(恐ろしいほどに付け焼刃!)。
ルイボスティーと、noteを書く家族用PCをお供にして。
私の最終出勤日の夜は、静かに更けていくのだった。