【#IR系AC】じゃあ小型株のIRは何をすれば良いんですか!?
こんにちは!
アズ企画設計 IR担当の神部です。
去年はこの構文が席巻してたなぁと思ってタイトル決めました笑(このnote書く前に去年のものを見返してきたので)
直近、IRnoteマガジンも100社に迫る勢いで、埋もれてしまうのではないか、、、とちょっと強めなタイトルにしてしまいましたが、内容はまったりです(多分)。
1.はじめに(+会社紹介)
改めまして、はじめまして! / いつもお世話になっております!
アズ企画設計でIR担当をしています神部です。
早速ですが、当社の概要は以下のとおりです。
・不動産企業
・1989年4月設立(今年は35周年)
・2018年3月JASDAQ上場(現在はスタンダード市場)
・時価総額28億円(12/2時点)
・売上130億円(25年2月期計画)
・売上の9割以上は収益不動産を購入、バリューアップし、販売する事業
当社の特色としては、「東京都心部」に主なエリアを絞っている一方で、居住用(レジデンス)・事業用(オフィス・店舗)や一棟・区分所有などの分類では絞っていないので「幅広な取扱物件」があるということでしょうか。同じように収益不動産を取扱っている企業ですとエリアが全国でしたり、大都市圏だったり、取扱いがレジデンスのみであったり、オフィスビルのみであったりすることが結構多いです。
それ以外に強みや改善点などはいつも決算補足説明資料(こちら)に記載しているのでご興味の沸いた方は是非ご確認いただけますと幸いです。
また、私自身は2019年11月の入社で、いろんな方にお世話になりながらIR担当しています!
noteについては2023年3月から開始してまして、IR系アドベントカレンダーへの参加は2回目になります。後半ハードルが上がりきる前に書いてしまいたいので、2年連続で発行体としては最初の投稿になります。
と、言いつつも毎度シゲマツさんもIR Agents関本さんも素晴らしい記事を書かれるので安心してハードルの下をくぐってます笑(2年連続で12/1~12/3のメンバーが変わらないのも芸術点高い気がします)
2.当社のIRについて
前述したとおり、当社は時価総額30億円前後の小型株です。とは言っても3,800社の中で50億未満が800社、100億未満が1400社(どちらも神部調べ)あるので、比較的当社のような会社も多いようです。
個社ごとに状況が異なるのでこれ以上の言及は避けるのですが、数が多いからと言ってこれに甘んじていてはダメだと当社では考えています。
さて、そんな中、当社が意識していることは、「1にも2にも投資家の方々に見つけていただくこと!」です!
※大前提として業績を伸ばし続けることも当然意識しています
ただでさえ埋もれているのに、毎年100社新規に上場していると思うと、、、💦
めちゃくちゃ蛇足ですが、IR note マガジンに参加していると、参画企業がどんどん増え、投稿がどんどん増え、というのを物理的に確認できるので、自社がどんどん埋もれている感覚が目で分かったりします、、、笑(えない)
※IR note マガジンの詳細は昨日のシゲマツさんの記事(こちら)をご確認ください!
3.本題:「見つけていただく」ためには?
これはもう工夫していくしかないので、当社が直近でやったことをお伝えしたいと思います(実はこれが書きたくてここまでの1,400字があります笑)。
ちなみに後述しますがいくつかの取組みは、「見つけていただいた方によく見ていただき、当社を知っていただく→ご理解いただく」という次の段階の取組みになります。
前提として、当社くらいですと多くの方に開示を見ていただけるのは決算開示になると考えていますので、今回はそこに絡めてご説明します(日常的にもIRは頑張っているのですが、それはまた別のお話、、、)。
①スマホ向けサマリ版 決算補足説明資料
Xでも言ったのですが、これはyutori(5892)さん(24.2.13公表)が最初だと認識してまして、個人的には大発明だと思ってます!!
これまでもスマホで見やすいように、とスライドを縦にしたり、文字を大きくしたり、という取組みは他社さんで見かけていたのですが、「サマリにするなんて!」と感動したのを覚えています笑
ちなみに私はポート(7047)さんがXでポストしたのを見かけて取り入れてますので結構間接的に知った開示だったりします。
と、いうわけで当社の開示資料です。
Xで画像としてポストすることが前提ですので、2枚に頑張って収めています。また、当社の場合は知られていないことも前提ですので、事業が一言でわかるようにし、簡単な指標の記載もしています。
ちなみに指標はIR Agents関本さんが名証IRに行った直後に「ブースの掲示でこの情報が載ってると話聞いてみたくなるな」という内容を投稿しており、それに対してkabu BerryのyamaさんとX上で意見交換していたのを参考にしています(関本さんには言えていないのでこの場で感謝を笑←謎)。
そして2枚目は個人的にはすごく苦手なのですが、情報をそぎ落として最小限、でもおおよその概要がわかるようにしています。
個人投資家で、特に兼業投資家の方なんかは、時間が無いと思いますので、サクッとご確認いただき、時間のある時にまた詳細資料の方をご確認いただければ、、、という風に考えています。
ちなみに効果は?というお声があると思うので、一応画像を貼っておきますが、なんと8倍の拡散効果!!(単に私のアカウントがイマイチ拡散できてないという話もあります💦)
ここまで偉そうに書いているのですが、私もまだまだ試行錯誤中でして、修正の余地もあり、なんなら上記1Qと2Qも明らかに違いますし、次の開示の際(1月)にはまた変わってるかもしれません、、、
でも、今回こちらの記事で、狙いや工夫等を書いているのは、流行ったらいいなと思ってまして、投資家の方々の利便性が上がることで発行体と双方でメリットがあるんじゃないかなぁ、と考えているからです(大声)。
なのでこの記事を見ていただいているIR担当の方がいらっしゃったら是非取組んでください!(めちゃくちゃ小声)
②決算補足説明資料
IR担当者としては決算補足説明資料でどの程度工夫できるかが腕の見せ所ですよね(一方であまり見てもらえてないと結構凹みます笑)。こちらは大きく2つのことに取組みました。
1つ目はページ数の大幅な削減です。まだまだ減らす余地はあると考えているのですが、更新頻度の低い会社情報などは決算資料からは外すことにしました。
ページが増えてデータが重くPDFを開くのに時間がかかるのも良くないですし、初見の方でもリンク導線をきちんと作っておけば利便性は下がらないと考えました。それに、初めて見る会社のページ数がぱっと見めちゃくちゃ多かったら、ちょっと読むのやめようかな、ってなっちゃいますよね(私は50超えるとちょっと思います)。
2つ目はB/S表現の変更です。
こちらは「見つけていただいた方によく見ていただき、当社を知っていただく→ご理解いただく」ための取組みになります。こちらについては、下記2点を考えながら改善を進めています。
私の方としてはどの程度の方にお気付きいただいたか不安なので、ここで取り上げるのですが、実は大幅に変更してまして、補足情報をつけられるようにしました。変化がわかるように直近2回分のものも合わせて掲載しておきますね。
従前の表形式のB/Sではなくなってしまったものの、2点を新たにご確認いただけるようにしたかった背景があります。①当社のビジネス特性で、自己資本比率は期中が低く、期末が高くなってしまうことを視覚的にご確認いただけるようにしたかった事。②当社ビジネスをご理解いただいている方には気になるポイントである、在庫回転期間をお示ししたかった事。
ちなみにB/S側の情報量は減ってしまったように見えるのですが、差分は明記してますので大幅に減らしてはいないつもりです(そもそももっと詳しく見たい方は短信の方を見ているというお話も聞きますので、、、)。
③中期経営計画
内容は別途ご確認いただけると嬉しいのですが(詳細資料リンク)、IR上の工夫は2点あります。
1つ目は象徴的なスライドの作成です。
私自身もいろいろな場面でこのスライドを使うようにしているのですが、パッと見たときに印象に残りやすいスライドを目指して下記のページを作成しました。このページの印象から、新しい投資家の方が当社の中期経営計画を読んでいただけると嬉しいな、と思っています。
当然、他のページも理解いただきやすいように注意を払って作成しているのですが、この1ページについてはどちらかというとインパクト重視です。
恐らく、表やグラフの方が理解はしやすいと思うのですが、そうでないスライドが1枚あると面白いかな、という風に考えています(違ったらこっそり教えてください笑)。
2つ目は動画の撮影です。
直近は多くの発行体さんが動画を作成しているので、あまり珍しい事ではないと思うのですが、当社としては(ほぼ)初めて動画の公開をしました。
中期経営計画の発表に合わせるために、IRTVさんにはご協力いただき、最短スケジュールで公開していただくなど大変感謝してます。
ちなみに他の支援会社さんとかでもご提案があったりするのですが、基本的に当社は1つの支援会社さんには絞っていない状況です。
こちらもちゃんと理由がありまして、それぞれの支援会社さんにはメディア的な役割も担っていただきたいと考えており、それぞれの支援会社さんでリーチできる投資家さんに「当社を見つけていただく」ことが大事だと考えています。
確かに1社に絞って支援していただいた方が包括的にいろいろできるのはわかるのですが、当社は現状まだそのステージに居ないかな、、、というお話ですね。とにかく「見つけていただく」ことを考えています。
以上、直近の当社の取組みになります。
決算まわりばかりになってしまったのですが、それぞれの意図などもお話ししたので少し長くなってしまいました。
4.まとめ
途中ですこし触れましたが、実は今回は「当社が2024年にIRで取組んだこと」をメインに書きたいと思っていたので、タイトルからは結構ずれてたりします(せっかくならいっぱい読んでいただきたくてタイトルを強めにしちゃいましたすみません💦)。
ただ、「小型株って見つけていただくことがホントに大事で、埋もれないようにIRし続けるしかないですよね!」という想いは変わらないですし、このリソースで何やっていいのかわからない時も結構あったりしますので、その点ではタイトルの気持ちが無いことも無いです笑
長々と5,000字近く書いてしまって反省しているのですが、読んでくださった方の何かしらの気づきであったり、当社に対してのご理解であったり、そういった何かがありますと頭を悩ませながら書いた甲斐があります。
5.最後に宣伝
当社は発行体なので特段これといってないのですが、もし当社にご興味をもっていただけましたら、是非資料等ご確認いただき、継続的にウォッチしていただけますと幸いです。
また、もしよろしければ質問やアドバイス(こうしたら見つかりやすいよ!というような内容)をいただけますと有難いです。アドバイスについてはすべてにお応えできないかもしれませんが、今後のIR活動の参考にさせていただきたいと思います。
IRに関するご連絡はフォーム(こちら)でいただけますと幸いです。なにせ1人IRなので電話とかだと不在の場合が結構あります。ちなみにXの方でDMを開放しているのでそちらでも大丈夫です!
明日のご担当は伊藤研一@証券アナリスト(CMA)さんです!
いつもお世話になってます!めちゃくちゃ勉強させていただいてます!
(そろそろ例の括りで飲みましょう笑)