”忍者と極道”をススメさせてくれ

結論

本日5月1日から8日まで、最新話までの全100話が無料公開されてるからぜひ読んでくれ
なお続きの感想はおおむねネタバレには配慮してるので安心してほしい


スピード感がいいんだ

この漫画は速い、とにかく展開が速い
こちらを納得させるためにつかう無駄な説明が一切ない。なんなら必要な説明もない。

『”極道”は常人の何倍も強く、”忍者”はその極道の何十倍も強い』という荒唐無稽な世界のルール、ただのハッタリだけ提示されて、あとは勢いに任せて物語が動いていく

あとはド迫力のアクションとキャラの強さが作品を肉付けして、疑問を挟む余地もなくどこまでも引っ張っていってくれる
なんだかわからないしバカバカしいが、とにかくカッコいい
この速度感がいいんだ


キャラがいいんだ

”忍者と極道”はま~~~ぁキャラがいいんだ

主人公サイドである忍者たちも敵役の極道連中もそれぞれ一癖二癖あるがそれぞれの芯が通ってキャラが揃って、思わず唸ってしまう

無茶苦茶なことをしているけどやってることに理屈が通ってる、いやギリギリ理屈が通る中で一番無理な道を進んでいるようなキャラデザがたまらない

僕は”救済なき医師団”の歪罹井が特に好きで(※以下ネタバレを含むので下のほうにおいておきます)


また、悪役サイドの極道らはそのキャラクター性自体に”破綻”や”滅び”が結びついているキャラが多いのもよい

というのも、キャラの掘り下げシーンでいわゆる”悲しき過去”みたいなのをやりすぎるて過剰に感情移入してしまうと、そのキャラが悪役であれ負けるシーンが楽しみづらくなってしまう問題がある。だが忍者と極道はそれが少ない

なぜなら彼らは”破綻”を前提としている
ましてやどいつも一本気のある極道だ。負けたとて後悔は無い。将棋でいう”盤面この一手”のように、死ぬも生きるもさしおいてその道を選ぶより他はないのだ
そのキャラクター性を理解すればするだけ「こいつがここで死ななきゃ嘘だな」と思わせてくる
こうなれば、こちらにやれることは同情じゃない。じっくりその必然の死を鑑賞しようそうしよう

このキャラづくりがほんとぉにいいんだぁ・・・・・・


ということで、いいんだ

アクションに関しては”百聞は一見に”ということでなにはともあれ読んでほしい

あとインターネットミームに毒された人向け
昔のゲームやら漫画の続編が発表されたときとかに、Twitterのリプ欄でよく貼られる画像の元ネタがこの漫画

おじさんたちが泣きながら

”幻想(ユメ)”じゃねぇよな・・・

還って来る・・・ 俺たちの”黄金時代(オウゴン)”が還って来る!!!

って言ってるあの画像です
わからなければ一番初めに貼った公式ツイートのリプ欄にも当然のように貼ってあるのでそれをチェックしてください
ミーム元ネタめぐりとしても是非

ちなみに作者の近藤真輔は藤田和日郎(ex : うしおととら からくりサーカス)の元アシとかでは無いそうな
初めて絵見たとき、てっきりそうだろうと思いながら読んでました




(以下ネタバレのキャラすき)

”救済なき医師団”の歪罹井は(元)産婦人科の看護師で患者にできる限り寄り添うというポリシーの持ち主です。が、検査により彼女は子供が産めない体質であると診断されました。これでは患者の気持ちを理解し真に寄り添うことができない。そこで彼女はお胎に命を宿す感覚を得るべく、その腹に寄生虫を宿すことにします。  

ああ、このおぞましい理屈!最高!!







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