アズマ

トールキン作品が好きなオタク。noteはブログから色んな記事を引っ越しするため試験運転中です。

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最近の記事

“Be fond of”, and “I love you”  ~『指輪物語』の台詞における愛情表現~

主旨要約:【指輪物語原作台詞の「好き」とか「愛してる」が出てくるここが好き!!!なお、原語だとこの単語だぞ・・・。いいぞ。】 何度目かの転載シリーズです。ちょうど『指輪物語』における愛についてぐだぐだ話していたので思い出して掲載。 もともと別件でキャラの関係性の描写を調べていて、「愛」だの「好き」だの好意の表明が登場するところにひたすら付箋を貼っていたという無駄なストックがあったので、まとめて記事にしてみました。 その中のいくつかをひたすら紹介していく内容です。 (※抽出

    • 最終話原稿を提出した

      細々と漫画家としてお仕事をさせてもらっている。 今日、この3年ほど続けさせてもらったコミカライズのお仕事の最終話を提出した。 まだ細かい修正はあるだろうし、この後も単行本作業だとか表紙だとかが残ってるので完全な終了ではないのだけれど、とにかく終わった。 コミカライズというのは原作付きのお仕事なので、もともと全体の尺が決まっている場合も多い。 私の場合はとりあえず原作小説1巻分という契約で、最初は「まあ1年半くらいかな?」と思って始めたのが2021年初夏くらい。ありがたいこ

      • RoPの多文化キャスティングについて思うこと

        【長いので先に結論】まだ反発も多い過渡期の時代だから、コンテンツ制作側は上手くやってくれ こんにちは。Amazon製作のロード・オブ・ザ・リングのドラマシリーズの多人種・多文化的なキャスティングを巡って、ネット上で賛否両論あるらしいということを最近知ったアズマです。 Amazon版『ロードオブザリング』ラテン系エルフなどオリキャラ参戦にファン困惑 https://togetter.com/li/1844205 #Togetter ツイートをいちいち引用すると気分が悪く

        • 映画『キャッツ』の演出的不満点

          ◼️はじめに筆者は劇団四季版のキャッツ大好き人間。 なので、前評判の不穏さに怯えつつも「舞台特有の演出をどう映画に翻訳するか」という目線で観に行ったんだけど、上手く補完してくれて嬉しい部分と、ここはそうじゃねーだろーー!って部分があったので、順番に書き留めていきます。 ※当然ながらネタバレ ※具体的な曲名やシーンに言及しますので、ある程度楽曲を知っているひと、できればブロードウェイでも四季版でもいいから舞台鑑賞済みの人向けです。 ◼️そもそも論:ミュージカル映画の演出とし

          『指輪物語』の人称代名詞が熱い!!という話

          かれこれ一か月前になってしまいましたが、11月2日に参加してきたNHKカルチャーの講座で、トールキン作品(『ホビット』『指輪物語』『シルマリル』)で人称代名詞に関する興味深いお話を聞いたので、ちょっと自由研究というか、趣味に偏った追加の調べ物をしてみたという話。 ■ちょっと長い前提の話  というのも、(ファンの間では既に周知の事柄ではありますが)『指輪物語』には、「作中でビルボとフロド(とサム)が書きあげた赤表紙本の写本の一つをトールキンが入手し、現代英語訳した」という大変

          『指輪物語』の人称代名詞が熱い!!という話

          世界を変えたのは誰か? ~映画のガラドリエルナレーションについて~

          ーー世界は変わった。 水からそれを感じる。 大地から感じる。 大気にその匂いが満ちている。  こちらは映画『ロード・オブ・ザ・リング』幕開けを飾るガラドリエルの独白です。  英語での台詞は以下の通り。 "The world is changed. I feel it in the water. I feel it in the earth. I smell it in the air. "  実は私、この部分を長いこと "The world has changed." 

          世界を変えたのは誰か? ~映画のガラドリエルナレーションについて~

          なぜ私はレゴラスが好きなのか

           ※この記事は2016年のTolkien Writing Day の企画に参加した時の再録です。  お題が「何故私は○○が好きなのか」というシンプルかつドンピシャなものだったので、考察と言うより、原作の引用を精いっぱい使って真面目っぽい文章に見せかけた、ただの心の叫びです。 それでは参りましょう。 「なぜ私はレゴラスが好きなのか」 ◆ビジュアルの魅力 いきなり身も蓋も無い話からいきますが、やっぱり何と言っても顔です。  いや、髪も好きだし、立ち居振る舞いも好きだが、要す

          なぜ私はレゴラスが好きなのか