「分析する」を噛み砕いて説明してみる
機械系エンジニアに必要なスキルの一つ「分析」。
分析の着目点や手際の良さって経験がものを言うとよく言われたりします。
が、その発言に抗いたい気持ちを持っている私です。
そこで、今回はできるだけ「分析」とは何か?どんな考え方が必要か?を噛み砕いて説明してみようと思います。
「分析」とは何か?
「分析」とは着目したいデータを整理して、そのデータに対して目的に応じた考察をすることだと考えています。
なので分析の手順としては
フェーズ1:データ整理
フェーズ2:考察
データ整理フェーズ
データ整理のフェーズとしては目的に応じてデータを整理していくことになります。
その整理で必要な操作は以下の2つに集約できると考えています。
①分ける
②比べる
①分ける
データを分析するときは同じ性質のもので分ける、つまり、グルーピングすることでデータの傾向が見えやすくなります。
例えば、企業の売り上げを業界ごとにグルーピングしてモニターするとどの業界が盛り上がっているか?とか見えてきそうじゃないですか。
というように「分ける」ことで同じグルーピングしたものの共通点とか、グループ間での比較ができます。
②比べる
人は何かと比較することで気づきが得られる生き物だと私は考えています。
例えば、昨年に比べて売り上げはあがったのか?下がったのか?というのは過去との比較になります。
他にも比較対象としては例えば競合他社製品などの似た性質のものとの比較が挙げられます。
考察フェーズ
データを整理した後は目的に応じた考察が必要になります。
考察とは言い換えると「気づいたこと」です。
この気づいたことをいかに多く出せるかが分析のコツになると考えています。
多くのことを気づくポイントは自分の中で仮説をあらかじめ持っておくことが大事です。
もちろんその仮説はなんとなくそう思う、そうだったらいいなといったような感情的なものではなく、理論的な考えに基づいたものである必要があります。
理論的な考えが難しければ経験則的な考えでも可です。
「気づく」を言い換えると、「自分が持っている考えや仮説と事実を比較して、何が違うかそれとも全く同じなのかを知る」こと。
つまり、自分の考えや仮説を持っていないと気づきを得ることができないと私は考えています。
なので、分析する前に目的に沿った仮説をあらかじめ持っておくことをお勧めします。
また、分析の結果から新たな仮説が浮かんでくることがあります。
それも大事な情報になりますので、しっかりと捉えておくことが大事です。
分析の結果得られた新たな仮説は、さらに別の調査や分析をして調べていくことになります。
まとめ
今回は「分析」について噛み砕いて解説してみました。
分析とは「データ整理」「考察」の手順で進めていきます。
データ整理の基本操作は「分ける」、「比べる」。
考察は「気づきを得ること」。
気づきを得るにはあらかじめ自分の考えや仮説を持っておくことが大事です。
それでは良い「分析」ライフを!!