病児保育の保育士が教える!子どものおもちゃの消毒方法
例年夏になると、ヘルパンギーナや手足口病の他、プール熱などのアデノウイルス感染症が流行します。
今年は、感染対策への意識の高まりから例年ほどは流行しない可能性もありますが、十分に注意が必要です。これらの感染症は、主に接触感染によって感染します。
病児保育室では、接触感染を防ぐための一つの方法として、毎日おもちゃの消毒を行っています。小さなお子さんは、おもちゃを口に入れてしまう可能性もあるので、特に注意が必要です。
いつも病児保育で行っている「おもちゃの消毒方法」と「普段使っているもの」、「エタノールを使用する時の注意点」を、保育士さんに教えていただきました。
おもちゃの消毒方法
① プラスティック製のものはエタノールを含ませた布で拭く・浸ける
病児保育では、エタノールを布やティッシュにつけて、おもちゃの消毒を行っています。
消毒したいおもちゃが細々とたくさんある時は、一気に浸けて消毒を行うと楽かもしれません。
② ぬいぐるみなど布製のものは洗濯
病児保育室では感染予防の観点から、ぬいぐるみを使用していない施設もあります。
お家にあるぬいぐるみは、定期的に洗濯してあげましょう。
病児保育室で使っているもの
1. 消毒用エタノール
厚生労働省は、エタノール濃度がが原則 70~83vol%の範囲内であると、消毒効果を十分に得られると発表しています。
こちらの商品は、エタノール(アルコール)濃度は、76.9~81.4vol%なので、水で薄めず、そのまま使うことができます。
布につけて使ったり、霧吹きタイプの入れ物に小分けにして使ったりすると便利かもしれません。
2. 次亜塩素酸水
厚生労働省は、殺菌効果と安全性のある次亜塩素酸水を、「食塩や塩酸を水に溶かして電気分解したもの」と定義しています。
次亜塩素酸水を購入する場合は、製品の成分表に、「食塩、塩酸、水」と記載してあるものを選びましょう。
上記以外に、「次亜塩素酸ナトリウム」、「クエン酸」などの表記があるのもは、吸入すると健康障害を引き起こす可能性があるので、使用は控えてた方が安心かもしれません。
エタノールを使用する時の注意点
・エタノールは、引火しやすいので火の近くでは使用、保管しないよう注意してください。
・少し臭いがするので、気になる場合は、換気しながら使用しましょう。
・エタノールで、おもちゃやフローリングを拭くと色落ちする可能性があります。不安な方は、目立たない部分で一度試し拭きをしてから使うといいかもしれません。
1日1回、おもちゃを使い終わった後に除菌できると安心です。
ぜひ参考にしてみてください。