しなの工房めぐり~陶磁器とベーコン~
瀬戸市に住み始めると、言われている通り実に陶磁器が盛んなところだとわかる。以前ほど景気がよくないとか廃業があるとかも聞くが、今でもあっちにもこっちにも陶磁器関連の看板を見る。ただし「工房」「工場」という感じで、小売り屋さん以外は中をうかがい知ることは難しい。
だから、しなの工房めぐりは窯元の内側を覗かせていただくいい機会だ。春と秋に行われ44回め、今春は5月11・12日に開催された。いろいろ催しがあったが、散策がてらほんの一部だけふらふらと周った。
竹堂園は、看板が雑貨屋みたいにおしゃれだといつも思っていた。ただ「お気軽にどうぞ」とは書いてあるものの、平常はなかなか入りにくい。今日はいつも閉まっているシャッターが開いて、お買い得品が並んでいる。
なんと100周年(大正13年創業)とのことで、玄関はバルーンで飾られている。マルシェが開かれ、雑貨やお菓子を色々と販売中。お餅つきと餅のふるまいもあった。オンラインショップでは、子ども用・ペット用の食器に名前をいれてくれるそうだ。プレゼントに気がきいている。
春暁陶器は1軒おいた隣だが、屋号も小さいし入り口は駐車場の奥で目立たない。恐る恐るお邪魔すると中はかなり広い。ベルトコンベアや謎な機械がずらりと並んでれっきとした「工場」だ。その片隅を無理やり片付けました、という感じで販売やワークショップが行われる臨場感。こちらは明治27年創業の120年以上の歴史だという。
給食用の食器を製造しており、全国で使われているそうだ。強化磁器は軽くて丈夫、洗ったとき水切れもよいという。同じ工法でできた一般向けの食器が目の前で売れていった。耐熱陶器も製造している。
エム・エム・ヨシハシは一風変わったモダンな器で有名で、テレビでもよく取り上げられる。編み物のような生地や、伝統の「馬の目皿」をカラフルにアレンジしたものなど、型造りの技が冴えている。型の材料である石膏に関するワークショップが行われていた。
小鳥の形のTETANPOとは、手の湯たんぽらしい。湯を入れるコルクの栓も素朴で、置き物としても可愛らしい。
最後に食べ物屋さん。スモークログハウス天祐は一度行ってみたいと思っていた。少し離れているので車で向かう。道が細く入り組んでいて、たどり着けるか心配だったが、要所に看板があって大丈夫だった。横長のウッドハウスで、薪がたくさん置かれている。「森間伐の会」の一員で、瀬戸市の森林の整備・伐採をするそうだ。その間伐材のナラやサクラで3~8時間スモークしたソーセージやベーコン。材料も瀬戸豚や恵那どりとこだわっている。豆腐のスモークもあった。家でいただくと、スーパーのものとは比べものにならない深くワイルドな香りで美味だった。
またお店を訪ねてもいいが、末広町商店街「ヒトツチ」でも買えるそうだ。エム・エム・ヨシハシの器も「ヒトツチ」にあった。さすが、せとのものセレクトショップだ。
ヒトツチ せと末広町商店街にオープン|上杉あずき@STEP (note.com)
上杉あずき@STEP
参考
Facebook しなの工房めぐり https://www.facebook.com/shinanocrafts
森間伐の会 | 瀬戸市 | 森と暮らす フォレストニア | お庭リフォーム | フォレストニア (forestnear.jp)
スモークログハウス天佑|店舗案内|愛知県瀬戸市中品野町 (tenyuu-kunseijin.com)
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