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【雑記】インプットあれこれ 2021/4/27

 もうゴールデンウィークとか聞いてないんですけど……。

 こういうご時世なので、ここしばらくは買い物以外では映画館へ行くくらいしか外出の予定がないんですけど、もともとインドア派なこともあって大変有意義におうち時間を過ごしています。映画やアニメをサブスクで観たり漫画や小説を電子書籍で読んだりするのももう慣れたものだけど、流石に目を酷使し続けてるのでせめて視界に緑が欲しい。観葉植物でも買おうかな……。

PS4版ニーアレプリカントを始めている

 ver.1.22474487139...ってなんの由来なのか全然分からないまま進めています。PS3版発売当時から遊んでいるけど、手触りはあの時プレイした時とほとんど同じで、ホントにグラフィックが超強化されただけのリメイクな感触です。ターゲットロックってPS3ではなかったんだっけ?すんなり受け入れられてる。
 軽快なアクションはそのままに、おつかいのようなストーリー進行や作業感しかないクエスト、いちいちロードを挟むエリア移動までそっくりそのままなので「よくも最後まで遊んでられたな……」と我ながら思うんですけど、儚さと不穏さが同居している空気感が大きなモチベーションになってた気がする。
ゲームの評価でよく上がるストーリーに引き込まれるのとはちょっと違う、キャラクターやクエスト、幕間の会話など、ひとつひとつの要素が心に引っかかって後を引いている感じ。
 その薄暗い雰囲気と音楽がマッチして、ゲームを中断するのが名残惜しくて延々と羊を切り殺したりオオカミをイクラで殲滅したりすることをやめられないんですよね。なんて物騒なゲームだ。


漫画とかアニメとかドラマとか

みどりのマキバオー/つの丸
 ウマ娘以降、競馬の解像度が急速に高まったので手に付けてみたマキバオーですが、最高に面白く、ヤバい漫画でした。

 馬と人間が言葉を交わす奇妙な世界であるが競馬に対する愛がどこからも感じられ、お下劣な表現の中でのライバル馬のイケメン具合が半端ない。トップクラスのステイヤーアマゴワクチン、パワー自慢のニトロニクス、史上最強の駄馬ベアナックル、地方出身のエースサトミアマゾン、そして漆黒の帝王カスケードたちライバル馬も主役に引けを取らないバックボーンを秘めて疾走する様も最高で、レースのたびに激突する彼らの雄姿には惚れ惚れする。
 競走馬にしてはちんちくりんなマキバオーを笑いものにするフェイズは序盤であっという間に過ぎ去り、「白い奇跡」として並み居る強豪に一目置かれるようになる流れが最高に熱い。ギャグ漫画特有のマキバオーの体型を他の馬とは違う長所としてトレーニングや走法に取り入れているのは斬新で説得力を持たせているのが白眉。普通に格好良い。
 一方で故障や病気など、現実の競馬でも起こりうる不安要素も盛り込んだ物語には胸が締め付けられ、全裸中年観客やもりもりでてくるうんちが頭の片隅に追いやられるほどで、競馬そのものが人間のエゴではないのか?という切り口を秘めた作者の競馬への想いがそこかしこから伝わってくる。
 しかし、それでも、最高としか言いようがない、第四コーナーを曲がった最終直線で繰り広げられる熾烈な先頭争い。夢、思い、意地、プライドを賭け、たてがみを振り乱し汗を流す馬たちの何と泥臭く美しいことか。
皐月賞、菊花賞、ダービー、有馬記念、そして作品の総まとめであり苦いも甘いも見届けてきた競馬文化へのラブレターとも言うべき最終レース、そのどれもがオールタイムベスト。


美少女戦士セーラームーンS(1994年製作のアニメ)
 セーラームーン第3シリーズ。3年目ともなるとキャラが勝手に動くというか、熟れている感がかなり出ているので会話やギャグのテンポは絶妙だし毎話観ていて凄まじい安定感がある。いや、本当にすごいよ。今のプリキュアじゃ1年4クールで終わってしまうのが普通なのに3年間ずっとイツメンでわちゃわちゃし続けてるので、サザエさん的なお茶の間の風格がある。たしかに中学3年で時は止まってしまいますが……。
 そんな中新たなセーラー戦士であるネプチューン、ウラヌスは第3勢力としてセーラームーンたちと時に対立しながら、キャラの品格を落とさず逆に唯一無二の魅力を存分に見せてけてきて本当にすごい。男装の麗人と秀才のお嬢様のカップリングとかヤバすぎませんか。こんな人たちが女児アニメに出ていいの?
 外部太陽系戦士というワードもなかなか破壊力あるけど、よくよく考えるとセーラームーンの悪役って外宇宙から飛来してくる率が高いのでセーラームーン自体も魔法少女というよりSFの風味が強い。Rも未来から侵略者が攻めてきたしな……。
 途中から復帰したちびうさもセーラー戦士見習いポジションで美味しいポジションを確立しており、無印とRでうさぎと衛のドラマはほぼ描き切っているので関係で徐々にキーキャラクターになっていくのも頷ける。
 終盤はやや駆け足気味だが、ちびうさとその親友ほたるの友情ドラマをしっかり描いた上での最終局面は作画も演出も恐ろしいクオリティでめちゃくちゃヤバい。無印の最終回を越えてくるカタルシスがある。
 ここ一番で見せるセーラームーンの意志の強さは「無印での悲惨な結末を二度と繰り返さないこと」に由来しており、劇場版Rと今回のSは特にそれが色濃く出ていて、これがもう本当に、本当に魅せ方が尋常ではない。カッコよすぎる。最高。


美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人(1994年製作の映画)
 内容自体は冬休みスペシャルのようなもので劇場版Rほどの盛り上がりはないけど一番の見どころはキービジュアルにデカデカと載っているルナの人間体。そう、後続作品のスタンダードにもなるマスコット妖精の人間態変身回がこの劇場版だったのだ!
 それだけで大変感慨深く、そしてデザインがめちゃくちゃ秀逸で美しい……。ルナとアルテミス自体、無印以降はストーリーの根幹からは外れるようになってしまったのでこういった形でスポットが当てられるのはすごく良いし、二人(二匹)の関係がスーパーズで登場するダイアナへ自然に繋がっていくので、過去作ほどのカタルシスはないにしても、TV版の延長線で丁寧な映画で良かったです。


ファルコン&ウィンター・ソルジャー(2020年製作のドラマ)
 ポスト・キャプテンアメリカ世界を舞台にしたドラマであり、その星条旗の盾を継ぐ者を描くMCU超重要作。MCU作品ではキャプテン・アメリカ三作がダントツに好きなので発表直後からずっと期待していたんですけど、めちゃくちゃ最高なドラマシリーズでした。
 アクション、ストーリーともに映画に匹敵する豪華で重厚なシーンの連続で、過去作のキャストも予想外な活躍を見せてくれるんですけど、それ以上に衝撃だったのがファーフロムホームではなんてことなかったように見えた指パッチン後の世界の混乱。
 ドラマ序盤、「5年間指パッチンで消えていた=5年間無収入なので銀行から融資を受けられない」に端を発する人々の軋轢。衣食住を失いデモや抗議に走る民衆。彼らをテロリストと断定して武力制圧しようとする国際組織。混迷する世界をまざまざと見せつけられた上に、歴史から抹消された超人血清を投与された黒人兵士を通して「黒人がキャプテン・アメリカを名乗ることを許されるのか?」という人種問題まで取り上げる社会派な展開に思わず唸ってしまう。
 そして、キャプテン・アメリカの不在。誰が彼の意志を継ぐのか。政府によって祭り上げられた2代目キャプテン・アメリカことジョン・ウォーカーはお飾り、嫌われ者、かませ犬なんて印象を吹き飛ばすほど屈折した魅力を放っており大変好ましい。サムとバッキーの凸凹バディアクションムービー……なんて枠に納まらなかった素晴らしい作品。いや、これが見たかったんだよ……!

 サム・ウィルソンがキャプテン・アメリカの盾を継承する話として満点回答だったのですが、例によってMCU今後の展開への伏線をばら撒いているのでここからどうしていくのか期待したいですね。


(終わりです)

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azitarou
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