【雑記】名曲しかやらないバンド
11月17日に、ヒトリエのライブツアー『HITORI-ESCAPE TOUR 2019』に行ってきた。結論から言うとめちゃくちゃ最高だったんだけど、何か感想を書こうとしてもうまくまとまらず、結局ここに下書きなしでカタカタ打ち込んでいる。
ヒトリエのライブは去年の年末の振り替えワンマン以来で、今回のライブでも一度目は抽選を全部外して大焦った。今まで一度も外れたことがなかったので高をくくっていた。ありがたいことに追加公演が発表されて首の皮一枚のところでチケットをゲットできた。危ない危ない。
とにかく、それだけ注目されていると思うことにした。wowakaがいなくなったヒトリエに。
ライブ当日まではあっという間だった。新木場STUDIO COASTでの追悼ライブの時はめちゃくちゃ情緒不安定になっていたが、日々の忙しさにかまけていたら、いつの間にかそんな気持ちもどこかにすっ飛んでいったようだ。ライブ前の待ち時間も、集まったファンも特にどうとなく落ち着いていたように見える。まあ、もう17本もライブをやっているので気持ちも切り替わっているか。すげえな17本って。
wowakaがいなくなってヒトリエはスリーピースバンドになった。ゆーまおのドラムとイガラシのベースはそのままに、シノダがギター兼ボーカルを担当するようになった。
wowakaからシノダにボーカルが変わったヒトリエは、なんというか、エモーショナルになった。どこか淡々と、冷めた風で、理路整然としていたwowakaに比べ、シノダの声は振れ幅が広く、感情が駄々溢れたようで、正直、めちゃくちゃ好きだ。wowakaがいなくなって、ヒトリエは新たな産声を上げたのだ。
これからヒトリエがどんな道を歩んでいくのかは分からない。iPodにはまだwowakaが歌っているヒトリエがたくさん残っている。でも、このライブを聴いて、きっと大丈夫だと確信した。3人になっても、ヒトリエはヒトリエだ。シノダが歌う『ポラリス』を聴いて涙が出たのは、きっとそういうことだろう。なにより、生きていたら、きっと、また会えるだろうし。
名曲しかやらないバンド、ヒトリエ。これからもよろしくお願いします。
(終わりです)