見出し画像

【雑記】インプットあれこれ 2021/2/17

Miスマートバンド5を使い始めたんですが、歩数や心拍数、ストレスレベルまで測定してくれるのですごいですねこれ。元々、自分の睡眠時間が知りたくて買ってみたんですが、ウォーキングやランニングのタイム測定もできて値段はリーズナブルなので非常に良い。

これはグローバル版でバンド自体は日本語非対応ですが、連動アプリは日本語対応しているので全く支障ないです


睡眠スコアが既に80を超えて早くも頭打ちになっているんですが、どうやったら深い睡眠時間って増えるんだろう。リラクゼーション音楽でも流すべきだろうか。そんな毎日を送っています。

最近読んだ本

鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集 -幾星霜-/吾峠呼世晴
ようやくゲットできた鬼滅の画集とファンブック2。ジャンプ漫画のファンブックを読むのはめちゃくちゃ久しぶりで、多分テニプリ以来かもしれない。読んで改めて感じるのは登場人物の芯の座りっぷりで、この人はこういう時こうする!という行動原理がものすごくはっきりしている。あとがきでも触れられてたけど、「これはこういう人物で……」に対して「何故?」「どうして?」を極限まで突き詰めた結果なんだろうな。とにかく、ここまでブレがない作品は他に思いつかないので改めて鬼滅の刃はすげえなぁ、って話です。画集の方も大きなイラストにはコメントが付いてるし書店限定特典も掲載されてるし、倍の値段がついていてもおかしくないクオリティでした。いい買い物をした。


陰陽師/夢枕獏
初夢枕獏作品。時代小説だけど、歴史的背景など冗長になりがちな解説はごっそりと削ぎ落とされ、移り変わる四季の情景やおどろおどろしい怪異描写、そして晴明と博雅の軽妙な会話劇が大変良い。今まで読んできた小説の中でも抜群に多い改行と復唱のおかげで独特なテンポ感があり、時の流れがどこかゆったりと感じる平安時代らしさの演出にもなっていてめちゃくちゃ好きですね。すごい。妖艶で言葉で煙に巻く美男子と実直で竹を割った性格の武士という濃密な男男のバディの信頼関係や感情の揺れ動きもすごいフェティッシュ。こんな作風だったなんて知らなんだよ夢枕獏……。この後もシリーズが続いているので折を見て追いかけていきたいですね。

あとは、おすすめに挙げていただいた『上弦の月を喰べる獅子』と前から気になっていた『エヴェレスト  神々の山嶺』はチェックしたい。


少女不十分/西尾維新
化物語とか掟上今日子など、アニメやドラマでチラチラと西尾維新は観てはいたんですが実は原作は読んだことがなく、西尾維新ファンの嫁殿に「何かおすすめある?」と聞いたら、渡されたのがこの本でした。めちゃくちゃ面白かった。2時間かかって一気読みしてしまった……が、これを西尾維新未読者にすすめるのはどうなの。後述します。

冒頭から小説家の自分語りが延々と続くので「これ本当に小説?」と思いながら読み進めていました。主人公のパーソナリティが明かされるにつれ、その「他人に対する共感力が乏しい文系大学生」の解像度がえげつなく、身につまされてキツい。マジでキツいです。なんでそういうこと知ってんの???
「いい歳した男子大学生が女子小学生に監禁される」という、ここだけ切り取ったら間抜けな話のようだけど、ひたすら主人公の地の文で進行する物語と、監禁とは名ばかりのおざなりな状況で加害者/被害者を演じる二人の人間未満のコミュニケーションはおかしな説得力があり、猟奇事件のドキュメンタリーかのような薄気味悪さを覚える。

中盤以降じわじわと明らかになる事件の全貌は、読んでいる途中でだいたい察しが付くけど主題はそこではなく、この一点、この一節のためにこの本は書かれているともいわんばかりの「主人公が小説家を目指すきっかけ」がもう大変に良すぎる。そこで挙げられたアレとかソレなんかは西尾維新版アベンジャーズであり仮面ライダージオウでありプリキュアオールスターズとかでありはっきり言ってズルい。誰だよ西尾維新デビューにこの本すすめたやつ!ちくしょう、うちの嫁だよ! おまけに事の顛末が「陰惨な事件」から「物語」に昇華されるエンドに「やってくれたな西尾維新!!」と思わず声が出てしまった。マジでズルい。


ダンジョン飯 10巻・
ダンジョン飯 ワールドガイド/九井諒子

いよいよ物語も佳境に入り、ダンジョン深層由来のヤベー魔物がどんどん出てくる一方で相変わらず美味そうな料理に仕上げてくるのですごい。特に狂乱の魔術師宅ではライオス一行の生活感というか人間味が滲み出ており、ギャグとシリアスのバランスがすごい上手い。そこラスボスの家だけどズカズカ上がり込んだ挙句勝手に掃除までして大丈夫か?めちゃくちゃ面白いよ。

ダンジョン飯、冒険者ってダンジョンでどうやって飯食って寝てるの?みたいなRPGのメタネタからスタートした漫画で、レッドドラゴンとの再戦以降に始まる怒涛の世界観開示は、どんどんジャンルを跨いでいった進撃の巨人のような驚きがある。ワールドガイドも書き下ろし漫画マシマシでボリューム感が半端なく、単なるファンブックに留まらないヤバい代物。上に挙げた鬼滅もそうだけど、本当によくできた作品ではカメラが回ってなくてもキャラクターは生きて動いているだよなあとしみじみ思った次第です。それぞれに人生がある。


キングコング対ゴジラ(1962)を観ました

ゴジラVSコングの予告があまりに良すぎるため、第1ラウンドである本作品を観ました。独自の文化をもつ先住民族、島の守護神たるコングと、『キングコング:髑髏島の巨神(2017)』と想像以上に共通点があってビビる。しかも大ダコまで出てくるし。アレってこの映画のオマージュやったんか!?

肝心のゴジラとのマッチ対決ですが、「製薬会社のコマーシャル宣伝に利用するため眠っている隙にいかだに乗せて船で牽引する」という、罰当たりな手段で日本へ連れてこられたコングがあんまりにもあんまり過ぎる。ただでさえゴジラが迫って来ているのに民間人が勝手にコングまで連れてきてブチ切れてるお役人は100%正しく、「コングの所有権はスポンサーにあります!」とか抜かしている製薬会社の宣伝部長がかなりヤバい。部下にコングの調査を指示し捕獲させた挙句、ゴジラが日本に上陸し新聞の一面になれば「ゴジラじゃなくてうちのコングを載せろ!」と文句を言い、「ゴジラ対コング!これは売れるぞ~!」などとのたまうので始末に置けない。最終的に「化け物には化け物をぶつけるんだよ!」なノリでゴジラの眼前に投入されるコングはちょっとマジでかわいそう。「一体どっちが勝つんだ......」じゃあないんだよ。街が蹂躙されとるんやぞ!ほら見ろ、熱海がめちゃくちゃじゃねーか!

総じて、子ども向け作品とはいえおおらかな時代でしかつくることが出来なかった大衆娯楽映画という感じでしたね。すごい映画だ。


(終わりです)

いいなと思ったら応援しよう!

azitarou
ここは記事下のサポートエリア!わたしをサポートしたいと思ったそんなあなたに、わたしのamazonほしいものリスト! https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/1XCLS13WI5P8R?ref_=wl_share