【雑記】忘れられないの

最近はサカナクションの新アルバム「834.194」を聴いています。実に6年3ヶ月ぶりのニューアルバムということですが、納得のいくクオリティにするため延期に延期を重ねてついにアルバムツアー終了後のリリースになってしまっているという。アルバムツアーとは。

自分は2016年のライブに軽い気持ちで言ってドハマりして以来のサカナクションファンなんですが、サカナの魅力はラジオ→MV→ライブと同じ曲でも印象がどんどんアップデートされていくのが面白く、耳で聴き、目で楽しみ、ライブで体感する三段活用を一番活かしているバンドだと思っています。特に最近は新宝島以降、歌謡曲チックなシンプルなメロディの楽曲が続きていると見せかけてライブでは相変わらずサイバーサングラスに舞妓さんに超ド派手レーザーライトでダンスミュージックに混声合唱だからね。めちゃくちゃサイバーパンクだ。技術とアイデアの幸福な結婚。

今回のアルバムも楽曲の振れ幅がかなり広く、キャッチーな浅瀬曲からノイズ交じりの深海曲まで溜め込んできたシングルと一緒に大放出なのですごいぞ。個人的にDisc2のグッドバイからスタートの流れが素晴らしく、茶柱→ワンダーランド→さよならはエモーションがめちゃくちゃ刺さる。そういえばリアルタイムでサカナクションの新しいアルバムに邂逅したのはこれが初めてだ。

音楽との出会いはやっぱりリアルタイム性が大事で、「今ここで初めて出会った」っていう体験は何より印象に残ると思う。ザ・リーサルウェポンズやブラインドガーディアンもそうだったし、ボヘミアン・ラプソディもQUEENの再認識という意味では一緒なのかも。これからも音楽との出会いは大切にしていきたいですね。

（終わりです）