【雑記】いつの間にか/推しニンが結婚していた
いや結婚じゃないんですけど。事実上の婚姻関係なんですけど。いやでも実質結婚では?いやもう結婚してるでしょ。メデタイ。あまりにメデタイので帰りにスシを買って帰ったくらいだ。
シャドウウィーヴといえば、暗黒ハイクを嗜み影の力を操る俺の空はお前の空よりも暗い中二病系ニンジャですが、ここに至るまでに家庭は崩壊するわ師匠を殺されるわ片腕をチョップ切断されるわ師匠の復讐で返り討ちにあってマウント取られてボコボコにされるわ集合時間に遅れて上司に置いてけぼりされるわニンジャソウルに闇に飲まれて暴走するわ電気ビリビリ野郎に調教されるわで、出番がある度に今度こそ死んでしまうんじゃないかというハラハラを常に抱えていた若者だ。
ニンジャスレイヤーではマスダ三兄弟やトゥールビヨン、デリヴァラーなど、たとえ若者でもニンジャであれば情け容赦なく殺されるので、ましてニンジャスレイヤーと敵対していた彼が結婚……結婚かあ……
いやでもちょっと待って。俺も長年連れ添ったコンテンツで推しの結婚祝いするの初めてなんだけどめちゃくちゃタノシイねこれ。生きてるんだよ。2人ともこれまで長い間色々大変だったけどさ、奇跡的に出会って婚姻関係結んでさ……待って離してくれ。俺は正気だ!マジで!
本当に真面目な話、シャドウウィーヴが、ユンコチャンが初登場したときにここまでの道のりが構想としてあったとは思えなくて、シャドウウィーヴはニンジャスレイヤーの敵として、ユンコチャンはナンシー=サンの助手として物語に徐々に入り込んできて、それがロンゲストというアマクダリのフラットな支配体制に対して感情を爆発させる若者同士として対面するわけですよ。それまでにシャドウウィーヴがフジキドにマウントで殴り殺されてたらこの話はなかったかもしれないし、そう考えるとニンジャスレイヤーという小説もまるで生き物みたいに気まぐれで不確かな未来をきっといくつも抱えていた。そのうちの一つが今この瞬間の2人の結婚なんですよね(幻覚)。
「『死んだら終わり』。アノヨは無い」とはクロームドルフィンに対して言い放ったフジキドの言葉ですが、死んでしまったら本当にそこまでなんですよね。我々は死んでいったニンジャの死に様を語り、もし生きていたら……と夢想することはできますがそれは叶わない願いなのだ。ところがどっこい、生きていたらハッピーなのかというとそうでもなく、スーサイドは10年の間に燻り落ちぶれたり、レッドハッグも結婚してオレンジ農家をしていたり、ウミノ=サンは……なんかはっちゃけたりと、必ずしも全てがプラスを向いているわけでもない。もっとさかのぼればブラックウヘイズやスカラムーシュ、フィルギアみたいに「死にぞこなった」、言い換えてしまうと「生き汚い」ニンジャもいるわけですよ。メタ的なことを言うと、死に場所はその人物の最大の魅せ場所でもあるので、人生で最高潮の瞬間で退場してしまえばそれはそれは美しい場面になるところで、敢えて生かす。夏枯れの気配は英雄と美姫すらも例外なく捕まえる……。
それも全部ひっくるめて、それでも人生は進んでゆく、と言うことを言外に滲ませてるのがニンジャのめちゃくちゃ好きなところです。なんかどんどん趣旨がズレていってるが今日はメデタイ日なのでニンジャの話をしたかったのだ。分かりましたね?分かりました。
(終わりです)