【雑記】闇のインターネット波動を浴び続けると死ぬ
しばらくの間雑記をお休みして別の書き物を続けていたのですが、全然捗らないので気分転換に乱文を書きに来ました。ここ最近の闇のインターネットの話です。
インターネットは暗黒の荒野
現在のインターネットは今までで一番最悪な住み心地で、そこかしこに深淵の穴が空いており、うっかり覗き込んでしまうと地獄のような蠱毒で煮詰まった人の悪意にあてられてかなり最悪な気分になってしまう。覗き込んだだけで最悪になるのに、うっかり蹴った石が転がり落ちただけでも蠱毒から暗黒存在が上陸してくるので気軽に歩いたり発言することもできず、淀んだ空気に巻かれて逃げ遅れたら虚無エンドに入るレベルの暗黒の荒野が広がっている。
ここ最近のインターネットは最高のエンタメが立て続けに世に解き放たれてめちゃくちゃ勇気づけられた一方で、同等がそれ以上に最悪な人の負の感情が噴出する原初の地球みたいな混沌が続いており、もはや生命の生存に適した環境ではなくなってしまった。現状我々は比較的なマシな余白地を間借りしているに過ぎないのではと感じる。億単位の悪意が充満した闇のインターネット波動を浴び続けると人間は精神的に死ぬ。公園のベンチで「人とは……未来とは……クジラとは……」とか考えながら熱中症になった方が遥かにマシだと思う。
虚無の暗黒よりも最悪な世界
暗黒存在の何が最悪かというと、出会った時点で意思疎通が不可能で歩み寄りが全く見込めず、両者の間に断崖絶壁が広がっていることで(善悪みたいな二元論以前にそもそも建設的な場を設けられず価値基準の擦り合わせすらできない)、お互いに「相手の言ってることがよく分からんしそもそも遭遇することが良いこととか悪いことかも分からんのでなんかされる前にさっさと潰した方がいい」を最善手としてしまうことだ。黒暗森林かよ。
こっちから何かメッセージを送って虚無の暗黒が返ってくるならまだマシで、もし水滴みたいな理解不能な大量破壊兵器を送り込んできたら何もかもめちゃくちゃだ。本当にそういうリスクがある。実際、著名な人物やエンタメやコンテンツが一つコールを送ったら何千のレスポンスがあり、ひとうひとつの反応はピュアなものでも、あまりにも物量がありすぎるために混ざり合い淀んで黒いヘドロとなって道中にあるものを全てなぎ倒し飲み込んでしまう。そういう惨劇が全然珍しい景色ではなくなってしまった。
インターネットから離脱しようと思っても、現実と不可分なまでに縒り合わさっているため完全に断ち切るのは相当難しい。この先生きのこるためには、インターネットと完全に袂を分かち半身を封じられる覚悟でオレンジ農家を営むか、闇のインターネット世界で生存していくために武器と防具を用意するかのどちらかだ。
闇のインターネット世界を生き抜くために
闇のインターネット世界では自分たちの大好きなもので囲まれた真っ白で美しい箱庭を築いても、いつの間にか暗黒ヘドロに囲まれてコミューンごと飲み込まれてしまう可能性すらある。そうならないために、お前はお前自身を構成する人間性や趣味やエンタメなどを行き場のない感情で燃やして鋳溶かし、刀やバスタードソードやプレートアーマーを鍛造しなければならない。これは敵対者を殺戮するためではなく、優れた剣豪が得物を構えただけで相手の流派や研鑽、ひいては生涯を垣間見るように、お互いに一度の切り結びで相手のことをある程度理解し、暗黒のインターネット世界で煌めく火花によって自分自身のあり方を証明する証とするほかない。これは勝ち負けを競う戦いではない。打ち合いによる火花でもって暗黒の荒野を生存する道しるべを見出すための戦いだ。
サボテンの後ろから突然現れたダニートレホのナイフで一瞬で殺されるのはまだマシで、丸腰のままインターネット荒野をほっつく歩くと暗黒存在に取り込まれて死ねずに永遠に蟲毒の一員になる。そうならないために、誰かからレンタルした武具ではなく、お前自身が最強と思う武具の鋳型にお前自身のパッションを流し込め。自分を信じなくてもいい。自分が信じているものでできた刀とバスタードソードとプレートアーマーを信じろ。
(終わりです)