救急車風俗レポ

これは、3年ほど前の話である。

それはあまりにも突然に起こった。

いつも通り部活に出て準備体操をしている辺りから左胸の違和感に気づいた。

原因が心臓か肺かどちらかにある可能性が高い。
そこで私は部室で横になり、鼓動と呼吸のどちらで痛くなるのかを検証した。

心臓の鼓動ではなく、息を吸いこむと左胸の奥が疼くことがわかった。

そこそこ痛い。洗濯バサミで耳タブを挟まれているような無視できない不快な痛みが続く。

大抵こういう痛みは寝るか飯を食うかすると治ることを経験的に知っていた私は30分ほど仮眠をとったが、痛みは強まるばかりだ。

私は病名の見当をつけるべく、文明の利器のグーグル先生で胸の痛みを調べた。

そこで、私は気胸を疑った。
簡単に言うと、肺に穴が空き空気が漏れ出てしまう病気のことだ。
若く、細身で、長身の男性で、喫煙者に多いらしい。
体重88kgである私は細身以外は満たしているはずである。

軽微なものだと気胸は自然治癒もするそうなのだが、重いものだと早期に病院に行くべきであることも知った。

だがここで葛藤が生じた。

「早く痛みの原因を究明したい気持ちは山々なのだが、医療費で私の貯めている留年費が飛んでしまうのではないか」と。

3割負担といえども医療費は高額である。

痛みは収まらず増していく。
外では雨が降っている。
今から雨の中徒歩で病院に行き、保険証を出して、自分の番が来るのを待ち、問診をし、などできる余裕は一切私に残されてはいなかった。
友人らの勧めもあり救急車を呼ぶことにした。
正直、救急車に乗ってみたいという感情がなかったわけでもない。

私はどんなに意識が朦朧とした時でも警察と間違えずに救急車を呼べるよう、「イ、イク!」と119番を語呂合わせで暗記していた。

これを使う時が来るとは思わなかった。

「火事ですか?救急車ですか?」と電話越しに声が聞こえ、呼吸をするのも辛い私は浅く息をしながら部室に救急車を呼んだ。

救急車は20分ほどで来た。
この時私は迫り続ける苦痛の中で、心停止の際の迅速な周囲の対応が重要なことを実感した。

救急隊が到着し、私が電話の本人であることを伝え、ストレッチャーに乗せられる。
雨が降っていたため、濡れないようにと私の体全体にビニールのようなものが被せられた
SARSをふと思い出した

ああ、聞こえる。

ビニールを被せられた私。

篭ったような雨の音
救急隊の呼びかけ
部員たちの笑い声
運ばれていく私を撮影するシャッター音、、、

ん?

草しか生えなかった。

不謹慎なことが私は大好きなため、他の部員が救急車に運ばれる時も俺は同じことをやるだろうと思った。

救急車の中に運び込まれる。
中は明るく、様々な医療機材が詰め込まれている。
献血カーの凄い版、といった感じであろうか。
すぐさま私は車内で生年月日と保険証の確認、血圧、体温の測定、簡易的な触診などが行われた。

親へ連絡が行くことになった。
救急隊員の女性が僕の携帯電話で母に電話をかける。

母がすぐさま出る。
スピーカー越しに母の様子が伝わってくる。
普段聞かない女性の声が聞こえ、母はどうやら、僕がふざけて女声で喋っていると勘違いしているらしい。
「何ふざけてんの、夜ご飯食べるの?」と。

そこで救急隊員が語る。
「わたくし、横浜市●●消防の者ですが、安島さんのお母様でしょうか?」
母が無言になる。
絶句というのはまさにこういうことを言うのだろうと私は思った。
電話先の声が変わる
母は完全にパニック状態に陥り、ラチがあかなくなったため、電話は父にバトンタッチされたようだ

父はこういうときも冷静で、横浜の病院に私が搬送されることを聞き、会いにくることになった。

後から知った話なのだが、父曰く
「ママがあんなに慌てるってことはお前が救急車にいるか、酔ってちんこ出して警察に捕まったかしたと思ったよ」
と言われた。見事である。

親への連絡が終わり、搬送先の病院への連絡を隊員さんがする。

「22歳の学生で〜」

この時点で某野獣を連想してしまった私はまだ元気だったのかもしれない。

「身体はだいぶガッシリとしている男性です」

(素直に太り気味、重そう、デブって言っちゃえよ)とニヤケを堪えるのに必死だった。
救急隊員の1人が女性で、マスクをつけていたのだが目と鼻の一部だけでもう可愛いことが分かった。
その人に聴診器を当てられる。
乳首に時折指がカリッと触れる。
その度に全身に電流のような快感が流れる。
(自分で…弄るときとは違う…こういうプレイもありだな…)

既に私はフル勃起していた。

救急車は病院に到着し、再びストレッチャーにて私の身柄は病院に引き渡される。

緊急搬入口から入っていく。

即座にカーテンで仕切られた処置室に通され、身体中にバイタルを測る機器が取り付けられる。

ムダが一切ない。

来院して受付をするのとは訳が違う。

ディズニーのファストパスのようだ。

私の治療をするのは看護師、医師、放射線技師等共に若い女性しかいなかった。

なるほど、ひと昔前まで「看護婦」という呼称が使われていただけはある。

しかもTinderだったら即スーパーライクをするであろうべっぴんさんだらけなのである。

夢心地だ。

しかし、胸の痛みで現実へと引き戻される。

心電図検査、血液検査、CT検査、レントゲンなどを行った。
極力患者の負担が少なくなるように、すべてベッドに寝ている状態で行われた。
素直に感心した。

私は以前から針を刺しても血が出にくく、採血💉をしづらい身体のため、やり直しを繰り返し、右腕だけで4箇所刺された。

無事採血も終わり、心電図検査が行われる。

身体中に吸盤状のものを貼り付け、心臓の拍動の様子を見るのである。
その際にも美人看護師の指が私の乳首にカリっと触れ、思わず「うっ」と嗚咽が漏れてしまった。

気持ちいい…

先程収まった陰茎が再び怒張した。

ここはそういうお店なのだろうか?
検査を終え、全てに異常無しという結果が出た。
現にこの左胸には耐え難い痛みがあるのに、病名や原因が不明なのは納得がいかない。

私は別室へ運ばれ、親が来るまで待機となった。

暇である。

空腹もピークを迎えている。
そういえば暫く食べていない。

そんなやるせない気持ちだけが積もる。

両親が到着した。
医師が両親に説明をする。

検査をしたが異常が発見されなかったこと。
痛み止めを処方すること。
無理をしない範囲でいつも通り生活してもよいこと。

等である。

ここでも「お身体が大きいのでお薬を3錠飲んでください(成人男性の1.5倍)」と言われた。

母が笑いを堪えている。

こうして家族と帰宅することになりタクシーの後部座席に父、私、母の3人が座ったのだが、これがまた非常に狭い。主に私と、私と同サイズの父のせいだ。

・救急隊からの「ガッシリとした男性」という言葉
・医師の「お身体が大きい」発言
・タクシーでの窮屈さ

などから、摂生をしようと決意したのである。

余談になるが私の今回の治療は
薬代込みで約50000円かかり、3割負担のため15000円の出費となった。
痛みの原因は突き止められなかった。
15000円を払って風邪薬を買ったと思うと辛くなったが

約3時間の間、女性達に「キモチイイ」ことをしてもらって15000円は破格な気がした。

家に帰り三回抜いた。

これを書いている今現在はもう痛みは全くない。
なんだったのだろうか。

謎と性欲は深まるばかりだ。

fin


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