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夏休みとこどもの読書

 ポプテピピック、こどもが好きで漫画を読んでいた。私もああいう不条理ギャグは好きだ。

 表紙をポプ子とピピ美が飾るこの本。こどもに買ったら三日で読み終えてしまった。そんなに面白いのかと思って、私も読んでみた。

 読みやすい。いわゆる厨二病とニーチェを絡めて説明しはじめ、各章の最後にはタカシとカーチャンの小咄があるのだけど、これが本全体の落ちにもなっている。そもそもギリシアの哲学者は基本的にニートだったわけなので、ニートと哲学の相性がいいのは間違いないだろう。ニートのみんな、この本を読んで哲学をやろう。ただカーチャンの発話量に比べてタカシのテンションが低いのが気になる。タカシ……。あの母子は大丈夫なんだろうか……。

 こどもは以前も『ウンココロ』という本を買って読んでいた。こども自身はもう覚えてなさそうだけど、こどもは幼児の頃、内臓でどうやってうんこが作られるかの本をたくさん読んで、A4用紙にレポートを作成していた。

 きっかけは、さかのぼること乳児期のはなし、こどもがまだはいはいをしていたころだ。

 替えのおむつで遊んでいた延長か、使用済みおむつやうんこを恐れることなく触れようとしたことがあり(実際乳児のうんちはきれい)、慌てて制止したら、逆にうんこをひどく怖がるようになってしまった。赤ちゃん期はじめての怒られの記憶。という感じだろうか。

 それから数年後、うんこを嫌うあまりおまるを嫌がり、便秘がちになってしまった。

 うんこに対する嫌悪感を払しょくするために、うんこの観察は自己管理に重要です。という事実を伝えようと、うんこ製造の過程が書かれた科学絵本をたくさん借りてきて一緒に読んだ。徐々にトイレ問題は解決し、本への興味だけが残った。

 でも最近はあまり本を読まなくなっていた。こども自身も何を読んでいいかわからなくなっていたようだった。これらの本は、児童書から文庫に切り替わるときの、ちょうどいい入り口になりそうだ。



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