バンクーバー脱出して得たもの

田舎へ移住して、この冬で4年。今日は、カナダの田舎暮らしメリット、デメリットを考えていきたいと思います。自分のための覚書です。数年ごとに見返していきたいと思っています。

とりあえず、何故、田舎暮らしを選んだかというと・・・

1. 仕事場と家との往復だけをする生活から抜け出したかったから。都市部に住んでいると、色々とアメニティーがあって一見便利そう。でも、家賃高騰により、どんどん郊外へ追いやられていった我が家では、アメニティーを楽しむ機会すら皆無に。長い就労時間と通勤時間。子供の寝顔しか見れない生活にウンザリして、燃え尽き症候群になる前に切り変えようと思ったのがキッカケです。

2. ただただ、自由に生きたかった。都市部では、PETA(動物愛護団体)やSJW、Woke peopleなど、その時々に注目が集まった政治的なグループの意見による影響が大きく、生活への制約が増え自分達がしたい事がやりにくくなっていました。大型犬を飼う事、釣り、弓や銃で狩猟することから、子供へ教育内容まで、どんどん制約が増えていって、意見交換の場も減っていき話すことさえ許されない雰囲気で、合わない人は出ていけという風潮が強く、年々、住みづらさばかり感じるばかりでした。

3. 子供を育てる上で、より自然に近く、健康的な生活のできる場所へ移動したかった。バンクーバーは自然に囲まれているという印象が強いでしょうが、ここ10-20年で開発が進み、排気汚染など進んできています。昔と比べ、澄んだ空気という印象は減った気がします。子供が喘息持ちだというのも、影響しました。小さい頃は発作が多く、ERのお世話になることが多々。ERに駆け込み、そのまま入院という事も何度もありました。

4. マイホームが欲しかった。万年、引っ越し地獄から脱出したかった。生活をするというよりも、引っ越し資金を貯めるために働いているような生活でした。数年毎、リース延長できるのか心配していたのが、毎年になり、6か月毎になり、引っ越し地獄でした。子供の教育資金さえ、帰郷費用さえ貯められないような生活で、全てがギリギリでした。

という事で、船が完全に沈没する前に、脱出しました。

簡潔に言うと、私たちの場合、田舎に移住して正解でした。バンクーバーに居た頃の不満が解消され、それがそのまま田舎暮らしのメリットになっています。移住先は色々と悩み、条件を絞り、資金的にも可能な場所を探して回り決めました。

学校、病院、高速インターネットがあること。食料品や日用品などの買い物ができること。最近はオンラインショッピングの種類も多彩になり、特に不自由なく買い物ができています。幸運なことに、リモートワークを利用して、同じ会社に勤め続けられることになり、生活も安定しています。

自然に近く、狩りや釣り、キャンピングが気軽にできる環境にあること。車で10分で釣りができ、30分行けばキャンプも狩りも可能です。休みが取れずに週末利用でも、アウトドアを安価に楽しめる環境は揃っています。後は天気次第!

また、ここでは、大型犬を飼っても、狩りをしても変な目で見られる事はありません。狩りに必要な物も手に入るし、その為の練習をする環境も整っています。

今のところ、デメリットはアウトドア以外のアメニティーがないことでしょうか。レストランやカフェは少ないですし、ショッピングモールも近場にはありません。それでも、地元で好きな物を見つけ、楽しめています。田舎暮らしを始めて、外食やショッピングなどの外出の頻度は減ったと思います。都市部に行くときは、きちんと計画を立てて行くようにしています。なので、突発的に出かけるという事がなくなったのが外出頻度の低下にも繋がっているのだと思います。

その分、自宅にいる時間、キッチンに立つ機会が増え、子供と過ごす時間が増えました。移住して4年経った今も、毎日、空を見上げるだけ、ちょっとドライブに出るだけで素晴らしい景色が見られ、気晴らしになっています。渋滞とは無縁なので、渋滞によって予定を崩されるという事がなくなりました。幸い、隣人にも恵まれ、都市部で不満だった1-4も解消されました。やっと、少しやりたいことができる状況になってきている感じで、ほっとしています。少しだけ色々な面で余裕ができてきた田舎暮らし4年目です。

今のところ、元々の目的が果たされ満足しているので、まだ、デメリットがあまり上がってきません。生活が安定したら、毎年日本へ子供を連れて帰郷するという事が目標でしたが、COVID-19の影響で出来なくなっています。なるべく日本の家族との交流も頻繁にしていきたいと思っているので、移動に関する制約が早く緩められるといいなと思います。

子供も大きくなってきたので、アウトドアを楽しみながら、一緒に学ぶ機会が増えるといいなと思います。

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