【私の推しキャラ】番外編 とある成人向け漫画(1話完結)が発表30周年を迎えた件
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殿方の皆様へ。
貴方はこれまでの人生においてどの位の数の成人向け漫画作品と出会いましたか?
そして、それらの作品の中に自分の人生に影響を与えたと言える作品がございますか?
今回は(番外編1回を含めて)過去4回にわたってお送り致しました「#私の推しキャラ」をテーマにした投稿の番外編として、タイトルにもございます様に、ワタクシの長年のお気に入り作品であり、今年の9月で発表から30周年を迎える事となった(1話完結の)成人向け漫画について語らせて頂きます。
「歪んだ従順」
「歪んだ従順」とは、成人向け漫画家の聖麗(現・ヒヂリレイ)先生が執筆した1話完結(扉絵含め全20ページ)の成人向け漫画作品であり、1994年9月10日に富士見出版より発行された成人向け漫画雑誌「キャンディダイム」1994年10月号にて掲載され、後に先生の単行本「新造人類ポポコちゃん 2 接触編」(発行当時は”ひぢりれい”名義)に収録されました。
本作のあらすじ
夏季制服を着用する様な時期(2学期の初め頃?)のある日の昼休みに、とある高校の構内の自転車置き場にて、学級委員長を務める女子高生(作中では”委員長”という通称のみで、本名不明)は不良少年3人組(3人とも本名不明)の喫煙現場に出くわし、喫煙について彼等に問い詰めるもはぐらかされて逃げられてしまう。
それから時が経った別の日(恐らく彼女が喫煙現場に出くわした日の翌日と思われる)の夜、夜遅くになるまで図書室の整理を手伝わされてしまった彼女は、帰宅の途に就こうとしていた所に彼女を待ち伏せしていた彼等によって体育用具室へと無理矢理連れ込まれてしまう。
そして、彼等自身の喫煙を彼女から教師達へチクられた(密告された)事によって停学処分を受けてしまったという事実を彼等から告げられた彼女だったが、毅然とした態度で自らの行為を正当化した事で彼等の怒りを買ってしまい・・・・・。
と、「生真面目で勝気な学級委員長(メインヒロイン)が不良少年3人組から報復されて・・・」という”陵辱もの”のストーリーになっております。
本作の魅力(?)
ヒヂリレイ先生はペンネームとともに絵柄も変えてしまう漫画家なのですが、上の画像で描かれているメインヒロインの様に、”聖麗”時代の絵柄は
「大きく円らな瞳をしている等、女の子の顔立ちがどこか幼さを
感じさせる」
少女漫画の様な可愛らしい絵柄でした。
その様な可愛らしい絵柄で
「1人の少女を3人がかりでじっくりと時間をかけて性的に弄んで、
心身ともに抵抗出来なくなった所で・・・・・・」
という読者の心の内にある”サディズム(加虐性愛)”を刺激する様な”陵辱もの”のストーリーが描かれており、読者は
「可愛らしい(姿に描かれた)女の子が、男達の悪意によって徐々に
穢された末に、『禁断の快楽』へと堕ちていく」
様を見ている内に何らかの性的興奮を覚えたのではないかと、ワタクシは思うのです。
(ワタクシもその様な読者の一人です。)
もし可愛らしい絵柄でなく「どこか暗めな雰囲気のする濃い目な」絵柄で本作が描かれていたら、恐らく内容(ストーリー)の残酷さが余計に強調されてしまい、もしかすると読者が性的興奮を覚えるどころか逆に拒絶反応を起こしてしまったのではないかと、ワタクシは思うのです。
【余談】
”聖麗”から2度ペンネームと絵柄を変えながら、先生は”陵辱もの”の作品を数本描いておりましたが、いずれも内容(ストーリー)の残酷さが余計に強調されていた様に感じられ、読んでいて「うわぁ・・・」と引いてしまう事もございました。
それ故に「可愛らしい絵柄」と「何らかの性的興奮を覚えさせる様な内容(ストーリー)」の調和こそが本作の魅力(?)であると、ワタクシは個人的に思うのです。
性教育の教科書
さて、これまでに数多の成人向け漫画が世に出ているにも関わらず、何故本作がワタクシにとって30年もの間お気に入り作品となっていったのか?
先述致しました様に「可愛らしい絵柄」と「何らかの性的興奮を覚えさせる様な内容(ストーリー)」の調和もありますが、それ以外にも要因があります。
それは
ワタクシにとっての
「性教育の教科書」
になったからだと思っております。
20世紀後期~末期の日本において、表現規制は今程厳しく無く、全年齢向けの作品(少年漫画やTVアニメーション等)ながら過激な描写(乳房(乳首・乳輪)の露出、等)が為されていたり、(今では出来なくなった)”漫画の立ち読み”の出来る多くの書店では成人向け漫画が全年齢向けの漫画とともに立ち読み可能な状態で陳列されておりました。
かく言うワタクシも、上記の「過激な描写(乳房(乳首・乳輪)の露出、等)が為されている」作品を見て、無意識の内に「性の目覚め」を迎えておりました。
なお、過去に投稿した「私の推しキャラ」シリーズの第2回で紹介した「桜姫」や第3回で紹介した「あおいさん」とはその頃に出会ったのですが、その時には既にワタクシは「性の目覚め」を迎えていたのかもしれません。
そして、本作に出会うまでにも幾つかの成人向け漫画作品を読み漁りました。
【余談】
上記において、「少年漫画でも過激な性描写が為されていた」旨を前述致しましたが、週刊少年マガジンで連載されていた「胸キュン刑事(デカ)」(作・画:遠山光)では普通に毎回毎回エロピンチがありましたし、週刊ヤングジャンプでは中島史雄先生の「16歳」という明らかに成人向けな作品が普通に掲載されておりました。
また、「成人向け漫画が全年齢向けの漫画とともに普通の書店で売られていた」件につきましても、「獣の列島」という”触手”もの&”異種姦”ものの成人向け漫画作品の単行本を近所の書店で立ち読み出来ておりました。
あの頃は性描写について寛容な時代だったのだと、ワタクシは思うのです。
それでも、本作と出会うまでのワタクシには性に関する知識が身に付いていなかったために、それらの作品に対して”野性的に”性的興奮を覚えるのみで、実際の性行為を連想する事はございませんでした。
と言うのも、前述の「過激な描写のある」全年齢向けの作品(少年漫画やTVアニメーション等)においても、(乳房(乳首・乳輪)の露出を含む)全裸シーンはあれど「人間同士の性交」を直接的に描いたシーンはありませんでした。
加えて、中学生ぐらいの頃に学校の授業として「性に関する」教育を受けたのですが、その内容が漠然としたものであった事(ワタクシ個人としてはそう感じました)に加え男子校だった事もあってどこか他人事とか絵空事の様にしか思えず、現実世界での自分の性交と結び付く様には到底思えませんでした。
しかし本作では、性交自体の描写はわずか1~2ページ程度だった一方で性交に至るまでの描写に多くのページを割いており、学校での「性に関する」教育では得られなかった性的快感や性行為に関する様々な知識がその(性交に至るまでの過程が描かれた)数ページ内に存分に盛り込まれていたので、まさしく”性教育の教科書”の様に思えました。
それ故に、本作以降も様々な成人向け漫画作品や成人向け同人誌等と出会ったものの、本作がワタクシの中では”成人向け漫画の原点”であり続けております。
(個人的な)考察や妄想も
本作は登場人物全員の正確な年齢(学年)はおろか本名すら設定されていない1話完結の作品であり、物語の舞台となる場所(日本国内のxx県xx市等)や時期(夏季制服を着用している事と雑誌の発売時期から「1994年9月初旬(2学期初め)」と個人的に推測しておりますが)、時系列の詳細については不明である事から、それらに対する考察や妄想を個人的な楽しんでおりました。
また、本編における登場人物達の言動から、「本編に至るまでの日常」(前日譚)や「本編の”その後”」(後日談)についての(個人的な)妄想も捗っておりました。
ちなみに、本作内(1994年)での登場人物全員の学年(年齢)を高校2年生(16~17歳)と仮定すると、発表25周年(2019年)の時点では全員”厄年”(42歳)であり、発表30周年となる今年(2024年)には47歳となります。
5年前(発表25周年)について
様々な作品のファンには、自らの愛好した作品の記念日やメモリアルイヤーへのお祝いを、古くは同人作品等といった実物の媒体、現代ではインターネット内のデジタル媒体(二次創作イラスト等)で表現しているのを見掛けます。
そして、インターネットの普及により、ワタクシでも長年のお気に入り作品である本作のメモリアルイヤーを個人的に祝える環境が揃っておりました。
にも関わらず、発表から10周年(2004年)や20周年(2014年)といったメモリアルイヤーを迎えても、メモリアルイヤーである事を失念してしまい、祝う事が出来ませんでした。
しかし、今から5年前の2019年に、この年が本作の25周年である事に気付いたワタクシは、(雑誌の発売期間に当たる)9月1日から10月1日にかけて、ワタクシのツイ垢にて発表25周年をお祝いするツイートをしました。
ただ、特に何かをするわけで無く、ただ思い出話をツイートしただけに過ぎませんでした。
そして今年(発表30周年)
この様に、思い残しを抱えたまま25周年を終えたワタクシでしたが、それから2年後にとあるインターネットサイトを見つけた事で、30周年を祝うプランが出来上がりました。
その「とあるインターネットサイト」とは、「Skeb」と「Pixvリクエスト」という2つのコミッションサイトになります。
「Skeb」と「Pixvリクエスト」を知ったワタクシは、
「クリエイター様の同人誌等に親交のある別のクリエイター様からゲストイラストを寄稿して貰っている様に、クリエイター様の手を借りて30周年を祝おう。」
と考え、30周年となる2024年に向けて依頼内容を考え、その依頼先(クリエイター様)の選定も進めてまいりました。
そして(発表30周年となる)2024年を迎えて、まずはワタクシ自身が拙いながらも"GIMP"という画像編集アプリケーションを使用して製作致しました以下の2次創作作品(3DCGモデル向けのテクスチャ画像)を、1月5日にPixivにて投稿・公開致しました。
(こちらは全年齢向け指定の作品となっております。)
続いて、「Pixivリクエスト」にて2人のクリエイター様に対し1件ずつ計2件を、「Skeb」にて2人のクリエイター様に対し計3件のイラスト制作(5件全てR-18(NSFW)指定の作品)を次々に依頼致しまして、9月1日までに「Pixivリクエスト」にて依頼した2作品と「Skeb」にて依頼した1作品を完成して頂きました。
(なお「Skeb」にて依頼した残り2件につきましては、9月1日現在も作業中です。)
更に2024年9月1日には、発表25周年の時と同様にワタクシのツイ垢にて発表30周年をお祝いするツイートをしました。
ついでにmisskey.ioでも発表30周年をお祝いするノートを投稿しました。
本当はもっと多くイラスト制作を依頼したかったのですが、予算が無限にある訳では無く、限られた予算内に収まる様に依頼を実施したため、今回は計5件のみにとどまりました。
その事が今回の心残りになります。
ヒヂリレイ先生は振り返らない?
ところで、作者のヒヂリレイ先生が本作の1年前に成人向け漫画作品を発表していた事を確認しており、(それ以前に未確認の作品がなければ)昨年が画業30周年でした。
しかし、先生のツイ垢を見ても、特に昔の事を振り返る様なツイートをしていないので、先生は昔を懐かしむ様な人ではないのかなと思いました。
そんな先生からしたら、30年前に描いた自分の作品を30年間もお気に入りにしているワタクシの事をどの様に思うのでしょうね?
最後に
今回はワタクシの長年のお気に入り作品であり、発表から30周年を迎えた成人向け漫画「歪んだ従順」について語らせて頂きました。
5年前は発表から四半世紀(25年)でしたし、今回も発表から30周年とキリの良い年でしたのでメモリアルイヤーとしてお祝いしました(?)が、5年後(35周年)だとキリが悪いので、次にお祝いするのは10年後(40周年)になるのかもしれません。
ただそれよりも、本作の事を長くお気に入りであり続けたいと、ワタクシは思っております。
さて、今回初めて成人向け作品をテーマにした記事を執筆致しましたが、「note様のご利用規約」の「禁止事項」に違反しない様にと、いつも以上に神経を尖らせておりました。
何せ、禁止事項に違反する文章書いてnoteから追放されたら泣くに泣けませんからね。
もし今回の記事の内容でnote運営様から「ご利用規約の禁止事項に違反していない」と判断して頂けましたら、今回の執筆経験を基に、本作以外のお気に入りの成人向け漫画作品についても後々語って行きたいと思っております。
以上、長文乱文失礼致しました。
【2024年9月10日追記】
先日、これから先の記事のために調べ物をしていたのですが、月刊の成人向け漫画雑誌「キャンディダイム」の1995年6月号の発売日が1995年5月11日、1995年8月号の発売日が1995年7月11日だった事を示す資料が手元にあり、その事から「キャンディダイム」が毎月11日に発売していた事が判明致しました。
ただ、1994年9月11日が日曜日でしたので、その前日となる1994年9月10日(土)が「キャンディダイム」1994年10月号の発売日、かつ本作「歪んだ従順」が発表された日となります。
(そのため、作品紹介の項目内の「1994年9月頃に富士見出版より」を「1994年9月10月に富士見出版より」に修正致しました。)
つまり、毎年9月10日が発表記念日となり、2024年9月10日が丁度発表30周年の記念日となります。
そして、「#私の推しキャラ」の4回目として、本作のメインヒロイン”委員長"について語りましたので、併せて読んで頂ければ幸いです。