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妖怪図鑑1:暗鬼


とんちで有名な一休和尚は、こんな歌を残している。

「鬼という恐ろしものはどこにある 邪見な人の胸に住むなり」


暗鬼(あんき)という妖怪は、人の心にとりつく。

とりつかれた人は、まわりの人や物事が、さも自分に悪意を持っているかのように感じるという。

「きっと、あいつは悪口を言って、笑っているんだ」

「こんなことすると、きっとバカだと思われている」


人は、そんなに他人のことは見ていない。

でも、まるで自分が世界の中心にいるかのように、すべての人々がわたしのことに興味関心があり、注目しているかのように感じてしまう。

それが暗鬼の生み出すワナだ。

結局、自分がそう思っていることが、鏡のように跳ね返っているだけなのに。


■退治方法

・アドラー心理学の「課題の分離」「劣等感」について正しく学ぶ。

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タナコフスキー
拙い文章ではありますが、お読みいただき感謝いたします。 僅かでもなにかお持ち帰りいただけたら嬉しく思います。