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レシピ2:道を譲る

古代中国の思想家 老子は、こんなことをいっていた。

「終身 道を譲るも、百歩をまげず」

一生、道を譲りつづけたとしても、それは百歩もこえない程度のことだと。


道を譲ってみよう。

向こうから誰かが歩いてきたら、ちょっと待つ。

自転車が背後から迫ってきたら、ちょっとよけて、先に行ってもらう。

誰かがエレベーターに乗り込もうとしていたら、先を譲る。


「道を譲る」というのは、2つの意味がある。

1つは、自分の中の「~したい!」という欲求をガマンすること。

もう1つが、他の人々の思いをうけとめ、優先してあげること。


仏教研究家のひろさちやさんは「忘己利他」という。

「道を譲る」という行為は、そのまま「忘己利他」につながる行為である。


笑顔でなくてもいいので、道を譲りつづけることで、きっと己だけの世界に、さまざまな他者の方々が交通するようになるだろう。

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タナコフスキー
拙い文章ではありますが、お読みいただき感謝いたします。 僅かでもなにかお持ち帰りいただけたら嬉しく思います。