「熱」は“やりがい”でしか生み出せない
昨日、一緒にプロジェクトをやっている20代の若いメンバーたちに、
「熱がなく、血の通ってない企画やプロジェクトは絶対に成功しない」
的な話をめちゃくちゃ熱く語ってしまい、すごく自己嫌悪になった(40歳の男が熱く若者に語る構図が本当に嫌だなとw)のですが、まあ、本当にその通りだと思うので、軽くまとめておきます。
僕はここ数年、オンラインサロンという特殊な環境で、あらゆるプロジェクトを取りまとめ、着地させてきた経験があります。
その中で最も学んだことは、いかなるプロジェクトも「熱量」がなければ絶対に成功しないし、「熱量」がないものはやがて鎮火して惰性になる、ということ。
たった一人でも「このプロジェクトをやり切るんだ!」という熱さえあれば、その熱は周りに伝播して、熱狂を生みその熱が人を動かしていくことを経験しました。
オンラインサロンって、いわば「お金を払って仕事する」ところだったので、多くの人には「なんでお金払ってんのに仕事させられてんの?」って思われるかもしれません。
が、僕がお金を払ってまでやりたいのは、そこに“お金をもらう仕事では得られない機会、やりがいがあるから”なんです。
この無形の「やりがい」という報酬こそ、まさに熱源であり、そのやりがいの中に自分のスキルアップや仲間づくり、場数経験など、数えきれないほどの報酬があるわけです。
で、僕の経験則から言うと、この「やりがい」中心で動いている人こそ、仕事への本気度も桁違いだし、何よりも物事を“圧倒的に自分ごと化”して進めることができる。
そりゃそうですよね。お金という対価のない中で、どデカい規模のプロジェクトや、信じられないほどの熱量のクリエイティブをやり切るんわけですから。自分自身で責任感を生み、すべての事象が「自分ごと」として捉えられないと、到底できることじゃない。高山トレーニングみたいなものです。
そうなると、いかに「やりがい」を作り出すか、ってのも問題になると思います。これ、いろんな人と話してわかったんですが、やりがいを作り出せる人って本当に少ない。
多くの人が、お金や特典などの、目にみえる報酬を設定したがるんです。でも違うんです。
目にみえる形ある報酬って、一度受け取ると、次からそれが当たり前のハードルになってしまい、もっと良い報酬にしないと人を動かせなくなるんです。
一方で「やりがい」報酬は、一人一人のモチベーションの源泉によって設定を変えられるほか、何度も違う角度でやりがいを作り出せるので、本人のモチベーション源泉の状況だけしっかり把握していれば、熱をずっと保ち続けられるんです。
例えば、「デザインできるようになりたい!」って思ってる人に、「イラレでバナー作る仕事やってみない?」って仕事をお願いして、それを達成したら「次はチラシにチャレンジしてみない?」と、ステップを用意するだけで、その人の中で勝手にやりがいとして吸収してくれる。
別にデザインとかプログラミングの特殊スキルに限ったことじゃない。例えば、自分のやりがいが特に言語化できていない子が飲食店のアルバイトに入ったとしても、自分が提供したサービスや気遣いに「ありがとう」って言ってもらえることで、その人の根底にあるモチベーション源泉に触れて、やりがいを見出せることもあるはずです。
これ、僕が飲食店のチームマネジメントをした事あるわけじゃないので説得力ないかもですが、10店舗近く飲食店を運営している現場オーナーさんが言ってたから、マジで間違い無いです。
デザインでも、飲食店バイトでも、どんなジャンルの仕事でも、人には絶対にモチベーションの源泉がある。それを見つけ、その源泉を刺激する「やりがいある仕事」を作ることがリーダーの使命なんだと思います。
100%そうとは言えませんが、人が離れていく組織の多くの原因は、お金でも勤務状況でもなく、この一人一人のモチベーションの源泉を把握できていないリーダーの力不足なんじゃないかなって思います。
チームや組織はリーダーの人格が出ると言います。起きている現象はすべて自分に起因する、それに向き合えるかどうかが、リーダーにとって本当に大事になことなんじゃないかなって思います。
まあ、僕自身が大人数を抱えている会社経営をしてたらこれも説得力ある話だったんでしょうが、偉そうにすいません。
が、その代わりあらゆるチームや組織に関わって、たくさんのプロジェクトを経て経験したこの感覚を、成功している組織づくりの人に話すと、ほぼ100%意見が合うので、多分間違ってないと思います。
やっぱり、愛とか熱とか、そういう精神論みたいなことばっかり言っちゃうけど、多分今の時代だからこそ一番それが人に刺さるんだと思います。
僕も頑張ります。
あと、文章のトレーニングするって言って、全然書いてなかったので、やっぱりこまめにnote書いていきます。