Azami
郊外都市の横断歩道 ここが僕の世界の中心である 道行く人々 それぞれにシナリオがあって瞳に映る景色の輝きも変わる 僕はまじまじと見ていた お酒を片手に帰る恋人たち、くたびれた背広のサラリーマン、虚ろな目をした少年、水商売の女 世界は果てしなく広いはずなのに皆この中心で生活(くらし)を育んで殆どの人はここで一生を終える ある日夢で宇宙を見た スターウォーズの見すぎだろうか そこには果てしなく僕らの想像の及ばない世界がある 僕らは宇宙の中、この地球に足をつけている。 生
何事においても投げ出すのは簡単なことですよね。 自分を取り巻く環境、仕事や恋愛、親との関係や音楽、三日坊主で終わる趣味に成りきれなかったもの、身につけているもの、酒、タバコ、家、金、宗教、執着、命…思い出せば数え切れない程あります。 なんで手放せないんだろうって考えてみればすぐに答えが出るほど頭が冴えている。 酒を飲んでるのに、珍しいな。 愛着が湧いてしまったんだろう。 それか捨てきれないほど抱えてしまったんだろう。 自分にとって(身体や心にとっても)良くないものですら
無気力と焦燥感で僕の心は満たされている 刻一刻と過ぎていく時間 何が出来るのか 何を残せるのか 何を成し遂げたのか その責任は歳を追うごとに重くなっていく 頭に植え付けられた私自身の負の記憶と私自身を許せない私という存在が私を脅迫する どうして悲しいのか どうしてこんなにも虚無なのか 私自身にもわからない 私の口は雄弁だ だが私の頭の中は多く語ろうとしない この後に及んで自分は悪くないと鷹を括って黙秘を貫こうというのか 植え付けられたトラウマも耐え難いその苦しみも 勲章と
雨音だけが部屋に響き渡る あらゆる感覚が麻痺する酩酊の中で 今日だけは はっきりと はっきりと 感じる 痛みを 心臓をナイフで抉られたかのように 普通の人間には私はなれない 人々はこの世界のシステムや規範に順応しすぎた 僕は馴染んだ この世界で生き続ける為に 今嘘をついた 私は死ねなかっただけだ ただ怖かった 本当は自分を縛り付ける何もかもから そして生きるという行為から逃げたかった 私は沢山の人のアイデンティティや哲学から影響を受けてきた だが私が私を今の私にしたの
この感情を歌った歌はどこにある? この感情を伝える言葉はどこにある? 絶望しているという言葉では安易に著せない この感情はもっと複雑で難解である 理解されなくていい もう絶対に人に期待などするものかと決めたすぐ後にやっぱり 人に優しくされたいと 褒められたいと 本当は心の奥底では思っているのだなと感じた時 どうしようもなく死にたくなった だから一層この感情を知りたい 何だっていい この感情を表した歌が知りたい 空虚な時間を埋め合わせるたった3〜5分の気休めにしかならないってこ
ただ生き続ける それだけで心は死んでいくんだ 納得いないんだろう? だからお前はギターを掻き鳴らすんだ 孤独な夜は自殺を助長する ただ生きた証を残す為に俺は歌っているんだ 批判するやつはたくさんいる 憎まれるようなこともやってきた それでも俺を愛してくれた人だけは手放さない 誰が敵なのか 誰が救世主なのか 答えはお前が見つけるんだ 凍えそうだ この先何が待ち受けてるんだろう 戦い続けなければ そんな使命に駆られる 夜に抗え 夜に抗え お前を待ち受けてる朝の為に
オルゴールが薄黒い空気を中和する 柔らかな音に重なる罵詈雑言はカオスを生み出す 息を殺してオルゴールの音だけに耳を傾ける 殺伐とした部屋に甘い旋律 対照的な物が同じ空間に溶け合う それは狂気的であるが故により一層美しい 外は雨が降っていた 気温は3度 今日1日何も口にしていない 財布には吹雪が吹いているが死に急いでいるせいか心は火照っている 僕はずぶ濡れになりながら歩く 行く宛てなどない この世界からの逃避行 サーチライトが僕を探している 億千万のタラレバが走馬灯のよう
旅立ちの朝に涙は不似合いだ 覚悟を決めて虚空へ羽ばたけ 賽は投げられた 勝鬨を上げろ 決意を胸に 紺碧の空へ 孤独の雨が降り止むことはない それでも君は戦い また朝を迎える 絶望はいつでも君を食い尽くすだろう 君はそれでも立ち上がれるか? 強欲な闇を切り裂いて 傷だらけで戦う 我が名は孤独な英雄
静寂に包まれた部屋 私の息遣いが聴こえる 乱れた呼吸 脈動 外からは終電で帰る若者達の声 時間の止まった時計が動き出そうと音を立て藻掻いている 脳に響き渡る罵詈雑言が石つぶてのように打ち付ける 煙草の煙が肺に染み渡る 真っ暗な部屋に吐き出した副流煙がブルーに光っている 世間では人類史上最も感染力の高いウイルスが 蔓延している 症状は希死念慮 抑うつ 自傷行為 成れの果ては殺人だ ウイルスの正体は「言葉」だ 果たして私達は生き残ることができるだろうか 逃げ切ることができる
街灯の灯りが弱さをさらけ出す どこへ行こうとも逃げられない 戦っていたつもりが何も無かったかのように プライドは海の底に沈んでいく 言葉にならない感情が俺を殺した 全てを失う前にもう一度 希望の光はいつも流れ星のように 絶え間ない感傷と共に闇に落ちてゆく 凍えそうな夜に何を求めよう 怖くてたまらない夢なら覚めろよ
1月18日 午前6時 夜明け前のサバービア 赤やオレンジ色のネオンライトが線香花火のように優しく 優しく朝の冷えたアスファルトに降り注ぐ。 僕は車を走らせた。 光のない場所へ。誰にも見つからない場所へ。 紺碧に染まった空はキャンパスのようだ。 気が付けば僕はこの空を独り占めできる場所を探していた。
カーテンの隙間から差す朝日がチリチリと僕の 目頭を撫でる。 仕事と家を往復するだけの代わり映えのない毎日で、これといって熱中する趣味や友達も居ない。 仕事や恋愛もある程度は経験してスコッチウィスキーの美味しさも分かるようになった。 午前1時。誰からも連絡が来なくなり街も携帯も静まり返った頃、ポッカリと空いた心の穴を見つめるように天井を見上げている。 何もかもリビングに置き去りにしてきた。 思い残すことは無い、これから惰眠を貪る手筈だ。 アラームをかけるついでに携帯
何も変わらない毎日に絶望した真っ白な天井を呆然と見上げるどれくらいの夜を明かしたのだろう心音に耳を傾けた 命の鼓動を鳴らしてみると僕には休符の1つも打てないんだってことは明々白々なんだとさ都合良くできたこの世界を塗り替えるにはどれくらいの時が必要なのだろうか自堕落で怠惰な日常に創作は花を咲かせ虚無を打ち壊す一時の熱情たった一遍の詩ごときに何も出来やしないと知りながら相も変わらず詩う言の葉は都会の喧騒に掻き消される死は等しく訪れる人は日常の荒波に飲まれて屍は踏まれるだけ踏まれて
居心地が悪い夜だった。 それは今日に限らない。 問題ない、こんな夢は何度も見た。 陽気なロシア民謡にデスボイスが鳴り響いて ラブストーリーが始まる。 トゲトゲのライダースジャケットを着たモヒカン頭の男女2人がキスをする所で核兵器が爆発する。 また会いたいね、会いたいよ。 世界は跡形もなく溶けた。 杞憂であれ。杞憂であれ。 地震速報のように不気味な音でジャニーズの音楽が流れカメムシが耳元で羽ばたくようにバサバサと雨が降っている。非常に居心地が悪い 2日酔いだろうか。 喉元をコ