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【参加者募集】るるいえのはこにわ「心のナイアルラトテップ」【オーディション】
もう誰も許さない。もう誰も愛さない。
旗揚げ公演である『人間農場』を終え、約2週間。
終わったあとで振り返れば、あれは自由と希望の物語だった。
だから「もっと振り切れたら良かった」「人間性と狂気性が中途半端でないほうが良かった」と意見をもらうたびに、「それはそうかもしれない」と思いつつも、主人公カグラの無謀な希望を否定されたような気がするのだ。
物語は、物語の意志によって進んでいくものだ。
登場人物は、作者の意志とおよそ無関係に、物語世界を生き抜こうとするのだから。
けれど、私はたしかに、芸術に対して保守的になっていた面があったかもしれない。
私は私の表現方法や美学らしきものが間違っていたとは思わない。
だが、私の心の闇をさまよう怪物の呼び声は、ずっと私を嘲笑ってやまないのだ!
絶望を。
狂気を。
悪意を。
愛を。
性愛を。
後悔を!
拭い難い後悔を!
もう誰も許さない。もう誰も愛さない。
愛されなくていい。許されなくていい。
万人に愛される人間性や作家性なんて、端から有していない。
『心のナイアルラトテップ』は、俗人的な悪意に満ちた物語だ。
この物語で、私は、私を含めた世界すべてを呪う。
あなたからの連絡を待つ。
共にこの作品をつくってくれる、あなたからの連絡を。
あらすじ
2021年12月24日。 平出ヶ丘風力発電所で謎の火災が発生。
同時刻、平出ヶ丘の邸宅で、 劇作家の古杜勇気が自室で変死を遂げていた。
また、同時期に、彼の舞台に出演予定だった、 月花未来と鳥居誠も行方不明になっていた。
1年後。
私立探偵の愛原創は、 断続して続く風力発電所の火災事件と、 古杜の変死事件の調査をするため、 当時古杜の恋人だった雪風希望の元を訪れる。
緊急事態と日常、 マスクと素顔の狭間で揺れる2021年。
歪んだ性愛と邪神の狂気が交差する、 コズミック・サイコ・サスペンス。
上演日程・場所
2023.12.15(金),16(土),17(日)
小屋入り期間:2023.12.14(木)-17(日)
大阪・天王寺のSTAGE+PLUSで上演
稽古日程・場所
2023.10.8(日)から12.13(水)まで
毎週平日夜・日曜日、週2回・全20回
場所:芸術創造館および大阪市内の区民センター