『ミエナイ』
その店のショーウィンドには何も飾られていなかった。準備中なのだろうと思った。綺麗な照明だけがセットされ、空々しいほど明るかった。入口から覗いた店内にも商品らしきものは一つもなく、ひたすら煌々と照らされた奇妙な空間が広がっていた。
「よろしければご案内しましょうか?」

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うたがわきしみ
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。