【ほぼ百字小説】墓標都市と呼ばれるだけあって厳かに建ち並んでいるのはいずれも誰かさんのお墓ばかりだ。眺めているだけで気が滅入ってくる。用がなければ近づきもしなかったが今回ばかりはやむを得まい。まさか千番目の俺の“遺体”がこんな所に紛れ込んでいたとはな。見つけ次第“合成”してやる。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。