わがままに、優しいふりをして、ほどなく、たそがれる、カタツムリは、君だ。君自身だ。いつだって未練のぶんだけ足跡を湿らせる。尾を引くのは勝手だが…その殻は返せ。家を返せ。頼む。いま、裸足なんだ。冬だし。普通に死ねるし。わりと本気で頼む。後生だから。眠くなってきてるし。頼む。頼む…。

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うたがわきしみ
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。